今さら聞けないスクリーニングって? | へその緒のはなし

へその緒のはなし

「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 スクリーニングとは、何度も出てきている言葉ですが、すべての人をスクリーニング(ふるい)にかけて多くの場合と違うものを見つけることです。


 篩って、まるくて網目になってるやつです。


 砂の中からとある宝石を見つけようと篩にかけました。多くの砂は下にすり抜けましたが、いくつかの塊が網の上に残りました。
 その残った塊を拾い上げます。それらを見てただの石か宝石かを見極めます。

 この作業がスクリーニングなのです。




 特に最初に、砂をおとし、網に塊を見つけるまでがスクリーニングで、塊の中身を吟味して必要な宝石か否かを判断するのが診断(しんだん)なのです。スクリーニングとしんだんは違います!!

 このことから、篩は宝石診断装置ではありません。篩で残ったものには、ハズレも存在するのです。

 篩で残ったものは、二次検査(診断)され本当の宝石かどうかを見極められられるのです。先週までしつこく話したリスクというのは、ここで引っ掛かった人が本物である確率を示します。






 また、網目の大きさで、見つけ出すものの大きさを調節することもできます。

 網目を大きくすれば、ハズレの石が少なくなり、二次検査を減らすことができます。でも、宝石を落としているかもしれません。

 どれぐらいの網目が最も効率よく宝石を回収できるか?

 それがスクリーニングの研究なんです。

 スクリーニングでひっかかって、別の外来へ行きましょう!って言われても何にも無いかもしれないし、何かあるかもしれないのはそのためです。

 へその緒のトラブルで死産になるといっても、そんなに多い出来事ではありません。
スクリーニング(一次検査)でひっかけすぎると多くの人が不安になってしまいます。

 そこが難しいところなんです。


 スクリーニング外来が、普通の外来(通常は診断が伴う)と違うのはそこなんです。




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