B.B.キング「IN LONDON」（1971年）というアルバム。1曲目の「CALDONIA」という曲を聴くと、とても懐かしい気持ちになる。仙台の定禅寺ストリート・ジャズ・フェスティバルという催しで、南浦和ブルース・マーケット（M.B.M）という（4人組だったと思う）バンドがこの曲をよくやっていた。ブルース中心に、というか、殆どブルースしか演奏してなかった。ヴォーカルは嗄れ声でなかなか上手だし、演奏の調子も凄い良かった。なにより音楽に4人が乗っていた。生演奏の良さもこの時よく分かった。
この定禅寺ストリート・ジャズ・フェスティバルは全てが路上ライヴの無料で、毎年必ず行なわれていた。2年続けて出演した為、2回このバンドを観ることが出来た。あれは今から何年も前のことだが、このバンド「M.B.M」が大好きになったこと、その場で販売していたCD-Rを買ったこと、などをよく覚えている。あのバンドは今……！？今でも、たま～にだがこのCD-Rを聴いている。
どうやら東京オリンピックは、開催側のゴリ押しでやる方向へと動いているようだ。
開催者の彼らにとって、お金儲けはそんなにも重要なことなのか。お金とは何ぞ？ オリンピックの意味とは？ 余計なことに、そのような極めてむつかしいことを私は改めて考えてしまうのだった。
言葉通り「形だけ」のオリンピックになるのではないか。無観客になるのか、観客人数に制限を設けてやるのか。また、選手団は出場をキャンセルなどしないで、どの国からもどの選手も日本にやって来れるのか？ 疑問はいろいろと尽きない。
開・閉会式、競技の生中継を勿論テレビなどが放送するのだろうが、一体内容はどのようになるというのか。いつもとはまるで様相が違うので、絶対に各競技は盛り上がりに欠けると思う。当たり前なことだろうが……。
非常にひねくれた考えになるかもしれないが……、今まで一度も見たことがない、というその点において、この東京オリンピックは面白いことになるかも知れない。正にオリンピックという「形だけ」であって、人々の関心は薄く、内容は無いというイベントになるだろう。
最早、始まるかなり前から、このイベントが成功するかどうかは目に見えている気がしている。
この結果、日本の権威失墜、というよりも、これまでの世界を、ずぅ～っと長い年月に渡り牛耳っていた勢力の権威失墜が、如実に露呈することとなる気がする。この勢力は既に、内容は無く「形だけ」なのではないだろうか。東京オリンピックが物語ることになる。