
今、高等な動物と考えられているヒトがつくられるまでには地球が出来てからの長い進化の過程がある

そもそも、およそ35億年前に地球に初めて生物の源としての単細胞生物が誕生したと考えられているらしい。それが、複数の細胞をもつ生物へと進化し、さらなる進化で心臓を持つような動物、魚
のような水の中で生活する動物から
陸上の生物へ
・・・などとすごい長い年月にわたる進化の結果、今のヒトに至ったのであろうと考えられています
。あったものが無くなるマイナーチェンジ(退化)も進化のひとつであり、水の中で必要であった大きなシッポも陸に上がるにつれて小さくなったのです。
実は、赤ちゃんの誕生までには、この過程に似たような経過を10ヶ月の間、おなかの中で再現しているのです
。最初は、受精卵という単細胞に始まり、細胞が集まって組織が出来ても最初は心臓もない。それが、いつしか血管ができ、心臓ができるのである。心臓も最初は2心房2心室ではなく、他の動物のように少ない部屋から分化する。
また、おなかのなかでは水のなかに浸かっているだけでなく、小さい胎児のときには、エラのようなものがあるし、しっぽもある。生まれて来た赤ちゃんにはシッポは無いが、尾骨というおしりの骨としてその痕跡を触ることが出来る
。本当に早い時期の赤ちゃんでは、それが何の動物の赤ちゃんかは見た目では判断できないことも良くあるぐらい異なる種でも似ている時期があるものです
。このことは、ヘッケルというひとが反復説という名前で唱えた考え方で、「個体発生(赤ちゃんの発生)は系統発生(進化の過程)を繰り返す」というものです。
この反復説は高校の時に習い、大変感動しもした。私にとって、生物学を学びたいと思ったきっかけの話です。
我々産科医は、毎日この再現の一部を超音波で観察することができるのです
。まさか、そのときは産科医になるなんて思っていませんでしたが。
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