いつもなっが〜い拙ブログに

ご訪問くださいましてありがとうございます。

 

今年もよろしくお願いします♪

 

そして今回も遠慮なくなっが〜いです。口笛

 

 

前回の理論のお勉強記事で

メインはピアッフェ・パッサージュでしたが

 

 

 

 

 

今回は

 

 

 

耳下腺について

 

 

 

なんじゃそりゃ?って感じですが

馬の基礎調教のクオリティを見るために

大切なことでした。

 

 

 

1アマチュアライダーとして

毛嫌いして来た

 

 

なんちゃって収縮=フレームの短縮

 

 

 

1人の人間の女の子を

バレリーナに育てる場合

背を前に屈める運動と

後ろに反らす運動は

できる限り同じ回数こなします。

 

後ろに反らすときは

ぐにゃっと曲げるのではなく

 

永遠に1秒前よりいまこの瞬間のほうが

背骨と背骨の間が長くなるよう

伸ばして伸ばして

さらに伸ばしながら、反らせていく。

 

グニュっと縮め曲げたら

速攻、腰を痛めるからです。

 

 

写真はロシアの 弟くんの FB から借用しました

彼の生徒さんたち

 

 

この写真の動きなら

後ろに動かす肢はつま先に向かって永遠に

背も上に永遠に伸ばし続けながら

足を上げていく。

 

腰椎のブロックとブロックの間が

少しでも離れるように。

 

 

子どものころにロシアに留学したことで

間違った身体の使いかたを続けたために

日常生活に支障が出るほど身体を痛めて

それでも踊り続けるプロバレリーナを
見てきました。

 

人間の場合

自分の身体だから好きにすればいいですが

 

馬の場合

背を痛めても

人を乗せ続けたい馬がいるとは思えない。

 

人は二足歩行で、馬は違う。

獣医学の知識を持っているわけでもなく

あくまでアマチュアの勘でしかないので

人に話すことは滅多にありませんでしたが

 

環境や人間関係が素敵なクラブでも

見かけると入会せずに静かに離れていました。

 

 

 

審判としては

運動の正確性以前に

基礎調教の質に

問題はないか見抜くのは

 

馬が

ハッピー・アスリートとして

人と長く信頼関係を築いていくという

馬場馬術の目指す理想のために

大切なこと。

 

 

頻繁に見られる問題について

獣医学的な観点から

 

 

解決法について

トレーニングの観点から

 

 

記事のなかでは

ショート・または

圧縮されたフレームという

用語が当てられています。

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

以前乗っていた外産馬さん。

 

転厩したてのころは

伸長速歩でもハーフステップでも踏歩変換でも

なんでもやってくれるけど

後肢の踏込みを感じない。

 

踏込みがないだけでなく

推進しても上に逃げられて前に出ない。

 

普段の運動で

シンプル・チェンジを試みると

乗っているのが先生でも

仰け反って扶助かけてもやらない。

 

乗っているのがわたしでも

経路の図形のなかなら

スムーズにやる。

 

などなどの症状があり

どうやら直前にいたところでは

経路練習しかしていなかったんだな

と感じていました。

 

学生賞典に含まれる運動は

余裕でしたから。

 


ひたすら

キチンと背を使って前に出る

ことを要求してだいぶ改善されてからも

 

運動終わりの整理運動での前下方伸展は

全くできなかったことがありました。

 

見た目は出来ているんです。

項が下がって頸が伸び

踏込みもそれ以前と変わらない。

 

でもハミのなかがスッカスカ。

ムースもマシュマロも通りこして

綿あめのような軽いコンタクトになったのとは

明らかに違う、気持ち悪さ。

 

人間の脚とバランスで

小さな8の字も自在に描ける。

だから地上から見ると

良いストレッチが出来ているように見える。

 

でも乗り手にはめちゃくちゃ気持ち悪い。

 

馬場馬血統で生まれつきスタイルが良く

そこそこいい筋肉もついていると

特に写真ではぱっと見

良い運動が出来ているように見えるけれど

 

実は

 

 

後ろから前への繋がりがない

 

 

 

 

先日の某 CDI で

1人の審判が 77%

3人が 70〜75% レンジの点をつけるなか

1人 68% をつけた方がいましたが

長蹄跡側のジャッジボックスだったので

たぶん他の方は気にならない何か

が見えたんだろうなぁ、と。

※1人も新人はいなくて全員大御所。

そして他の人馬への点は高くも低くもない方でした。

 

 

 

リンク先の記事で指摘されているなかで

今後気をつけなくてはと思うのは

 

鼻面が垂直より内に入っていなくて

やや外に出していて、一見

馬の健康・福祉に配慮した乗りかたを

しているように見えても

この問題は起きていることがある

という点。

 

手綱が緩んでいる=

馬に優しいコンタクトで乗れている

というわけではない点。

 

 

馬にとってその身体の使いかたが

癖になっていると

アマチュアにとって打破するのは

本当に大変でした。

 

耳下腺という唾液を作る部位にも

影響が顕著に現れるんですね。

 

 

 

ジャッジペーパーに

 

ネックタイト

頸苦しい

ショートネック

(short in the neck)

より背のスウィングを

よりサプルに

 

のようなコメントが書かれるケースは

要注意かも。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

アマチュアにとって乗りやすい

上達に役立つのは

基礎調教の質の高い馬だと思っています。

 

人が正しい扶助をしたら

正しい反応を返す馬。

 

でも

馬の基礎調教の質を上げるのって

とても地味で時間がかかり

ほとんどの場合全く評価してもらえないこと。

 

だから所有頭数が多く

スタッフの数が少ないクラブでは

基礎調教は放置されていることも多い。

 

競技馬も基礎調教の質を上げるより

「踏歩変換できます」

「キャンターピルエットできます」

というキャッチーな宣伝文句のほうが

たとえ実はとても質は低くても

値が上がりやすくなる。

 

 

本来は

 

馬の健康のためにも

人との信頼関係のためにも

 

人が楽しく乗りながら

気がついたら上達している

 

となるためにも大切なこと。

 

 

トレーナーさんたちの

地味な努力と苦労に

感謝や尊敬を伝えられるように。

 

願わくば、彼/彼女らの

正当な収入にも繋がるように。

 

こんな長い記事を最後まで読めた

根気のある方は、アマチュアでも

ご自分が乗れるかどうかだけでなく

一緒に目を磨きましょう♪

(自分の乗れなさは棚上げさっ)

 

乗馬/馬術界の発展のためには

良いお仕事をしている方たちが

正当に評価されることが

大事です。