すうじのあや | へその緒のはなし

へその緒のはなし

「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 妊婦さんたちから、

 高齢妊娠だからダウン症の可能性がたかいんですよね?
 35歳超えてるから羊水検査も考えてるんですが?
 40歳なので染色体異常の可能性が10倍になるって聞いたんですが・・・

と言って、羊水検査を希望されてくることはしばしばあります。

 情報が多い世の中になったので、みなさんよくご存じです。すべて間違っていないと思います。


 もちろん、ご本人たちの意思で羊水検査をやるやらないは決めていいわけですから、まったく構わないのですが、1からちゃんとそのリスクを分っているか確認し、説明しなおします。


 前にも述べたように、赤ちゃんの染色体異常の多くは両親が正常でもたまたまおきますひらめき電球


 別にお母さんが直接悪いわけでは無いのですが、母体年齢が上がるとその頻度が増えることが知られていて、おおざっぱですが、20歳代のお母さんから生まれるのは1/800、40歳では1/80の頻度と言われています。



 たしかに、40歳と20歳代では10倍の確率になります。



 でも、もともとの頻度が少ないのです。



 実に、40歳の妊婦さん80人のうち79人(98.75%)は染色体異常ではないのです。



 あっ、そんなに大丈夫なんだ!といってやらない決心をする人もいれば、でもみんなやるんですよねぇ・・・とか、迷ってしまう人もいます汗



 羊水検査で赤ちゃんの失う確率の0.1%も考慮しなければなりませんしね。



 まあ、いろいろ説明したあと、数字の感じ方はひとそれぞれですから、他の人のことはともかくご主人とよく相談されてください・・・と。



 降水確率2%という天気予報だったら、ほとんどの人は傘をもっていかないでしょうが、雨にぬれる濡れない程度の問題ではありませんから、気になりだしたらこのわずかな数字にみなさん悩まされます。

 こればっかりは、良く悩んで決めてもらわないといけないのでむっ



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