書き始めには

暮れも押し迫ってきましたね!

 

と書いたのに

いつのまにかもう大晦日!びっくり

 

 

口頭馬術愛好家のフェリシアです。

 

 

 

年末最後に参加させていただいた

某倶楽部の部内大会で

会員さんたちも会有馬さんたちも

3年前に拝見したときより

ずっとよくなっていて。

 

素敵な倶楽部さんだなぁと

ほっこりじんわり幸せに。

 

 

そんななか

一時中断していたシリーズ

 

 

 

 

リズムの整正

 

 

 

 

のなかで書いていたことを

 

そのまんま

やって見せてくれている

動画を発見してしまいました。

 

 

その動画

完結したと思っていた

ハミ受けシリーズの

内容の補足ともなっていたので

 

バタバタのなかでご紹介!

 

 

 

 ダウン ダウン の記事のなかで

 

 

 

 > 最初は動きはマイクロでも

 > 常歩している以上

 > 小さな小さな背の揺れは

 > 絶対ありますから

 > まずはそれにちゃんと寄り添ってあげる。

 

 > ある程度続けたら

 > 寄り添うのをわざとストップさせてみる

 > また再開してみる。

 

 > 寄り添いはするけどほんの最小限にする。

 > その後最大限できるかぎり寄り添ってみる。

 

 

と書いのたのですが

 

 

 

 https://youtu.be/29tzSVH5ccw

 

 

1:05 あたりで常歩を始めます。

最初は理想的な乗り方を

視聴者から見てわかりやすいように

少し強調して動いてみたもの。

 

ほとんどの馬は常歩を始めると

こうして乗り手の骨盤を

動かしますよね

 

って説明されています。

 

 

1:24 あたりから

 

 

 

> 馬の動きを無視して

> 勝手に自分の身体を

> グイングインさせる

 

 

というパターンも

やって見せてくれています。

 

初心者が「座りで推進する」とか

「騎座で推進する」という言葉を聞いて

試してみる。

わたしも一度は試してみたことがあるてへぺろ

勘違いパターンです。あせる

 

 

 

そして 1:50 から

 

 

人間がいわゆる「良い姿勢」で

背を固めたとき

 

 

どうなるか、も

やって見せてくれています。

 

そして

「通常はこれも馬にとっては扶助

なのですけれども」

 

とも説明されています。

 

 


スザンヌさんのレッスンを

受けたことがある方には

おなじみのデモンストレーションかも。

 

 

『センタード・ライディング』

 

 

 

にも書かれています。

 

 

こんな感じで

常歩での歩幅の詰め伸ばしは

脚や手綱に頼らなくても

人間の背骨周りの緊張と弛緩でも

できまする。

 

 

 

骨盤と股関節の動きが

もっとわかりやすいものだと

こんな動画も。

(この動画も以前ブロ友さんからご紹介いただきました)

 

 

 https://youtu.be/AlY7dcLqJGc

 

 

常歩が一番

人間の骨盤が動いている

くらいなんですよね。

股関節は駈歩が一番動いている、かな?

 

 

 

子どもは馬の動きに抵抗して

背を固めようにも

それほどの筋力がないので

 

子どものころから乗っている人は

 

 

 

背中まっすぐだよ

ちゃんと真ん中に乗って

背を高く

動かない! じっと乗る!

 

 

 

と指導されても

この骨盤(と大腿骨)の随伴が

無意識のうちにできるんです。

 

 

でも

大人になってから始めた人に

上記の言葉で指導すると

背骨をがっつり固めるので

お馬さんが動けなくなる。

 

 

 

大人になってから始めた人にとって

上達の一番のキーポイントはここです。

 

 

 

この骨盤の随伴が

 

 

初心者が乗るとのっそりのっそり

なかなか動いてくれないのに

 

同じ馬に上級者や先生が乗ると

サクサク動く

 

 

カラクリ。

 

 

 

 

大人になってから始めた人は

 

 

 

 

脚!

 

 

 

 

って言われると

ほっとんどのケースで

 

上半身力みまくって

膝下を動かすので

 

座骨から上が

全力でブレーキかけて

 

 

Not GO!!!!

