安室奈美恵さん専門
振付ダンスサークル
MASQ

 

2021/10/23

10:45~12:00

場当たり

 

 

「おはようございまーす!」

 

みんなが持っているプリントは本日のタイムスケジュールとか担当表。

 

21曲の場当たりは1曲あたり何分でやればスケジュール内に収まるのか。

 

全員で確認が必要な曲は何分使うか。

 

時間と楽曲によってメンバーが変わるからベストはどれか。

 

練習でなんとなく仕上がってる曲は抜いてもいいのか。

 

そういったことをひっくるめてスケジュールを組んでいる。

 

全員が全体スケジュールを把握して当日はスムーズに動けるように共有ブックでシェア。

 

 

前夜に渡すこともある

 

それでも読み込んできてくれる

 

 

運営サポート体制「BRAIN」の4人は2週間に1度この共有ブックをオンラインで編集しながら次回の集合日のアジェンダについて1時間ぐらい電話でミーティング。

 

固まった話はBRAINメンバーがグループLINEにシェア、プリントが必要なシートはPDF化。

 

誰でも簡単にプリントしやすいようにセブンネットプリントにPDFの登録を済ませて6桁のプリント番号をシェアしてくれてるのがAYAちゃんなんだけどこの処理が速い速い。

 

「今回のスケジュールだよー」ってLINEに投下して1分後には「番号はこれです」って連絡が入る。

 

それでもプリントできないかもしれないメンバーのために「今日の20時までだったらプリントできるので必要な人はお知らせしてください」というホスピタリティでメンバーの手間を取り除くお仕事をしてくれている。

 

 

プリントとアジェンダはAYAちゃんに甘えることが多い

ほぼ5分刻みのスケジュール

各曲のお気づきメモをメンバー別に取れるように空白で準備

 

「今日はちょっとした気づきが後でとても重要なことに繋がってくのでなるべくメモを取ってほしいです!」

 

「場当たり中はどうしても集中してるからそのとき記憶できていても今日終わるころには忘れちゃうことがたくさんあるのでみんなで協力していこう!」

 

「おねがいしまーす!」

 

 

2017年のときは「代表だからメンバーに負荷をかけずにすべて1人でやるべき」という考え方だったけど、それを救出してくれたのがTOMOYOちゃん。

 

「もっとメンバーに頼って欲しい。そうしたほうが全体が見えてお手伝いしやすくなるし、任されたほうが信頼してもらえてる気がして嬉しいし、参加できてる気がして楽しい。だからこれからは甘えてね」

 

こんなことを言ってくれてるのに頼らない甘えないは逆に良くないなと思えてからは全メンバーにおんぶにだっこしてもらってる。

 

***

 

「じゃあShowtimeからいこうか!」

仕込んだスプーンのテストやるよ

 

 

曲をかけながら椅子を持ってきて

 

後ろにくっつけてあるスプーンを取る

Y「ない!!」

 

Y「ない!!!!!!」

V観たら犯人私だったソーリー

 

運んだ椅子のスプーンを取るのか、座る椅子のスプーンを取るのか指示を出さないままテストしたからこんなことになっちゃった。

 

このときの「ない!!」はね、ピーパンのフック船長が髭剃りをしてるときに顔が埋もれちゃってスミーくんが「ない!フック船長の顔がない!あわわどうしよう!」のシーンと同じぐらいの「ない!!」だったからもうおかしくて。

 

しかも普段大声を出さないYAMA Pがそこそこのボリュームで「ない!!」って叫んでるのにみんな普通に振りをやってるのもおかしかったし、もうだいぶ振りが進んでるのにまだ着席できてないURARAちゃんもおかしくて。

 

でもURARAちゃんの着席はいつも1番最後で、これにはたぶんワケがある。

 

椅子準備のときはみんなワーキャー言いながら全速力で走ってるけど、URARAちゃんだけゆったりと歩いてるの。

 

今回はTOMOYOちゃんの席をつくってから自分の椅子を持ってきてくれてて、前回は「ぶつかったらケガするかもしれない」って1人だけ周りを見ながら安全に着席してた。

 

そういう誰も気付かないところを黙々とやってるところが好きなんだけど、こういうとこってVチェックしないと発見できないから撮影しといてよかった。

 

 

S「スプーンまた後ろにくっつけるのはできないね」

A「これは難しいね」

 

A「ハイ!」

S「どうぞ!」

 

A「れーみてーきゅえびわーん!のときに回収ボックスに入れればいいんじゃない?」

 

ALL「賢すぎる!」

 

S「回収ボックスは4つに仕切られてて1番左が1幕の小物回収だからそこにいれてみてー!」

 

ALL「はーい!」

 

♪「れーみてーきゅえびわーん」

 

