前回のおさらい・・・

 

ソロキャンプを予定していたが、後輩君の予期しない登場でデュオキャンプになった、今年二回目のキャンプ。

キャンプ場に到着後、買い物に行って帰ってきたら雪&吹雪になっていて大変!

さらに、後輩君のテントが、強風で飛んで行ってしまった・・・。幸い負傷者も物的被害も無く無事にテントのサルベージュに成功し、やっと焚火に火をつけたところでした。

 

 

まもなくして、広葉樹の焚き火というのがなかなか火が点きにくく、消えにくいという事に起因する事件が発生する。

 

焚き火をしはじめたのが結構いい時間で、そういえば我々は朝飯も、昼飯も食べていないことに気づき、僕はビールを開けて寒いけど飲みながら食事の準備を開始した。

後輩君は、今回は自分の焚き火を点けて料理を開始した(真横に居るので何か目に入るし、自然に見える)。

 

配置図を書いてみましたが、こんな感じ。まったくソロキャンっぽくない。。。

今回の最終的は配置 キャンプエリアは一体感が・・・
 

事件発生数分前に、後輩君が「火の粉が結構飛びますねー」と言っていた。

確かに風もそれなりに吹いていて(テントが飛んでっちゃう程度・・・)、火の粉は飛ぶコンディションではあったけど、焚火の周りに風よけ兼熱を反射する板を買ってあったので僕の方はそれほどでもなかった。

「そうでもないけど・・・」と言って後輩君のほうを見たら結構火の粉が生産されて宙に舞っていた。

(ほほーなかなかですな・・・それは当然、無防備だもんね。思わず「坊やだからさ」と言いたくなった)

 

しばらくすると、後輩君が「結構この火の粉危なくないですかね?飛んで行った先で結構粘って燃えていますけど・・・」とのこと。「まぁそうはいっても、一応人が見ている焚き火だから何かあれば消せばいいんじゃね?」とか答えていた。

※ぼっちサイトなので基本的にあまり私語はNG。ただし、お隣も居なかったのでこの程度の会話はしていた。

 

それから日もだんだん暗くなっていき、朝食兼昼食兼夕食が徐々に出来てきた(僕はレバーの焼き肉からスタート)。

こちら側が東なので夕日は見えないけど暗くなってくる・・・

 

それからしばらくして、後輩君のサイトがあわただしい動きを見せていたのに気づいた。

「うぉー燃えちゃいけないものが燃えてる~!」

 

僕が見たときには、後輩君の買って二回しか使っていない椅子が焚火にダイブしている状況だった(本日二回目のダイブ)

 

「うわぁ、あっちぁ~」とか言いながら椅子を、今度は焚き火からサルベージュ(本日二回目のサルベージュ)。しかし、時すでに遅し・・・

焚き火からサルベージュしたが、まだ一部燃えていて椅子を振り回してバタバタして消していた。ぼっちサイトに似つかわしくない光景。中年男性が焚火のそばで椅子と豪快に社交ダンスしている状況。

 

鎮火後の被害状況を確認したところ、椅子の背もたれがほぼ焼失。早速事故調査委員会が結成され専門家による事情聴取が行われた。

 

以下、後輩君からの事情聴取結果。

 

専門家「一体何しちゃったんだよ?」

 

後輩君「いやー焚火の火の粉が凄いって言ってたじゃないですか・・」

 

専門家「うんうん」

 

後輩君「その火の粉がふわーっとテントのほうに飛んで行って、テントに到着したんですが、見てたらなかなか消えないんですよ」

 

後輩君「あ、やべぇ 寝るところなくなる!と思って、消すのに立ってテントに行って消したんです」
 

専門家「よかったじゃん」

 

後輩君「で、後ろ振り向いたら、椅子が焚火にダイブしてたんですよ。燃やしちゃいけないものが燃えてるってなって・・・」

 

 

焚き火管理委員の事情聴取の結果をイラストにしたのが下記である。

この椅子は、購入してまだ2回目 部品を付けてロッキングチェアにも出来る優れもの(でも中華製)

 