 

 

お馬さんに指示している状態。

 

同時に

脚を使って Go と言い

その上、鞭や拍車まで投入して

Go!!!!! と言ったら

 

 

 

 

一体、何がやりたいん?

 

 

 

 

ってお馬さんが思うのは当然だし

 

人に乗られることがストレスになって

だんだん非協力的になるのも

自然なこと。

 

 


脚を使っても前に出ない。

鞭を入れたら1歩だけ前にでたけど

すぐに元どおり。

 

 

初心者のころ

みんな1度は悩むこと。

 

そして

ある程度乗れるようになると

いつのまにか忘れていく悩み。

 

 

それは

速歩や駈歩を発進すると

骨盤がどう動くのか身体が覚えて

 

無意識のうちに

随伴できるように

なってきているから。

 

 

先生から脚でしがみついている

と指摘されるパターンもそう。

 

本来動く必要がある

腰椎や股関節を動かさないでいると

落ちそうになるから

脚でしがみつくのだけれど

そのしがみつく力みのせいで

腰椎や股関節は余計動かせなくなる。

 

そして

お馬さんが重くなったり

「動けないんだよ!」と

不機嫌になられたり。

 

 

 

 

 

わたしの自説ではなく

スザンヌさんの説ですが

 

常歩パート後半の

人間が固まっている状態よりは

人間が動きすぎているほうが

まだ馬の邪魔をしない。

 

って

この動画からも明らかですよね。

 

 

 

いままでダンスやスポーツを

やってきている人なら

自分の身体のコントロールに

長けているけれど

 

そうでない人にいきなり

 

 

 

 

肋骨より下を動かして

肩と首はその動きを吸収するだけで

動きは最小限に

 

 

 

 

と言ってもできないので

最初のうちは

股関節や骨盤を動かすために

肩や膝も動かす必要があるなら

 

あるいは

 

 

お馬さんの背中に

動かされる分だけ動く

 

 

のではなく

 

 

自分から動いていく

 

 

のでもいいから

 

必要なところが動く感覚が掴めたら

不必要な部位の動きを

最小限になるようにしていけばいい

 

 

 

っておっしゃってました。

 

 

 

子どもの頃から乗っている人が

 

 

 

ていねいに!

優しく!

 

 

 

と指導されればすぐにできる

ソフトな脚や拳の扶助を

大人になってから始めた人が

出来るようになるには

 

 

1.骨盤の随伴ができる

2.肩、膝の動きを最小限にできる

 

 

というステップをクリアしてから

になります。

 

 

 

 

大人になってから始めた人間にとって

子どもの頃から乗っている方の

しなやかな座りはもう

ほんと〜〜〜〜〜〜に

ラブラブ 憧れ ラブラブ ですが

 

 

無意識でもある程度できていても

イザベルと同じ精度でできている

とは限らないので

 

 

 

普段移行でミスしたことがないのに

試合本番で

速歩の歩度を伸ばそうとしたら

駈歩になっちゃった

 

 

とか

 

 

準備馬場ではせっかく大きく活発に

お馬さんを動かせていたのに

本馬場に入ったらポシャっちゃった。

 

 

なんて

現象はアーヘンでも見られます。

 

 

 

乗り手が緊張していて

or 頑張りすぎて

 

歩度を伸ばすところで

無意識のうちに

股関節や背骨を固めると

 

お馬さんに

 

 

 

おっ! 速歩は止めるのね!

んで、前っ!! ね!

