今日は、最近読んだ論文のはなしです。
前置血管は、赤ちゃんにとって重篤な障害や死亡に関連することのあるへその緒の異常ですが、その頻度が極めてまれなので、分娩前に全ての妊婦さんにスクリーニングとしてみつけましょう。。。というほどのコンセンサスは得られていないのが現状なんです。
とくに、日本と違い海外では、cost-effectiveness(対費用対効果)を考えると、全例に前置血管のスクリーニングを行うのにかかる人件費等の費用と、前置血管でトラブルになったときにかかる医療などに関わる費用を比べると、その稀さから、全例調べましょうという結論に至っていないのが現状です。
日本は、独自にそういった金勘定を直接しない(あまり表に出さない)ので、欧米のそういった方針に追従する傾向があります。
そんななか、最近、オーストラリアとアメリカの前置血管の大家(いちおう私も張り合っている)が、前置血管の管理に関するレポートを出しました。
その内容では、私が以前より訴えている、前置血管は初期の臍帯付着部を観察するのが、最も効率よく見つけられるという方法であるという部分が引用されており、最近日本でも少づつ普及しつつある初期の胎児スクリーニングのときに、臍帯付着部も確認を行うべきであるというものでした。
すこしマニアックな話で一般には理解しがたいかと思いますが、自分の以前からおもっていた思いが、少しづつ受け入れられた証だと思いました。
少なくとも、その著者のオーストラリアやアメリカで、そういtった確認が普及すれば、前置血管をもつおおくのベビーを助けることが可能になるのではないかと思った次第であります。
もちろん、日本国内でも私は訴え続けていますので、そういった、海外からの提言があれば、なおさらよい方向にむかうはずでしょう。
ちょっと嬉しかったので書いてみました。
ますます頑張ります~!!