この前は、そんな久しぶりの当直。
上中下3人でやるのだが、なんだか懐かしい。
まずは、お気に入りの麻婆ラーメンを注文し当直スタート。久しぶりの当直感満載でうれしい。
デザートにピノでも買ってくると言うと、後輩が、やめてくださいと。
以前、私が当直中に買ったピノで、6個のうち3つが星形だったこと。そのあとに、胎盤早期剥離(早剥)がおこって大変だったという過去があったからだと。
ということで、あずきバーを食べて、とくに問題のない落ち着いた当直を過ごしておりました。
そこに、ホットラインが。
「早剥です。今すぐ搬送したいです。」
と。(ピノ食べてないのに・・・)
診断は間違いないということなので、そとから救急車で手術室直入の段取りを。輸血も超音波もすべて手術室に準備。
うちは初診なので、話をゆっくりしている時間もないので、救急車の車寄せで待機。
救急車が到着し、扉が開くと、妊婦さんと2歳ぐらいのお子さんを抱いたご主人、搬送医がいた。
手術室へ運びながら、いますぐ手術しないと、母児ともに危ないから、細かいことはあとになるけど、とりあえずの手術の承諾、合併症の確認などをとりながら突入。
超音波で、児は生きているが、胎盤が明らかに剥がれているのを確認。即手術した。
多量の出血とともに分娩に至ったが、幸い赤ちゃんも元気で、母体の出血も許容範囲内に手術を終えた。
麻酔が覚める前に、直ちに無事終わったことを報告するためご主人のもとへ。
安堵した我々と父の会話を察したのか、抱かれた2歳の息子が
うながされたわけでもなく、「ありがと」
と。
とっさなことで、不覚にもそれに笑ってしまったが、とても感動してしまった。
「よかったね、おめでとう」
と言い、その場を去ったが、ずっと背筋がぞくぞくしてしまった。
ホットラインがなってから1時間でことが終了するという、あっという間のできごとだったけど、無事でなにより。
久しぶりのみんなでの当直だったけど、楽しいことがいっぱいあった。
やっぱり第一線で働くのは楽しい。これだから産科医はやめられない。