キンクス「YOU REALLY GOT ME THE BEST OF KINKS」(1999年)という作品。
古いロックというのはどこか安心感がある。逆に、今時のポップスなんかは、何か落ち着かない心地がする。単純に、世代の違いなのか?
今のJ-POPなどの表現されているものが、上っ面だけの軽いもののような感じを受ける。中身がすっからかんで何もない。
従って興味関心すらも余り湧かなく、よって、現在、何が流行ってよく聴かれているのかということも殆ど知らない。
やっぱり音楽は’60年代、’70年代に決まりだと思っている。’90年代もその次に好きな年代だが、やっぱり古い音楽の方がしっくりくる傾向が有る。自分がほぼ生まれていない時代の音楽なのに、何故だろう。
’60年代、’70年代は、程良く古く落ち着いた雰囲気が魅力である。ホッと出来る。
このキンクスにも、人間の安心出来る音の要素が多分に含まれており、だから私は好きなのである。
世界が根底から変わったことにより、時代や各国の力関係なども大きく変容し、その水面下で変容してきた事柄が、ここに来て漸く我々の知れる表面上に出始めている。
これまでの人類史には全く無かった時代が、今まさにやって来ている最中にある。
そんな激動の中、’60年代や’70年代の代表的音楽であるキンクスを聴きながら、過去を振り返り深く理解しようと試みると、何故かとても思考が捗るような気がしている。
全20曲収録。