キッス「THE VERY BEST OF KISS」(2002年)という作品。キッスの歴史を感じさせるベスト盤になっている。
キッスは悪魔のパロディと言っていいのだろうか。
メイクは悪魔的である。しかし彼らの人間性は、それとはちょっと違う気がする。
尤も、彼らの人格の詳細についてを私は余り知らない。だから適当なことは言えないが、硬派な感じ、その印象は間違いなく持っている。
このベスト盤はキッスの魅力が詰まっていて好きである。ジャケットもインパクトが良い。
全21曲も入っている。
この世には2種類の人間が居るらしい。簡単に、人間と非人間と言っておこう。
この片方の「人間ではない人間(非人間)」にとって、人間にとっての大事なことというのを、幾ら指摘されても分からないままだろう(些か分り難い、変な表現になった)。
もし天と地がひっくり返ったとしても、人間の大事なこと、これが一体何なのかが分からないだろう。
そういうこの世の基本的事項の理解すら一切ないのにも関わらず、偉そうに世界のピラミッドの上の方に長い間、居座っていたから世界はいつまで経っても悪いままだった。
彼らは理解能力が著しく欠如しているから、我々に幾ら言われても忠告されても絶対に分からない。
お金の存在くらいしか理解しないし、信用もしない。物事の善悪や暗黙のルールなどについても、聞く耳を持たない。
そもそも理解を司る感情がないからだ、と思われる。
そういった無感情の非人間の敗北は、もう決まっている。もう時代は変わったのだ。
その敗北の大元の原因になるのは、天の力であり神の力によるものだ。悪魔といえども、神にはまるで敵わない。また、我々のように天や神を信じる心にも敵わない。
信じることの全く出来ない人は、他人から信じられる対象にも絶対になれない。
哀れな人たちだが、哀れと思ってもいけない。