「シブヤ経済」新聞 | シリアルアントレプレナー 「3度目の起業」と「初めての子育て」

「シブヤ経済」新聞

そういう名前の新聞 がある。正確には、Web上のメディアだ。先日、その編集長であり、運営会社の社長である西さんという方と、久しぶりにお会いした。

西さんと初めて会ったのは、2002もしくは2003年だったと思うが、インタースコープに僕を訪ねてきてくれた時だった。あることでの提案というか、インタースコープとの接点がないか?という話しだったが、残念ながら、実現には至らなかった。今回は、ラソナの社外取締役の立場でお会いしたのだが、何か接点が作れればと思う。

西さんとはインタースコープ時代に会ったきりだったが、彼のことはよく覚えていた。正確に言えば、「シブヤ経済新聞」という名前とその発想が、僕の脳裏に強く刻まれていた。

やはり、「オリジナリティ(差別性)」があることは非常に重要なことだと再認識した。

久しぶりの西さんとの会話で印象に残ったのは、「規模的拡大を追うことを止めた」ということと「今は精神的に健全でいられる」という発言だ。

一時期は、SP業務も請け負っており、「手形」決済で資金繰りが大変だったという。ある時、そういう仕事は止めようと決断し、今の業態になったそうである。

インタースコープ時代は、億単位の資金を調達して、とにかく会社を「拡大」発展させることを「是」としてやってきたが、人間には、その人に合った「生き方」があり、何が絶対的に価値があるとか優れているとかということではないことを、改めて考えさせられた。会社も同じである。

「自分らしさ」を忘れずにいること、その前に、「自分らしさ」に気づくことが大切ということだろう。

ところで、今日は、恵比寿の自宅を出てラソナ(恵比寿)に行き、一度、自宅に戻り、山手線で恵比寿から「渋谷」に向かい、公園通りを上って法務局に行き、また、公園通りを下り、ハチ公前の交差点まで戻ってきた。

汗だくになりながら交差点で信号待ちをしている時、自分はまさしく「シブヤ経済」で生きているということを実感した。

そして、その渋谷をシリコンバレーに見立てて「ビットバレー」と呼んだ、ネットエイジの西川さんとネットイヤー(当時)の小池さんの発想と構想力を思い出していた。日本のネットビジネスに大きな影響を与えたことは間違いない。

「自分らしさ」と「選択と集中」ということを考えた一日だった。