先日の投稿に、すっかりご心配をおかけしてしまって。。。

 

昨日は

ブロ友さんの自馬さんがとっても調子良かったみたいで。

なにもコメント書けてませんが

とっても と〜〜〜〜っても嬉しかったです。音譜

 

もう

 

馬を愛する人間にとっては本当に

 

馬のしあわせ = 自分のしあわせ

 

ですね〜〜〜。

 

拙ブログにも

温かいコメントやメッセージを、本当に ありがとうございます。

 

 

そしてまだ確定ではないけれど

たぶん、たぶん大丈夫、の、ご報告のまえに

先日耳にしたストーリーをここでみなさんにシェア。

 

 

大学の馬術部の試合に貸与馬戦というのがありますよね。

1頭の馬に複数校の選手が乗って勝敗を競う。

 

某・強豪校ではない大学の監督が

他校のメンバーと馬を見て

選手に

 

準備馬場でいい動きを引き出そうと思うな。

とにかく馬が気持ちよく運動できるようにだけ考えろ。

 

と言ったのだそう。

 

そしてその選手の運動中、地味〜な動きをみて

OB は「あいつ、ビリ確定だな」と思ったそう。

 

結果

 

その選手は優勝したのだそう。

 

カラクリは。。。

 

 

普段その馬に乗っている選手はいつも

準備馬場で馬を頭ごなしに叱って、やりこめていて

プライドの高いその馬はそれを忘れず

本馬場で爆発反抗することで鬱憤を晴らしていたのだそう。

 

その貸与馬戦のとき、他校の選手もみな

普段乗っている選手と同じように馬をやりこめ

本馬場で競技中に馬から仕返しをくらって自爆。

 

準備馬場で地味〜に乗っていた学生さんは

そつなく全ての運動をこなし、馬も実力を発揮し、優勝。クラッカー

 

馬術競技って、誰が上手いか、だけじゃないんですよね。

あくまで人馬のコンビ。

そして最後はセンスの問題。

監督のセンスと作戦勝ちだった、というわけ。

 

 

 

 

わたしもドイツでやらかしたことがあります。

朝一、マイスターが乗るグランプリ馬を馬装するのに

わがままされたので「ああ試されてるんだな」と思って

叱ったら

 

 

もぉ〜〜〜〜〜〜大変。

 

 

どうしたらこちらが困るか

向こうはよ〜〜〜〜くわかっているわけです。

もう無口も頭絡もつけさせてもらえない。

鞍も載せさせてもらえない。

 

でも時間になっても馬装が完了していなかったら

マイスターか助手さんが来て

自分(馬) が叱られることになるわけで

時間ギリギリにはなんとかさせてくれるんです。

散々な嫌がらせのあとに。えーん

 

そして馬体や尻尾に1ひらでもオガが残っていれば

わたしがドヤされるので

馬体を綺麗にしている時間は残ってないくらいの

ギリギリ加減で馬装させてくれる。笑い泣き

 

 

引き馬中、濡れ布巾持って歩いてました。

引き馬中と、覆い馬場に入った一瞬のうちに

拭いて誤魔化すために。笑い泣き

 

 

もう仕方がないのである日、馬に謝り倒しました。

 

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

あなたのほうが上だと認めます。

その代わり、マイスターが見ている瞬間だけは

わたしに仕事が出来ているフリをさせてください。

 

 

この交渉はなぜか通り

その後は

マイスターが覆い馬場に入ってくる瞬間まで

2人で わちゃわちゃしてるくせに

ドアがカチャッと言った瞬間に

グランプリ馬くん、しれっと4肢揃えて停止。

わたしもなぜか停止不動。てへぺろ

 

台の横に停止してもらえなかっただけなのに

まさにいま台を動かそうとしてたんですよ、なフリ。てへぺろてへぺろ

 

 

「へ〜! その馬扱えるんだ!