なお、椅子は半焼と判断されて火災保険は下りず、そのままの状態で使わざるを得ないことに。事故調査委員長は、予備の椅子一脚の貸与を申し入れたが、後輩君からは辞退する旨連絡を受けたため、背もたれが半焼した椅子にて寒空の中でキャンプを継続することとなった。

 

なお、その椅子の写真はこんな感じである(後日、撤収前に調査委員会が再確認を実施。思わず笑みがこぼれる)。

もう少しで空気椅子と化した事故を起こした椅子

 

その後、夜もどんどん更けていき、今さっきのダンスパーティの喧騒も忘れ去るように辺りは真っ暗になっていく。

今晩のメニューは、下記の通り

 おつまみ: レバー、牛タン、子持ちししゃも、アヒージョ
 飲み物 : ビール、熱燗、そば焼酎、ウイスキー
       

写真に撮ると美味そう(アヒージョ&ししゃも)

 

 

   

最近の定番である熱燗                  牛すじおよび、モツの煮込み

 

食事は順調に進み、酒量もほぼほぼ計画通り進んでいった。今回のキャンプで飲んだアルコールは下記の通り。

 

ビール(350ml)を5本、日本酒(菊水)を1本、ウイスキー(ストレート)  そば焼酎までは到達せず。
牛すじ、モツの煮込みを作ったがこれも食べられず。ラーメンの麺も持ってきていたのだが食べられずにこの煮込みは明日の朝食へ繰り越しすることとした。

 

ところで、このキャンプ場は山の中にあって結構標高が高い。ご存じかもしれないが、気温というのは標高が高くなると低くなる。ざっくり100mで、約0.6℃なので海抜800mだと海抜0mから約5度低くなる。

 

で、物理学的にふもとに比べれば気温は低いのであるが、風があったのでさらに気温は低く感じた。

 

自分の服装は、Tシャツ、長袖シャツ(マイクロフリースハイネック)、ウルトラライトダウン、アウター、マフラーだったが、寒い。下は、ヒートテック、Gパン、普通の靴下。帽子は毛糸の帽子を常に着用していた。。。

 

今考えれば、山を知っている人から見れば「山をなめるなよ・・・」というレベルだったと思う。

 

食事も終わり寒いので、テントに入って寝ようと思いテントに入ることにしたが、これまた寒い。

 

ちなみに、装備も同じように甘く考えていて、自分は3シーズン用のテントだったのだが、スカートが無くて結構隙間風が入ってくる。寒い。特に後輩君の装備はなんと夏用ツーリングテント(後輩君曰く3000円ちょっと)。テント内の床に敷く物は、ヨガマット(厚さ3㎜)。寝袋はよくわからないがそれなりの物。という装備で夜寝ることになったがほぼ野宿という状況であった。

 

テント内で息が白くなっている。

 

下記が、後輩君のテントを図解したものだが、相当なサバイバル状況。

彼は3時ごろ寒くて起きたそうだが、それはそうだ・・・

 

僕も夜中に酔っ払いなので寒い&トイレで2回起きて、2回目はもう4時だったので焚き火をして「暖」を取らねばやばいと思い、焚火を開始。その時に、後輩君のテントからは豪快ないびきと時々寝言が聞こえた。

寝言の内容は何を言っているのかわからないけど、「取舵いっぱーい。ようそろぉ」的な掛け声的寝言を数回確認出来た。

 

熱燗を作っていた水が完全に凍結

 

気温は、-7℃。スマホで調べると徐々に気温は上がってくることになるっている。それは寒いはずじゃ。昨日作って置いて置いた鍋はどうなっているのか見たら、油が上部に溜まって固まっていた。

焚き火で温める。ちなみにターボライターは火が点かず、マッチで火を点けざるを得なかった。

 

焚き火をしても、焚火側は暖かいがあまり体全体は暖かくならない。火で手をあぶりながら「さみー」とひとり言。何回寒いという言葉を使ったのか数えておけばよかった。一方、景色は素晴らしく綺麗だった。昨日までのどんより雲は一掃され、その空が朝に少し明るくなってきた。

 

