そんなとき、陣痛促進剤が登場します。
陣痛促進剤というと悪者のイメージが強いのですが、使わないにこしたことはないですが、悪者ではありません。
そもそも、使わなくならなければならない状態になっていることのほうが問題なのを忘れがちです。
ちょっと前に、微弱陣痛の原因をお話しました。
日本で働いていたときには、後輩医師らに口を酸っぱくして、促進を始めようとする前にその原因を問いました。
原因は、分娩中にわからないことも多いのですが、原因を知ろうとすることは非常に大事なことです。
弱いから強くする。
最終的には、そうするしかないのですが、原因を知らずしてやるのとやらないのではちょっと違うのです。
例えば、あかちゃんの向きが悪い、へその緒が絡まっていることが分かった場合、促進剤を使えば、陣痛が強くなって、赤ちゃんが下に下がるので、余計に胎勢が悪くなったり、へその緒が引っ張られたりして、分娩監視装置に苦しいサインを出すことがあります。そして、帝王切開になることもあります。
もし、原因を知らず(見つけられず)、促進剤を使ってこの様な経過をたどれば、促進剤が悪い気がします。
しかし、そもそもは、赤ちゃんの向きが悪かったり、へその緒のせいで微弱になっているのです。微弱になっていることは、体の反応として全く理にかなった状態なのです。
その様な異常があっても、陣痛を強くすれば、向きが是正されたりしてトラブル無く正常分娩になることも多々あるのです。帝王切開にはそのリスクもありますので、促進剤で産めるなら産んだ方がいいことも間違いではありません。
結局は使うことになるのですが、使えば赤ちゃんの具合が悪くなることも想定できるので、その可能性を十分に見込むことが大事だと思っています。あらかじめ、微弱の原因と、その促進のリスクを確認、説明すれば、促進剤はそんなに悪いイメージにならないはずではないでしょうか。
悪いイメージが故に、時期や強さにもよりますが、長時間の微弱を放っておくのは、産後の出血の観点からもどうかと思います。
施設によっては、分娩室にまで超音波を備えられないところも多いのですが、分娩中の超音波も大事な時があるのです!!
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