結構みんな苦労するんだけどね」

 

 

とか言われて

マイスターから見えない部位の馬体を大愛撫。笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

 

 

プライドの高い馬を

その馬から認められてない人間が

頭ごなしに叱るとほんっと〜〜〜〜〜に厄介です。

 

 

プロに頭ごなしに叱られて、そのときは従っても

お客さんに乗り替わってから 仕返しする馬もいますね。あせる

 

競技馬だったり自馬だったりすれば

仕返しをする対象がいて、鬱憤も晴らせるけれど

練習馬で入れ替わり立ち代わりいろんな人に乗られたら

溜まった鬱憤のはらしようは。。。

 

(それでもレッスン中に先生から「叱れ!」って言われたら

ちゃんと叱ってくださいね!その馬を知ってる先生の判断優先)

 

 

 

 

ドイツで自馬を持って長期で乗ってらっしゃった方が

ドイツ人に言われて、一番印象的だったのは

 

馬のプライドを無視した叱り方をしてはいけない。

馬を犬猫のように可愛がるのもいけない。

どちらも馬と人との信頼関係を崩す

 

 

だったそう。

 

(馬場馬におバカな馬は少ないですが、障碍馬は

いわゆる『筋肉バカ』と言われてしまうタイプも多いようなので

1つの躾の方針が全頭に当てはまるとは限らないかもしれません。

練習馬もまたメンタリティが違いますしね。

上記はあくまで馬場馬調教厩舎でのお話です)

 

 

ブレアくんのことを人に優しい馬だと思っている人もいますが

社長先生がまだ2、3回しか乗っていない段階

他には誰も乗っていないときから乗らせていただいていた

わたしから見ると、去年の 10月〜12月には

鞍上を気遣うようなタイプの馬ではなかったです。

 

つながる点と線 にも書いたとおり、社長先生は

馬を頭ごなしに叱りつけるタイプの調教や接しかたは

(少なくともわたしが見ているときは)あまりしない人です。

馬が納得できる方向を探る。

 

そういう人が熱心に乗り込んでくれたから

いまの乗り手を気遣うブレアくんになった。

わたしはそう思っています。

 

調教者は有名であればいいのでも

単に上手ければいいのでもない。

 

自馬を持ったことがある人なら

調教者の技術だけでなく、馬と調教者の相性の大切さは

きっとよくわかってくださると思います。

 

たまたまブレアくんは社長先生と相性がよかった。

 

先日わたしが「悪くなった」とはっきり書いたのは

あのままでは人を落とすようになると感じたからです。

 

 

ーーー * ーーー * ーーー * ーーー

 

 

昨日、睡眠時間2時間でなんとか

ブレアくんにまた乗りに行きました。

 

起きた瞬間、予約時間を変更したい〜〜〜と思いましたが

月末の試合の締め切りが午前中だったので。

行きの電車でなんとか座れて

今日こそ馬上で倒れるかもと思いながら

それでも向かいました。

 

 

跨ってみたら一昨々日とは

ぜんっぜん違いました。

 

ちゃんと後ろから前に通るし

ガタガタもなくなってるし

周りの馬を見るのは最初の10分くらいだけだし

なにをしたらわたしが喜ぶか全力で探ってくれる。

下馬したら、振り返って

わたしが満足してるかどうか確かめる。

 

わたしが知っているブレアくんに戻っていました。

運動内容は一番良かったころに比べたらそこそこでしたけど

一昨々日とは動きもメンタリティも全然違った。

 

 

一昨々日のわたしの騎乗から最大3日乗れるけど

社長先生が乗ったのは、まぁたぶん、1日。

 

 

すっげぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!

プロって、わずか1日で

こんなに馬を変えられるんだ!!

 

 

 

と思いました。

 

 

練習馬期間中も社長先生のことだから

しょっちゅう乗ってはいたはずで

それであんなに馬が悪くなるなら

どれだけ精神面が繊細な馬だったんだろう?と

どど〜〜〜〜んと落ち込んでいましたが

 

単純に社長先生が

 

保険運動程度で済ませていて、調教はしてなかっただけ

 

なのかも??

 

 

噂で最近ブレアくんが特に嫌っているというポニさんが

最後に馬場に入ってきても

ま〜ったく視界に入らないようでした。

 

ポニさん騎乗の方が怖がっていたので

念のため3メートルくらいは空けて通りすぎましたが

たぶん1.5 メートルでもなにもしなかった。

 

 

やっぱり本物のプロの調教ってすごい!

 

 

 

ブレアくんが必要としてたのは わたしの愛より

社長先生がブレアくんに期待して乗り込んでくれることだった

 

 

 

らすぃ。キョロキョロ 笑い泣きあせる

 

 

でね

わたしは試合に出ないと練習馬扱いになるなら

たぶんわたしがしたい演技ができる状態にはならないけど

エントリーだけするか?と思って、向かったのです。

 

乗ってみて

わずか1日でここまで変わるなら馬は間に合う。

でもわたしとのパートナーシップと

わたしの座りが戻るかどうかは疑問。

それでも行く?

