あたまの無いカエル | へその緒のはなし

へその緒のはなし

「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 気温はさほど高くないものの、イタリアの日差しは強い晴れ

 それでもイタリア人は外で飲んだり食べたりが好きなようだワインビール





 街中には、あちこちにオープンカフェやレストランが並んでいる。パラソルの無い炎天下でも、サングラスをかけて延々とおしゃべりを楽しんでいる



 先日、私も中心地の広場のカフェでぼけっとしていた。

 休みの日で観光客も多く、いつもはあまり行かないメインの教会の裏側の小さな広場にいた。





 ふと、ヨーロッパのほうの街中にはよくある人物像に、なにやら気になるものが・・・


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 まさか・・・目















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 よーく、近寄ってみると、その像の人は、やはり頭のないカエルの絵が描いた本を持っている本






 一般的には残酷な話ではありますが、医学部の最初の頃に習う生理学で、神経や筋肉の働きを知るために、頭(脳)を取ったカエルはよく登場するのです。


 そっち方面の勉強をする人々にとっては、とてもなじみ深いはなしなのですひらめき電球




 自分も学生のころ、同様な実験をしたのを思い出しました。




 で早速、その人が誰なのかを調べてみました。



 ルイージ・ガルバーニ(1737-1798)という、かつてのボローニャ大学の医学部の教授だそうです。神経や筋肉の働きが体内で発生した電気で伝わることに気づいた人で、のちに電池の発明などのもとになったという話。ううむ納得。

 ちなみに、脊髄反射の勉強をするためによく行われる、頭を取ったカエルの実験をしたのは、アレキサンダー・スチュアート(1673-1742)という生物学者だそうです。




 それにしても、ガルバーニ先生の像があるのは分かるけど、持っている本にカエルの絵まで作るあたりがスゴイ音譜


 よくある街中の像だが、今まであまりそれが誰だか気にしなかったけど、ちょっとびっくり叫び





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