んじゃ、駈歩だな

 

 

 

と、誤解される。

 

 

 

 

 

この話がなぜ

ハミ受けにまで繋がるのかというと

 

最初の動画、速歩のパートで

人間が動くのを止めると

お馬さんがスローダウンするだけでなく

騎座の部分の背中がグンと下がって、

背を緊張させて、項が上がりますよね。

 

 

このお馬さんは

ハミ受けしていない状態で

乗られることに慣れていなくて

人を乗せるための筋肉は

たっぷりついていて

乗り手とも信頼関係があるので

この程度で済んでいますが

 

練習馬でここまで背が下がったら

もっと激しくハミを突き上げたり

するかもしれません。

 

 

この背中が下がって背を緊張させて

項を突き上げた状態で

手綱で馬の鼻面が垂直になるよう

手繰り寄せようとすると

馬が背を痛めるんです。

 

リズムも2ビートが一定ではなく

ばらけてきています。

 

 

馬の調教の6段階のうち

最初の2つ

 

リズム Not Regular

サプルネス Problematic

 

な状態。

 

当然3つめの

コンタクト unstable

 

に。

乗り手の骨盤が馬の動きに

随伴を始めたら自動的に

この3つの問題が改善される。

 


乗ったりお休みしたりを

繰り返しているからこそ感じる

わたし自身の体感で

 

いままで

ハミ受けシリーズのなかで

書いてきた

 

 

座れていればいるほど

お馬さんに口を譲ってもらうためにも

その状態を維持するためにも

手綱を使う必要がなくなる

 

座れていないときほど

コンタクトを保つために

手綱の操作が必要になる

 

 

 

って

もっと上手い人が乗っても

やっぱりそうなのね〜、と。

 

 

乗り手が随伴を始めた途端に

お馬さんが安心したように

穏やかにまた前に出始めるの。

すっごい印象的ですよね。

 

 

馬場馬術では基本的に

 

馬が背を張る

 = 何かが間違ってる

 

です。

 

障害系のクラブのレッスンだと

低い障害しか跳ばない馬なら

乗り始めに背中張ってても

障害飛べば背中を使ってほぐれるから

クールダウンで背中使わせればいい

という考え方のところもあります。

 

そしてそういうレッスンでは

馬の背を傷めないために

正反動はやらなかったり。

 

 

 

張った背中を道具や強いハミで

ごまかしても、先には進めない。

 

冒頭で書いた倶楽部のように

会有馬でも7点以上がつく

状態にはなっていかない。

 

 

リズムとサプルネスが改善されて

初めてコンタクトが取れてくる。

 

 

お手本そのもの

 

 

のような動画。

 

 

 

以前ハミ受けシリーズに書いた

 

何か、今日は

譲ってくれないんだよなぁと

感じたときに

 

 

自分の首や腰椎の力みを緩めると

 

お馬さんも余計な力みをふっと抜いて

動きが柔らかくなり

拳で誘ったりしなくても

自分からハミに乗ってきてくれたりする

 

 

 

現象。

 

 

お馬さんを腰痛にさせないために

人も馬も、サプルネス、大事!

 

です。

 

 

 

わたしの神様

ハンス・ハインリッヒ・メイヤー・ツー・シュトローヘン氏

(打ってて疲れる長さのお名前 てへぺろ)が

 

 

 

10〜15年くらい前までは

ただ座ってればよかったんだけど

いまは馬のタイプが変わって

軽くなってきて、クチも軽くなって

乗り方も変わってきて。

 

だからいまの選手は

ヨガだのワークアウトだのが

必要になってきて大変だ。

 

 

 

っておっしゃっていました。

 

 

え〝〜!

わたしはあなたの "just sit" が

出来れば十分満足ですけれどもぉ

 

 

と思うのですが。。。

 

 

 

わたしは

地上でボディコントロールの

レッスンを受けないと乗れないから

受けてきましたが

 

いまではトップレベルの競技参加者も

地上でのトレーニングも不可欠に

なってきたんですね。

 

 

スポーツ科学もどんどん進化するので

8点、9点取れる動きについて行って

自分のバランスを保つには

ワークアウトも必要なのかも。

 

 

 

来年は騎乗再開したいなぁと

思っているので

以前開催した骨盤体操教室も

またやりたいなぁと思っています。

 

コロナが下火にならなかったら

オンラインで何ができるか

先生とご相談かな。

 

 

 

 

今年もなっが〜い記事に

お付き合いくださり

ありがとうございました!

 

 

最後に咲いた薔薇、ナエマさんは

なぜかとても濃ゆい色に。

 

 

 

 

 

それでは皆さま、良いお年を!ラブラブ

 

 

 

 

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