 

試合の前と最中に 結構大型の仕事の引き合いも来ていたので

それを断るのも悔しいし、と悩んで

でも結局試合を選んだつもりだったのですが

社長先生がブレアくんを試合に連れて行く気を

なくしたみたいで。

 

 

社長先生はほかのクラブの馬の輸送もあるし

地域の社長さんの会合もあるし

朝飼い担当でもあるので

レッスンが終わるといつもさっさと消えてしまって

お話しできる時間はあまりなく

仕方がないのでお話しする必要があるときは

レッスン中に馬上からお話しするんですけど。笑い泣き

 

 

わたしと社長先生のあいだに誤解が生じないように

心優しいスタッフ先生が気遣って教えてくれました。

 

 

いまのブレアくんを試合に連れて行ける状態にするのに

月末では間に合わないと感じているみたいです。

それを言ってがっかりさせたくないみたい。

 

試合のために今月の指名料を払われたのだろうから

そのお金は返金します、と言っています。

 

 

と。

 

 

適当に言いくるめて

適当な状態でとにかく試合に出せばいいだろう

 

 

とは思われてなかったんだ!

わたしが

いまのブレアくんに期待できる演技はこんなものかなと思う

それより遥か上を先生は見てたんだ!

 

 

試合に出すなら

ちゃんと成績を出させてやりたい

 

 

と思ってくれてたんだ!!びっくり

 

 

これを読んでくださってる皆さんはきっと

わたしがそれを聞いて、どれだけホッとしたか、嬉しかったか

お分りいただけたんじゃないかと思います。

 

社長先生がお金関係にクリーンな人だという点も!

(馬関係にはそうじゃない人も多いですからねっ!・笑)

 

 

でもまあ、もうお金払っちゃったし。

仕事ももう断っちゃったし。

ブレアくんを練習馬から競技馬に戻す期間

社長先生にも少しくらいインセンティヴがないと、ね。てへぺろ

 

 

1ヶ月 社長先生が真面目に乗り込んだら

どのくらい馬が変わるのか

ちょっとお手並み拝見してみようかと思います。音譜

 

ブレアくんはすでに 自分がどのくらいできる男か

わたしに証明して見せてくれたので

 

今度は

 

 

社長先生の調教の腕を

是非とも見せていただきたい!

 

 

1回であれだけ馬を変えられる人が

毎日本気で乗り込んだらどうなるのか?

 

それを見て

年間指名したら来年、全日本パート2を目指せるのか?

判断しようと思います。

 

口だけなのか、ちゃんとやってくれるのか !? てへぺろ

 

 

 

 

昨日のレッスン後のブレアくんは

わたしに甘えているというより

おどおどと不安そうな顔で何度も

わたしの顔を覗きこんでいました。

 

ブレアくんは自分で運動の質が良かったか悪かったか

わかる馬です。

 

 

こんなに怯えた表情なのは

 

「大して良くなったのに

あんなに褒められるなんてこいつ今日、キモっ!」

 

と思ったのかな?

 

それともわたしがブレアくんに集中してなくて

仕事を受けるか、試合に出るか考えてたから

本気で褒めてないって思ったのかな?

 

 

と昨日は ??? だったのですが。。。

 

 

たぶんあの賢さだと自分がいま岐路に立っていることを

よ〜〜〜くわかっていて。

 

 

練習馬に戻さないよね?

これからも一緒にいてくれるよね?

 

 

って思ったんだろうな。

あんな顔を見ちゃったら

 

「お金、返してください」

 

なんて言えないよ。

 

わたしのいままでの

ブレアくんへの感謝と謝罪に払うお金だ。

 

日々、良くなっていくブレアくんと接していて

わたしがどれだけ幸せだったか、楽しかったか。

 

 

ーーー * ーーー * ーーー * ーーー

 

 

試合でM課目に出ていたスタッフ先生もいらしてたので

少しだけお話しもしました。

 

その馬はA課目との調整云々じゃなく

単純に調子悪かったのかな? といった感じで。

普段の人馬の実力が全く出せていなかったのだけれど

 

「試合に連れて行くと、だいたいああなっちゃうんです」

 

と。

緊張しぃなお馬さんみたい。

S課目の動きもできるのに、Mに落とせば

本領発揮できるというわけでもないみたい。

 

欧米だと練習馬は School Horse と言い

そういったお馬さんは School Master と呼ばれて

ホームでこれからの乗り手に動きを教えるお務めをします。

 

わたしがドイツで乗らせてもらっていたのも

プロでさえ試合に連れて行く気にならなかったスーパーモノミー

運動能力はあっても、精神面が競技馬に向かない馬の例。

 

 

ブレアくんみたいに

運動能力があって、精神面も競技になると俄然燃える!

