今夏の甲子園、今日はベスト8まで勝ち進んだ8チームが、次のベスト4へ向けて酷暑の中、全力で戦った。
今日の先程、ベスト4が全て出揃った。仙台育英、神村学園、慶應義塾、土浦日大。
今年もクライマックス、佳境を迎え、更に面白い対戦が組まれる。
私は以前から仙台育英の推しだが、今回は慶應義塾辺りもかなり有力だ。もし慶應義塾が優勝すれば何と107年振りのことらしい。ちょっとピンと来ないほどの大きな年数だ。
それだけ甲子園は歴史ある存在であり、夏の風物詩、長い間高校球児の夢舞台だった訳だ。
しかし、試合に勝つことだけが彼らに意味のあることではない。
譬え完敗したとしても、それを肯定的に捉え、ホッと安心出来ることもあるはずだ。
あぁ、俺の野球が終わってしまった……。ただ悔しいだけではない、複雑な感情が渦巻く。
高校時代のような若い時に思う存分、全力で打ち込める対象が有るのは素晴らしい。
それが思うように出来なかった私なんかは何年も経った今も、そこら辺りの心や魂が、未だに燻り続けている。
甲子園で勇ましく戦い、潔く敗北して生き方の区切りを付けられた彼らが、私には大変羨ましく、そして眩しくも見える。