何年か前に書いてバズッた記事があるのでリライトして再掲します。
セミナーでもいつも話してるし、僕の本にもそれらしきことは書いてるので、ご存じの方も多いでしょう。
ひょっとしたら、時間の概念については、物理学や科学系の人、スピ系の人が唱えているものとは、少し違う見解かもしれません。
他の臨死体験者や一瞥体験者とも違う体験をしてきたかもしれません。
あくまで僕が臨死体験をして気づいたことを話しますね。
では早速、時間の概念について
時間は過去から未来に流れるのか?
それとも未来から過去へ流れてくるのか?
というか、みもふたもないことを言ってしまうと、時間というのは人がつくった概念なので、そもそも時間は存在しません。
なので「時間は“常にだれにでも等しく”未来から流れてくる」わけではないです。
この“常にだれにでも等しいわけではない”というのが重要で、ちょうど映画の『マトリックス』のように、この世界は自分の意識が創っているので、時間の流れる方向やスピードも自分でつくることができます。
つまり
「時間が未来から流れてくる」という意識に設定を変更すれば、時間は未来から流れてきます
そう、時間は「あなたが決めた方向から流れてくる」ということ。自分の意識次第ってことです。
(余談ですが、この設定方法をぼくのセミナーでは教えているわけです)。
まずこれが大前提としたうえで、ここからは「時間は未来から流れてくる」という設定で話します。
ところで、ここで「時間が未来から流れてくるってことは、これから起きる出来事はすでに決まってるってこと?」と思った人、するどいね。
つまり「運命論」てことですよね。
ぼくの答えは
「運命論であって、運命論でない」
です。
どういうことかというと、
「あなたが決めた未来から運命はやってくる」
ということです。
毎度の例えですが、初めて読む人にもわかりやすいように『スーパーマリオブラザーズ』で説明します。
マリオはゲームスタート時に何かを決めました。
何を決めたでしょう?
そうです。「さらわれたピーチ姫を救う」です。
そして冒険に出るわけですが「ピーチ姫を救う」と決めた未来から今に向かって、必要な出来事がやってきますよね。
マリオは右に進んでいってるように見えるけど、実際にはマリオが進んでるのではなく、画面の右からマリオがこれから進むべき道がスクロールしてきますよね。
つまり、マリオに向かって、右から未来が流れてきてますよね。
そして画面の左がマリオの過去となるわけです。
以上が「時間は未来から流れてくる」です。
マリオは「ピーチ姫を助ける」と決めたから、マリオが「決めた未来」に向かうために必要な出会いや出来事が、
未来 ⇒ 今 ⇒ 過去
へと流れてくわけです。
てことは、過ぎた過去を悔やんだり、これから起きる未来に不安になる理由が理論上はなくなるってことだよね。
だって時間は未来から流れてくるんだもの。
なのに、「さっきのステージで1upキノコを取り損ねた~」といつまでもクヨクヨ悔やんでたり、
来たるべきクッパのステージに「やられたらどうしよう〜」とか不安になってたら、目の前のノコノコやクリボーみたいな雑魚にやられてしまいます。
過去の後悔と未来への不安に囚われすぎていると、マリオの冒険は、しんどくなってつまらなくなっていきます。
で、多くの人はここで
「どうしてうまくいかないのだろう」
とか
「この先どうすればいいのどろう」
と足を止めてしまいます。
そしてまた後悔と不安の狭間をいつまでもさ迷い続けることになるわけです。
決めた未来を信じて一歩一歩進んでいくんです。
そしたら、ちゃんと然るべき未来に運ばれるから。
ていうか、あなたが進んでいるように見えるけど、進まされてもいるんです。
ここんとこ、もう少し詳しく説明しますね。
ほら、マリオって跳んだり走ったりして進んでくじゃないですか。
でもそれって、実は進んでるように見えて少しも進んでないんですよ。
せいぜい1画面の中だけでワチャワチャ動いてるに過ぎません。
マリオが選択して決めた行動によって未来が微妙に変わる。
そしてその行動に応じた出来事が画面の右からやってくるわけですよね。
例えば、マリオが「土管に入る」と決めて行動すれば
こんな未来が流れてくるし
場合によっちゃ
海の中を泳ぐ未来がやってくる
どーかしたらあなた
次元上昇しちゃうし(笑)
今、目の前で起きる出来事に対して何を決断し、どう行動するかによって、それに応じた未来がマリオに向かってどんどん流れてくるとゆーわけです。
つまり「決めた未来に向かって進まされている」ということ。
だから「決める」が大事だよってこと。
とはいえ「どの決断をしたらいいかわからない」という人もいます。
それは「どの道を選べば“失敗せずうまくいくのか”」を考えてるから前に進めないんですよ。
どの決断も間違いではないので、どんな決断をしようが冒険は楽しめるようになってます。
それならば、トライ&エラーを繰り返して一喜一憂しながら、画面上で起こる1つ1つの出来事をとことん遊び尽くすしかないよね。
それが「今を生きる」ということです。
どのルート(運命)を選んでも
避けては通れない道(宿命)はあるし
苦難をひとつひとつ乗り越え成長しながら
だから「わたしの使命ってなにかしら」って遠くを見つめているヒマがあったら、目の前の冒険を楽しんでおけば、やがて使命は見つかるよというわけ。
今(テレビ画面)に起きてること、つまり「今ココ」に集中して楽しんでいたら、冒険は勝手に楽しいものになるというわけです。
ハラハラドキドキ、恐いままでも進むしかない。
だってそういうゲームなんだもの。
ドラクエだってそうじゃないですか。
レベル1のまま、ひのきのぼうとぬののふくで魔王を倒したって何にも面白くないよね。
出会いと別れがあって苦難を乗り越え魔王を倒す。そして世界に平和をもたらすというゲーム。
繰り返しますが、あなたが「時間は未来から流れてくる」と意識を設定すれば、決めた未来から運命がやってきます。
だから僕にとっては運命論も目的論も同じ。
そこにスピリチュアルだとか心理学だとかの括りはないです。
どの視点から語るか、どういうロジックとコトバを使ったほうがその人には届きやすいかだけのことだと思っています。
ぼくの場合、臨死体験しちゃったものだから、スピっぽくあつかわれがちなんですが、別に不思議なことでも何でもない、実にシンプルな話をしていると思っています。
以上、
「なぜ時間は未来から流れてくると思う?」についてのお話でした。
ほんというと、この話も入口に過ぎなくて、この先の話もまだたくさんあるのですが、ややこしくなるのでひとまずこのへんで。
おっと最後にひとつだけ。
絶対におすすめしないのは、あなたの人生を誰かに決めてもらうこと。
自分のコントローラーは自分で握ろう。
誰にも明け渡してはいけません。
そんなゲームは、すっげーつまんないですよ。