さて、早速本日の注目記事はこちらです。
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| 写真=わが子に最良の相手を見つけようと、親たちは懸命のアピール(「親の代理お見合い交歓会」で)。 |
なかなか伴侶が見つからないわが子のため、代理婚活に乗り出す親が増えているという。この熱い思い、果たして子に伝わり、平和な家庭を築くことができるのか。
■お見合い交歓会
「息子は僧侶ですが、結婚しても修行は要りません」。「コンビニエンスストアを7店経営しています」。マイクを手に必死のアピールをする親たち。9月下旬に東京・渋谷のホテルで開かれた「親の代理お見合い交歓会」の一場面だ。
集まったのは20~40歳代の独身男女の親たち。北は北海道、南は九州から、男42組、女50組が参加した。「娘には『ほっといて』と言われたけど、内緒で来ました」という母親(57)も。
まずは身上書を見て、年齢、職業、学歴、家族構成から血液型まで厳しくチェック。続いて緊張のお見合いタイムだ。慶応大出身の男性(39)には順番待ちの列ができ、母親(70)は満面の笑み。5回目の参加という女性(39)の父親(77)は、「これで最後にしたいねえ」と苦笑いする。首尾良く身上書を交換できた後は、個人的に交際を深め、ゴールインを目指す。
主催する「婚活サポート親の会」(東京)は、3年前から交歓会を開いてきた。参加費は開催地によって違うが、親1人参加なら1万円から1万9800円。代表カウンセラーの松下佳子さんは「積極的になれない男女には、誰かが出会いの場を作ってあげないと。震災後は、20歳代女性の参加も多い」と話す。
昨年の30歳代後半男性の未婚率は34・6%、女性は22・4%。男性は20年前の2倍弱、女性は3倍の水準だ。親が代理婚活に乗り出し、それをターゲットにした婚活業者が現れる背景には、こうした現実がある。
それだけではない。独身者の親を中心に活動するNPO「縁結び 四つ葉親の会」(名古屋市)は「ただ引き合わせるだけでは、なかなかカップルは生まれない。とくに男性がもっと積極的にならないと……」(服部金弘代表)と、12月に新しい企画を試みる。娘のためには婚活に効くメーク教室、息子のためには女性の好感度を上げるコミュニケーション講座。市内の化粧品会社の協力で実施する。こうした若者の出会いの場を作るイベントには、愛知県から補助金も出る。
■離婚相談にも同席
わが子の恋愛力不足は元気な親が補う。親心は、進む非婚化、少子化に、少しでも歯止めとなるのか。だが、話はそう単純ではない。
ラジオ番組で30年以上、人生相談を担当してきた早稲田大名誉教授の加藤諦三さんによると、最近は子どもの結婚問題や夫婦トラブルを、親が相談してくることが多くなったという。介入し、余計にことを複雑にしている例も珍しくない。「そこに自らの役割を見いだし、生き生きしだす親もいます。今は親が出会いの場を作ることも必要なのだろうが、子どもをコントロールしようとすると、交際や結婚生活がうまくいかなくなる」と加藤さん。すぐに結果を求めず、サポート役に徹するほうがいいらしい。
親主導で交際、結婚にたどり着いても、その先のかかわり方に注意が必要だ。
「子どもの離婚相談に親が同席するケースが増えています。親だけが来ることも少なくない」と話すのは、「離婚110番」(東京・渋谷区)の澁川(しぶかわ)良幸さん。結婚が親がかりなら、別れるときも……というわけだが、夫婦のいさかいが、両家間の“戦争”に発展すると、もはや修復は難しい。「こうしたケースでは、結婚した後も、親とのつながりが強すぎ、夫婦の価値観の違いを容認できない。親は、子どもと距離を保ち、援助はしても口は出さないこと」と澁川さんは話している。(梅崎正直、写真も)
◆「婚活サポート親の会」((電)03・3466・3085 http://dairiomiai.com/)
◆「縁結び 四つ葉親の会」((電)052・833・7466、http://www.yotubaoya.com/)
「この記事の著作権は読売新聞(ヨミドクター)に帰属します。」
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