レッグイールディング vol.1 | Dressage Love

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馬場馬術に夢中です♪

口頭馬術愛好家のフェリシアです♪

 

やっとやっとの

レッグイールディングについて

 

英語の Leg Yielding

仏語の Cession à la jambe

独語の Schenkelweichen

 

すべて

 

脚に対する譲り

 

 

という意味です。

ドイツ語の Schenkel は

通常は腿のほうを意味するみたい(?)ですが。

 

左脚を使われたらお馬さんは右に行く。

右脚を使われたら左へ。

 

日馬連の経路図は

レッグイールディングになっていますので

拙ブログはいままで

イェ としてきてしまったので

このままいきます。

統一されてないと検索が厄介になるので。

拙ブログがこれまで使ってきた

レッグ・イェールディングとしてきた表記

訂正しました。

 

 

動きについて詳しく知りたい方は

馬術書をご参照くださいね。

 

 

初級者のころは鞍上で

 

両手両脚を別々に独立して使う練習

 

として

レッスンに出てくることが多いでしょうか?

 

乗り手が1度マスターできれば

お馬さんの脚への反応が鈍いときに

鞭や拍車だけでなく

運動の組み立てのなかに

レッグイールディングを

組み入れることで

よりシャープな反応を促すことができます。

(各個騎乗、自由騎乗の場合)

 

 

 

中上級者になると

 

馬の

サプルネスやハミ受けの質

透過性などの改善

 

乗り手の

左右バランスの感覚の養成と維持の練習

 

などに役立てる運動です。

 

拙ブログは基本

アマチュア向けに書いていますが

プロのトレーナーさんたちは

きっともっとたくさんの効用を

ご存知だと思います。

よろしければ

コメント欄でご指摘くださいな。

 

 

レッグイールディングの図形は

ドイツでは5種類あって

日本語の "斜め横歩" は

そのうちの1つです。

(ちなみに英語とフランス語だと

3種類しか出てきませんでした)

 

 

この記事書くのに時間がかかったのは

図形4つまでは

ネット上に見つかったのですが

5つめが見つからなくて。

 

加えて英語のものでも

動画、ブログ写真とも正しくないものも

結構あって。

ネット上の情報は玉石混交ですね。

 

FEI とドイツ馬連の説明でも

相違点があるのですが

もう見切り発車することにします。

 

 

まず

 

 

0:45 あたりから常歩の L Y

2:33 あたりから速歩での L Y

2:55 あたりからありがちなミスの説明

 

間違いの例を

日本でもよく見かけるのですが

 

試合で演技として行うときは

斜め横歩では

馬体のベンド (内方姿勢) は必要ありません。

項のフレクションは必要なので

馬体はまっすぐ。

 

頭だけが

進行方向とは反対側の

お馬さんのまつげが

乗り手から見えるくらいになっている

のが理想です。

 

肩から外に流れていこうとするのを

外方手綱で阻止できると

ハミ受けの練習にもなるかもしれません。

 

 

ただ

お馬さんがまだ斜め横歩を

理解しきっていない場合は

本来は正しくないとはいえ

調教の過程で意図的に

内方姿勢を取った状態で

始めることもあるようです。

 

人の練習としてももしかしたら

先生になんらか意図があって

内方姿勢を取るよう言われることも

あるかもしれません。

 

そういうときは

得体の知れない

ブロガーが書いていることが正しい

先生は間違っているなんて思わずに

ちゃんと先生の指示に従ってくださいね。

 

何が適切かなんて

馬の調教レベル、乗り手のレベル

それぞれのその日の状態

運動の目的によって変わりますから。

 

 

 

1度は出来たことがある

もっと上手に出来るようになりたい人への

おすすめ動画はこちら。

 

 

 

めっちゃくちゃ親切に

ラインの入ったウェアを着てくれています。

 

乗り手のバランスが

 外にある場合

 内にある場合。

 真ん中にある場合。

 

3種類やって見せてくれています。

 

 

さぁ

どれが一番

 

人馬のハーモニーがあるでしょう?

 

お馬さんのステップが

テンポ、歩幅とも安定しているでしょうか?

 

 

先生に注意されて

必死に努力しているだけだと

五里霧中ですが

 

人のフリ見ると、違いと

それがお馬さんにもたらす影響が

よくわかりますよね!

 

 

以前当ブログで

駈歩は内方座骨に加重と書いたら

おそらくわたしが意味したこととは

全く違うことをレッスン中に試してみて

先生から注意されたブロ友さんがいました。ウインク

 

 

2つめの動画 4:35 あたりから

アメリアさんもおっしゃってますが

座骨に加重って

上半身を傾けることではないんです。

 

座骨の幅って

女性と男性で違うかと思いますが

女性なら 12 〜 15 cm くらいかと。

 

なのでニュートラルポジションから

頭が 10cm も横にシフトしたりしない

間違っても

膝や股関節の上ではない。

 

動画でまっすぐに乗ると言っている

3番目のパターンも

正確には内方の座骨に乗っているそう。

でもそれは外から見たら

ほとんどわかりません。

 

 

人間が傾いたら

お馬さんはそのバランスを支えながら

動かざるを得なくなる。

 

結果

左右バランスを失って

どどどっとなだれ込んだり

歩幅がイレギュラーだったり。

 

そんな動きは

お馬さんのトレーニング目的ならありでも

本番の演技としては。。。

調和を感じるでしょうか?

 

お馬さんは

精神的に穏やかになっていくでしょうか?

それとも

この人を落とさないようにと

神経張って緊張してしまうでしょうか?

 

 

で、お馬さんの背骨の真上に

自分の頭蓋骨をキープする意識

で乗ったのも

お馬さんの心身の緊張を

できるだけほぐすためでした。

 

 

正確には

内方姿勢を作るときや

駈歩発進時には

内方座骨に乗りますが

 

それは

上体を横に傾けるということではなく

 

お馬さんの背骨の中心にかけていた

頭蓋骨の重さを

背骨の左端、右端に寄せる

 

とか

 

頭蓋骨を片側の座骨の真上に置く

くらいのイメージで

捉えるようにしています。

 

頭が動くとしても

2〜5cm くらいのイメージ。

 

普段ちゃんと真ん中にいれば

わずかなズレでも十分

扶助として伝わるはず。

 

いまわたしは座れていないので

ニュートラル時に

真ん中にい続けられず

バランスがぶれる自分が恨めしい汗

ですが。

 

 

人によってピンとくる

イメージは違うと思うので

ご自身のお気に入りを

探してみてくださいね。

 

 

 

 

それに。

 

お馬さんの背骨の上に

自分の頭蓋骨をキープしておけば

お馬さんが暴れたり走ったりしても

そうそう落馬しなくてすむんです。

 

頭って重いので横にずらしたら

突発的な動きについて行かれずに

傾いたほうに落馬する危険性が増します。

 

 

横から見たときに

頭の下に座骨。座骨の下に足。

 

正面から見たときに

お馬さんの背骨の上に

自分の頭蓋骨。

 

 

このアラインメントを

いつでも保っておけると

物理法則的に

そうそう落馬しません。

 

 

まぁ、落馬はしないまでも

首の長いまだ赤さんの芦毛馬が

物見で立ち上がりかけて

首がわたしの鼻直撃

鼻血&気を失いそうなほどの痛み

ってのならありましたけど。汗

 

 

 

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今年序盤絶不調だった

キーラさん

 

ようやっと復活!