シェリル・クロウ、精神的価値観と物質的価値観は相反しない | 新時代思考記

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令和の時代も考え続けます!

シェリル・クロウ「THE VERY BEST OF SHERYL CROW」(2003年)というベスト盤CDである。収録曲の内容は、どれも外せない良曲ばかりだ。このアルバムに自分としては、追加したい曲はあるけれども、CD1枚の容量には限界があるので、これで仕方がない。しかし、それくらい芸術的密度の濃いベスト・アルバムに仕上がっているのではないか。「HOME」とか最高だしね。

 

 

異様なほど華やかだった´90年代の末くらいまで、或いは´00年代中頃までのJ-POP音楽シーンの創造には、やはりCDというメディアの存在が絶対に欠かせなかった。そしてその時代が一番、音楽全体は栄えていた。

自分がCDを未だに集めているから、強くそう思いたいのかもしれない。でもそれは言い過ぎであっても、CDというメディアの活躍は少なからずあったと思っている。

 

そのCDが今や、「オワコン」とまで言われている。

私も、今のこの時期は、そんな雰囲気だと理解している。

 

しかし、次第にそういったオワコンという風潮は徐々に収まり、人気は劇的に復活してくる、と期待するように予想をしている。

まるで死んでいたレコードの価値や人気が、ここ最近になり生き返ってきたように、実例もある。

 

全体的に世の中は今、「断捨離ブーム」だとか。要らないものは尽く処分する。

それも今や去りつつあるのか、未だに流行真っ只中なのか、それすらもよくは知らない。でも、つい最近までは、確実にそのような風潮であったらしい。

物質を一切持たないような生活が持て囃され、多く流行っているから、その感覚がまず、終わる方向になるのではないか。

シェアという考え方も私は、実はあんまり好きではない。多分、これも未来永劫的には流行らない。基本的に、自分のものは自分で持ちたいと考えてしまう。でも、ここぞという時には「みんなでモノを分け合う」という思想は、一番大事になると思っている。

 

スピリチュアルの方とか、いろんな方面の方たちが、これからは「精神的価値観重視の時代になる」と仰り、それに伴い、何故か物質的価値観を持つことの機運が、だんだんと下がってきている気がする。

 

しかし、私は実際の社会において、精神的価値観が上がってくると、物質的価値観も同じように上がると考えるのが普通ではないか、と思っている。

勿論「精神>物質」という考え方は、私としても全く変わりなく揺るぎないけれども、全てにおいて、精神的価値観と物質的価値観は相反するものではないと考えている。

精神的価値観が上がってくれば、物質自体も、これまで以上に大事な存在となる。

 

だから、簡単に、これからは精神的価値観の時代の到来となるが(既になっているが)、それに比例するかのように物質も大事になる。

 

精神活動だけが活発化し、物質は殆ど要らない生活など普通、有り得ない。

精神活動の活発化は、物質に対しても多量の消費に繋がる。

 

ここは、精神と物質、両方の精神感覚の「バランス」がモノを言う。

 

´90年代とか´00年代中頃とか、そんな時代の物質中心主義はもう過ぎ去ったが、それとは違う形で、レコードやCDというメディアの復活を期待する。空気と電波だけを介しての音楽は、まっぴら御免である。

 

このような大体のイメージを、簡単だが私は持っている。