いまこの瞬間をあなたと | Dressage Love

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馬場馬術に夢中です♪

オリンピック馬術開幕しましたね!

 

口頭馬術愛好家のフェリシアです♪

 

 

書きたいことがたーーーっぷりありますが

 

 

 

ブロ友さん、馬友さんたちの

動向を見ていて

 

そしてイザベルの GPS 演技中の

解説のコメントを聞いて思いだした

むかしばなしを。

 

 

 

ずーっと以前、自馬をリースしたとき

オーナーさんは M課目の運動ができる人で

馬もドイツで

Mまでは優勝しかしたことがなく

Sの調教を入れ始めた段階で。

 

 

本当に、まだハミ受けも怪しかった

経験 300鞍程度の初心者が

乗ってかまわないのか?

 

 

何度も確認したのだけれど

オーナーさん曰く

 

自分で出場してみたけれど

緊張ばかりしてちっとも楽しくない

試合出場自体は好きではなかった

ということに気づいた。

 

でも馬は競技馬で、競技が大好き

 

(んなことある?とその瞬間は思いましたが

実際に出場してみて、そのお馬さんが

ほんっとーーーにお出かけが大好き

だということがわかりました。

どぉーりでサボリタガァリィ〜のくせに

優勝しかしたことがなかったはずだと)

 

だから、参加させてあげたい。

 

プロに試合出場を依頼すると

アマチュアである自分は乗れない馬に

調教されてしまいかねない。

1頭を自分だけで維持するのは苦しい。

 

 

だから試合に出たい人に乗ってほしいし

乗るからには全日本に出てほしい。

 

 

と。

 

 

 

はっきりと 全日本 と言われてしまったので

リースさせてもらうことが決まった日から

わたしの頭のなかは

 

 

 

来年は全日本

 

 

 

そのために何が必要か

 

それを1つづつクリアして行けば

来年は無理でもたぶん再来年には

行かれるはず

 

 

と。

 

 

 

 

ローカルの試合初出場で

しごろ

(ジャッジペーパーには4、5、6

の3つの数字しかない)と言われた

(いまとは採点基準が違う)時代に

 

非公認で 59% くらい出して

トレーナーと

 

次は水勒だけで 60%超えを目指しましょう。

さらにその次は下乗りなしでの出場も

してみましょう。

 

フェリシアさんとDだったら

できると思いますよ。

 

 

と言ってもらえて。

 

今年はギリギリ間に合わなくても

このまま順調に行けば

 

 

と思っていた矢先に

肝心のお馬さんの売却を

オーナーさんが決めてしまったんですよね。

 

 

 

わたしとしては公認に出るために

規定に沿った長靴を作ったり

高原乗馬クラブまで毎週乗りに行っても

ペンションで仕事ができるように

モバイルの wifi 機器を揃えたり

 

全日本と言われていなかったら

必要なかったかなりの出費があったので

売却時期をあと2ヶ月伸ばして

せめて公認に1度は出場させてもらえないかと

交渉もしてみたのだけれど

もう売却先と話をつけたから、と。

 

 

そこからはもう

車を運転していても

突然ぶわぁと涙が目を覆うので

運転するのも危なくて。

 

朝目が覚めたら

まだ頭は枕にあるのに

両目の傍から液体がつーっと

枕に落ちていく。

 

 

何日泣いたら涙って尽きるんだろう?

 

 

と人体の不思議を思ってみたり。

 

 

 

もう預託料、調教料を払っていたので

月末までは乗っていいことになって。

 

仕事放り出して週3日くらい

通い続けたかな。

 

 

 

 

乗り心地レコーダーが

あったらいいのに

 

 

 

 

ドラえもんがいたら

作って出してほしい

 

 

 

って思いました。

 

 

 

 

いま、この瞬間

この馬の背にいられる幸せを

一生、覚えていたい。

 

 

 

性格も動きのタイプも見た目も

決して好みの馬だったわけではないのに

 

 

 

自分の馬だったわけでもないのに

 

 

 

もう会えないわけじゃなく

まだ生きてるのに

 

 

 

 

 

 

それでもこんなに毎日毎日泣いて

泣いて。

 

 

 

 

 

 

GPS のイザベルの演技中に解説で

 

 

 

なぜベラローズにしたの?

と訊いたら

 

 

 

もっといい馬はいた。

でもベラローズは

deeper だから。

 

 

 

 

と答えたのだそう。

 

 

 

ベラローズはイザベルが初めて

最初から手がけたお馬さんなんだそう。

 

 

 

 

怪我をして

数年競技から遠ざかったあとの復帰戦。

 

イゼベルは

泣きに泣いて復活を喜んでいました。

 

 

 

今回も

たぶん優勝するつもりだったら

ワイヘゴールド号を連れて来た

んじゃないかな?

 

 

エドワード・"ハル" 選手が

GP デビューしたばかりの

経験の浅い若駒を選んだのは

より暑さに強いからだそう。

 

 

 

でもイザベルは deeper だから

ベラローズを選んだ。

 

 

 

 

ベラローズと

オリンピックを経験したかった

 

 

 

 

GP、GPS と

演技終了直後のイザベルの表情が

いつもと違うなと思って見ていました。

 

 

 

ベラローズに決めたときから

優勝はドイツの同胞ジェシカに

譲っていたのかもしれない。

 

 

最高得点を叩き出した

ジェシカ(イェシカ)も

それを感じているから

団体優勝の表彰台の中央を

譲ったのかも。

 

写真は FEI Dressage からお借りました。

 

 

 

でもイギリスのシャーロットや

デンマークのカトリーヌにまで

負ける気はない。

 

 

だから

ベラローズに出来る最高の演技を!

 

 

去年まで伸長速歩は 6.5 がつくことが

多かったのに、GP、GPS と

大半のジャッジが7をつけてましたね。

 

 

 

今晩の表彰式で

イザベル泣くんだろうなぁ。

 

年齢的にたぶん

ベラローズはこれで引退かなぁ。

 

 

 

 

技術があって、心が繋がらなくても

素晴らしい演技ができてしまう分。

 

乗る馬がたくさんいる分。

 

ジェシカのように

馬といちゃいちゃしている写真を

SNS に流さない分。

 

 

イザベルには女王の風格と

それを重々自覚したクールさが

いつも漂っていましたが

 

今晩の決勝は

人馬の演技のクオリティの高さだけでなく

人間イザベルの想いにも

注目して観たいなと思います。

 

 

 

 

 

 

あれから長い年月が経って

あのころのわたしに

言ってあげたいのだけれど

 

 

 

 

 

 

 

乗り心地レコーダーなんてなくたって

ちゃんといつまでも覚えてるから

大丈夫。

 

彼の存在があなたのなかから

消えることなんてないのよ。