胎盤機能不全・2 | へその緒のはなし

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「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 昨日、胎盤機能不全は、「胎盤での酸素、栄養の受け渡し機能」が悪いことと説明しました。


 ではどうやって、その働きが悪いことを証明するのでしょうか?

 実は胎盤の働きが悪いことを直接証明することはできないのです。

 赤ちゃんが小さいということから、栄養がうまくいっていない、つまり胎盤機能不全と言っているだけなのです。



 しかし、赤ちゃんの育ちが悪いという胎児発育遅延の明らかな原因があることがあるので、そのことを確認する必要があります。

胎児発育遅延の原因は、

 母体因子
  母体が病弱で栄養がとれない(あまりいませんが)
  発育を悪くする薬をのんでいる(もともとの持病で妊娠中も止められない)  
  たばこ
  子宮奇形(双角子宮など)
  子宮筋腫(ただし、すごく大きいとか)
  妊娠高血圧症候群(母体因子だけではありませんが)
 など

 胎児因子
  赤ちゃんに大きな奇形や染色体異常がある
  特殊な感染症がある
 など

胎盤・臍帯因子
  卵膜付着
  過捻転
  胎盤の形の異常
 など

があります。

 これらがあった場合でも、その異常のせいだと断定するのは難しいですが、疑うことはできます。しかし、いずれも無い場合には、原因不明ですし、つける病名がないので胎盤機能不全と呼ぶことが多いようです。


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