お亡くなりになった方に心よりお悔み申し上げますとともに、災害に遭われた方々の一刻も早い回復をお祈りいたします。私も、微力ながらできることをやり続けていきたいと思っています。
私自身は、地震発生時とあるリスクの高いお産に対峙しておりましたが、その妊婦さん、スタッフともども幸に無事でした。
多くのひとが経験をしたことのないこの非常事態。気軽に頼れるものは、テレビ、ラジオ、ネットの情報源なことでしょう。
私もそんな情報を得ていたひとりですが、しばしば疑問に思うことも。
最近はテレビも随分気を使ってしゃべっているなぁと感じますが、たとえば「放射線の量が10倍になったけど、人体には影響がきわめて少ない」などのくだり。
おそらく普通の人が聞いたら、前半しか頭に残らないのは当然だと思う。
デマやチェーンメールは論外だが、ブログに書いたり、つぶやいたり、今は簡単な世の中だ。共感を得たり、有用な情報でプラスになることは大いにあると思うけど、そうでないのも多いと思う。
決して書いている人が悪意はなくても、読む場所や読む人によってはまずいこともあるかもしれない。
お前は医者なんだから正しい情報を流すべきじゃないかという人がいるかもしれないけど、私も地震や放射線の今起きている問題は、テレビやネットでの情報の域をでません。
だから、本当に正しい値を自分で測定して確認したわけでもない私に、放射線の影響が無いだろうなんていう意見は発信できません。もちろんあるとも言えません。たとえつぶやきであったとしても。場所によっても違うでしょうし、過ごし方によっても違うでしょう。
以前もこのブログのことで書いたのですが、専門家としてネットにいろいろな解説をする場合、いろいろな読み手の気持ちになって書かないと大きな誤解や心配を与えてしまうことがあると。
へその緒のトラブルについての情報を、流産死産した経験があるひとが読むのと、妊娠中にへその緒の異常を指摘された人が読むので、真逆に解釈されることもあるものです。
生命に影響のある話を公開するのは、それほどsensitiveな話だと思う。妊娠中のトラブルについて、ネットを見すぎておかしくなって病院に来る人もいるぐらいなのです。
今、地震後流れている情報は、この非常にsensitiveな話なはずです。皆が不安に思い、多くの情報を得ようとするのは正しい反応でしょう。しかし、どう噛み砕くかが大事なことだと思うのです。
今日、ここにこの記事を書こうと思ったのは、言論の自由や、必ずしも有害なことばかりとは言えないので、そういった情報や意見をネットに書くな!ということではありません。
情報を得る人は、きちんと情報の取捨をしましょう!!といことが言いたかったからです。
んじゃ、どの情報が正しくて正しくないかを決めるのか?という方がいるかもしれません。でも、それは私にも分かりません。自分で冷静にそれぞれを分析するしかないでしょう。
ちなみに、私はテレビの多くのチャンネルで言っていることぐらいを参考にしています。テレビに招かれた専門家は、それなりに選ばれた専門家でしょうから、その人のいうことは、ほかで100人の素人が語る話を聞くよりあてになると思っているからです。(あくまで私のやりかたです)
少なくともどこの誰が言っているかはっきりしてますしね。もし、その専門家の見込みが悪くて、よからぬ方向にいったとしても、ほかの素人さんの予測が当たったとしても、それはたまたまだと思うし、専門家でも予測がつかなかったとあきらめがつくと(私は)思います。
いろいろ心配な方。すこし、情報収集について考えてみるといいかもしれません。
では。