
癒着胎盤は前置胎盤とも密接に関連する異常なので、その続きにここからは癒着胎盤のお話をします。
正常の胎盤の剥がれ方の記事を復習します。
子宮内膜(月経のたびに剥がれるもの)に着床した受精卵の一部の絨毛組織が、子宮内膜(妊娠して脱落膜に呼び名が変わる)からの栄養のいいところに胎盤に発達します。
脱落膜(子宮内膜)は、子宮の内腔にあるもので、子宮の壁(筋肉)を裏打ちするようにへばりついています。
そのため、正常の胎盤は必ず脱落膜の上にのっかっているのです。
脱落膜は、着け外しのしやすいのりみたいなもので、お産のときに脱落膜ごと剥がれることで、胎盤が自然に排出されるのです。
胎盤の組織(絨毛組織)は、妊娠中にどんどん増殖し、その脱落膜に食い込むように発達し、子宮の壁からくる母親の血管(らせん動脈)の血液を取り込めるように成長します。
癒着胎盤は、この脱落膜が一部無い(薄い)状態なのです!!
正常では、脱落膜までしか食いこまない胎盤(絨毛組織)が、その欠損している場所で子宮の筋肉まで食い込んでしまう状態なのです。
よって、お産のときに脱落膜に乗っかっていないその部分はスムーズに剥がれることができなくなり問題を起こします。
分娩中の問題としては、子宮を突き抜けて穴があいたり、くっついて取れない部分から出血が続いたり、残っている胎盤のために弛緩出血になったりして、多量出血、輸血、子宮全摘などの必要性が起きるやっかいな異常です。
でも、癒着胎盤の頻度は極めてまれです。そう起きるものではありませんが、前置胎盤など他の状態との関連が指摘されているものもあるので、そういった話もしていきたいと思います。
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