感じとしてはもっと暗くて幻想的(彼女が居れば彼女を口説ける風景 ただし、極寒)

 

ほったらかしキャンプ場のそばに、歩いていけるほったらかし温泉がある。この温泉は日の出の1時間前にオープンして露天風呂から日の出が見えるお風呂があり朝から結構な人が集まってくる。この時期は、6時50分頃に日の出なので、朝の6時にオープンし、多くの人が日の出をお風呂で待つのだ。

 

自分は前回も行ったので、後輩君も誘っていかねばと思い、時間になったので後輩君のテントに近づいて「おい起きろよ」と声をかけるも回答は大きないびき・・・何回か小声で起こしたが結果起床に失敗。先に温泉に行く事にした。

 

駐車場にも多くの車が停まっていた。

 

空の色が本当に美しい~

 

前回も同じだが、当然お風呂の中は写真撮影禁止で、何も記録に残せないが日の出は毎回幻想的で美しい。露天風呂で40分くらい待っていたが、後半若干気持ち悪くなったのできっとのぼせたのかもしれない。

朝日が出て、さて帰るかと出口に向かって歩いて行ったら後輩君が声をかけてきた。あ、居たんだ・・・。

 

どうやら自分で起きて僕が居ないことを発見し、SMSを確認、温泉に来たらしい。

 

一緒に温泉を出て、気まぐれ屋の朝食を食べた。卵かけご飯(納豆付き)と、みそ汁で結構おいしい。売り切れ次第終了の朝食。

朝日を見ながら外で食べるこれはなかなかおいしい。このころには結構体も暖かかったが気温も上がってきていた。太陽の光のありがたみをほんとうに感じる。

 

 

  

毎回定番の気まぐれ屋のTKG with 納豆(600円)

 

前回はこの朝ごはんの後に、カレーを食べたが今日はもう朝食を作るのは止めてさっさと片付けることとした。撤収はいい天気の中で行われて、大自然から「よく生き残ったな」というご褒美の様に感じた。

 

温泉終わって帰る途中のほったらかしキャンプ場の入口(物語の主人公達の影)

 

 

相棒君も富士山バックでかっこいい(冬仕様)

 

ちなみに、今回は後輩君とキャンプ後にどこかに行くことは無く。別々に行動した。僕が訪問したのは沼津港。山梨から沼津まで富士山をかすめて移動した。

 

道中にいろいろ考え事をした。

 

今回はソロキャンプの予定がデュオキャンになり、最後はサバイバルキャンプになったのだが、やはりソロキャンプはソロキャンプで行かなければならないなぁと思った。いつも多くの本を持って行ったりノートを持って行って考えを整理したり一人で考え事をしているのだがやはり知人が居るというのは集中力も落ちるし、自分の思い通りに動けないジレンマがあった。

もう一つは、やっぱり事前に気温や天気を調査して、その状況に応じた装備や準備をしっかりしていかなければならないと感じた。そうでなければじっくり自分の時間を作ることも出来ないし、ソロキャンプで得られる緩やかな一人時間が、生存するための時間になってしまうかなと思った。

 

後輩君が最後別れ際に言っていたのが、「冬にキャンプ来ちゃダメですね・・・」だったが、それは、「冬の準備をしないで冬にキャンプ来ちゃダメですね」が正解で、僕的にはこの冬に再度準備をして「ソロキャン」をやってみたいなと思っている。帰宅後に早速Amazonで4シーズンテントを物色しているのは秘密です・・・。
 

美しい富士山

 

 

沼津港に行って、海鮮を食べて帰ったが、このお店の、海鮮定食は安くておいしかった!(1150円)午後の3時には終わっちゃうので早くいくべきです~。

 

  

 

 

最後の最後に、前日相当な時間を煮込んだ鍋は、自宅に持って帰りラーメンにして食べました!おいしかったです。

牛すじ、もつ煮 とんこつラーメン(ゆで卵付き)

 

よく考えれば、牛すじともつ煮を、豚骨スープで煮込んでいるので何を作っているのかよくわからんものだった。ラーメン屋出来るんじゃないの?とか勘違いしちゃった。