胎盤は、お母さんと赤ちゃんのコネクションで、酸素や栄養を受け渡す大事な臓器。
多量の血液が流れているのです。
それが、剥がれてしまうというのは、母体にとっても赤ちゃんにとっても重大なことです。
しかし、それは突然起きるので、予測するのは極めて困難です。
なにか、事前の情報でリスクになるものはないかと、うちのデータで調べてみたものが、今日論文になったのでご報告。
といっても、予測が画期的にできるようになったわけではありませんが、次へのステップとして。。。
胎盤早期剥離は、古くから胎児発育遅延や妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のひとでリスクが上がるといわれています。
しかし、いろいろな要素がそこに絡んでくるので、一色単に語るのはどうかと思いました。
そこで、分娩開始後に起きた胎盤早期剥離と、分娩前に突然おきた胎盤早期剥離の背景を検討してみました。
他の研究結果同様に、確かに胎児発育遅延や妊娠高血圧は、分娩前も分娩中の胎盤早期剥離に関連しました。それ以外に私達の研究で分かったことは、
・妊娠早期の母体の貧血は分娩中の胎盤早期剥離に関連した
・早産期の子宮収縮(おなかのはり)は妊娠中の突然の胎盤早期剥離に関連した
ということです。
しかし、妊娠早期に貧血のひとや、早産期に子宮収縮のあるひとは、いっぱいいますし、その中でもほんの一部のひとだけが胎盤早期剥離になるので、まだまだ予測に使える状態ではありません。
これらのある人を今後注意深く観察研究してみようと思います。なにかプラスアルファの情報が必要ですね。
いずれ、予測の一助になったらいいです。