心身ともに競技馬な馬は

ぜひ競技馬として大成させてあげてほしいな〜。

 

できればわたしが乗り続けたいけど

乗り役が他の人に変わったとしても、ね。

 

 

内国産で、どちらも競技向きな馬って

なかなか出会えるものではないんじゃないかな?

 

しかも アマチュアを乗せて

 

「素晴らしいリズムと活気でした!」

のコメントとともに 64% をもらえる馬なんて。

 

 

もしも、わたしがずーーっと乗りに行かなかったことが

社長先生の調教の張り合いが失われる原因だったとしたら

わたしも悪いわけだし。。。

 

 

 

ーーー * ーーー * ーーー * ーーー

 

 

 

馬を犬猫のように可愛がってはいけない。

 

 

 

という言葉の意味を、わたしはこんな風に解釈しています。

 

 

馬房で馬に人参やおやつを与える人はその馬のファン。

その馬のことを like してる人。

 

でも

3時間見ていれば大量に水を飲む馬だとわかるのに

減った水桶に水を足さずにその場を去れる人

水桶を見もしない人は

その馬のことを愛しているわけではない。

 

ふれあい牧場のボニさんたちは毎週 土〜月まで

ゲリってたりします。人参を貰いすぎるからです。

自馬ならば、何をどのくらいもらっているか

肝心のオーナーさんがちゃんと把握していますが

会有馬におやつをあげたらどの馬が何をどのくらいもらったか

誰も把握していないんです。

 

馬がクレと指示をして、人があげていたら

上下関係は馬の方が上です。

自馬ならば他のところで上下関係を確立できますが

会有馬にそれをさせることは

馬を愛していると言えるでしょうか?

 

前がきは悪癖ですし

人が何かをくれるまでねだり続ける馬は

躾けられていると言えるでしょうか?

(Again、オーナーさんに対してだけそれをするのと

通りかかる人みんなにそれをするのは意味が違います)

コンビニのビニル袋を持った子どもが間違ってその馬の馬房に

入り込んでも安全でしょうか?

 

おやつがなくても死なないし

飼いが減ってもそうそう死にませんが

水がなくなったら死にかねません。

 

馬を犬猫と同じように扱って

愛想のいい反応が返ってきたからといって

可愛がっていると思い込むことは時に人を危険にも晒します。

 

飼い猫には

家族の誰かより自分のほうが上だと思っているケースも

ありますが、

馬にそれを許すことは、たとえ馬が喜んでいても

人との信頼関係を崩すことになりかねない。

 

 

 

わたしがブレアくんに乗っているのを見て

 

「素敵なお馬さんね〜。わたしも乗ってみたいわ〜」

 

と言ってくださる会員さんは、いままでたくさんいました。

先日の写真でもわかるとおり

ブレアくんはイケメンで、なおかつ仕事ができますから!(爆)

 

 

でもね

大半の人はあくまでブレアくんのファンであって

彼を愛してる とまでは言えない、とわたしは勝手に思ってます。

 

彼のことを本当に愛していたら、

ブレアくんがブレアくんとしての命の華を咲かせることを

喜んで、応援してくださるんじゃないかな?

 

しばらくブレアくんに乗ったのに

乗れなくなったら悲しむ会員さんもいるかもしれませんが

本当にブレアくんのことを愛していたら

ぜひ ファンクラブを結成して、試合の応援に

いらしていただきたいです。

 

 

まっ、単なる一会員の希望なので

立場が違えば、考えることも感じることも違うでしょうし

クラブ側が何をどう判断するかはわかりません。

 

希望をお伝えすることはできても

クラブの判断に対する影響力はないので

結論が出たら、それに従うか、去るか。

 

 

でも、昨日のブレアくんのあの不安そうな顔を見たら

誰にどう思われようと

あの表情を見て感じたことは書いておこうと思いました。

 

 

 

とりあえず社長先生が

 

試合に出すならベストの結果を

 

 

と思ってくださっているらしいことは大きな救いでした。

まだしばらく、大好きなあのクラブにいられる。音譜

 

 

 

社長先生が2度と練習馬にしようかなんて気を起こさないように

頑張るのだぞ! とブレアくんに気を送っておきましょう♪

 

皆様もどうか、ブレアくんのために祈ってやってください。

 

 

競技馬になることでも、練習馬になることでもなく

彼が彼らしく、しあわせキラキラ でいられることを。