 

ぽいっぽいっぽいっぽいっ

ぽいっぽいっぽいっ

 

 

S「ちょっと待って!」

 

 

S「見て!笑」

 

ぞろぞろ

見てと言われて素直に見にくる可愛いメンバーたち

 

バスケの3ポイントシュートかと思うぐらいスプーンを投げ飛ばしてたから2幕の仕切りの中に入ってたりボックスの外にはみ出たりしてるスプーンがいっぱいあった。

 

 

R「盆踊りで1人ずつ入れていけばいいんじゃない?」

「賢すぎる!!」

 

A「お賽銭みたいだね」

 

「盆踊り!笑 お賽銭!笑」

爆笑で姿勢を保ってられない

 

 

S「はいご縁(5円)でーす。ご縁をどうぞー」

 

お賽銭とご縁というワードを聞いて「ありがとうございます」と受け取っていくメンバーだけど、これただのスプーンだからね。

 

こういうのが自然に出ちゃう、できちゃう、感覚が揃っちゃうとこがすごい好きなのよ。

 

 

♦盆踊り

大サビは全員でサークルをつくってグルグルと回りながら踊ることになった。

この光景が盆踊りに見えたので「盆踊り」と命名された

 

盆踊り中(ちゃんとShowtime踊ってる)

センターに来たら回収ボックスにスプーンを投下していくお賽銭スタイル

 

「できたぁーーー!!!!!」

「全部1幕の仕切りに入ってる!」

「やったー!」

「すごーい!」

 

拍手喝采。

 

「ShowtimeはOK!じゃあLOVE2000から巻きでいこう!」

 

***

 

LOVE2000

 

1チモシーに対して3ダンボの状態。

 

安室ちゃんの周りを1人ずつ周るダンサーさんリスペクトの要領でURARAちゃんが引き立つような構成を組んだのだけど、「とりあえずの形」としてこのパートにくると右手をあげてクルクルと回るとか、1人1人が笑わせにくるから目を閉じて視界に入らないように気を付けるとかしてたの。

 

これがなかなか決まらなかったから「実はずっとチモシー回転に見えてたよ」って伝えてみた。

 

東京ディズニーランドのアトラクション「空飛ぶダンボ」では1チモシーを中心に8ダンボがいて、チモシーが右手にステッキを持ってクルクルと回っているのね。


 

 

 

 

崩れるチモシーと増えるダンボ(N)

 

 

▲▼の上下昇降ボタンを自然と押し始めたNENEちゃんとYAMA P

S「あーボタン押してくれてるー!シューシュー・・・」

 

このボタンに合わせて昇降して遊んだ結果、LOVE2000の構成にチモシー回転とダンボが入ることになった。

 

 

変更点をメモしてくれてるRYOCHIN

 

リハが終わってからもらったメモ

 

ティモシー!!

 

チモシーじゃなくて、ティモシー!!

 

正式名称調べたらTimothy Mouseだった。

 

LOVE2000はトップバッターの曲だけど曲調的に「イェーイ!」な感じで盛り上がるわけでもないし、真剣すぎてもどう反応したらいいか分からないという声もあったからエンタメも入れておだやかになれるタイミングがあってもいいよね。

 

 

***

 

Stop the music

 

Stop the musicはモンキーズたちがそんなに複雑なフォーメーションを組んでいないのと安室ちゃん役のYAMA Pがオールセンターだからフォーメーションも構成も手こずらなかった。

 

「はーてしない未来は」のロールオフはいつまで経ってもできない4人だけど1番前のAYAちゃん以外の3人が「いつ出たらいいんだろう」って伺ってる感じがおもしろくて好き。

 

あとはリハショットで語る。

 

***

 

Whisper

 

右手が隣のメンバーの左肩に当ててるか、当ててないかのチェック。

 

当てることにした。

 

冒頭のわかめ以外はAMおでんとかも重ねてきたおかげでほとんどのことがクリアに。

 

SHINEメンバーか相当なMASQマニアじゃないと読解できない一文だったね。

 

Whisperもリハショットで語る。

 

***

 

toi et moi

 

8月に合わせたときはtoi et moiの他に1日で4曲のフォーメーションを6時間で仕上げなきゃいけなかったこともあってそこまで複雑なフォーメーションを組まずにそっとしておいた曲。

 

間延びのとこをどうしようかなとは思ってたけど、全メンバーが現場で目と体感で確認できるのが1番覚えやすいからこの日にテスト。

 

4人で時間を持て余していたところを1人4カウントずつフリーで動いてもらった。

 

NENE→AYA→URARA→SERIの順番で動くんだけど、

 

NENEちゃんが愉快なステップで始めたもんだからそれに釣られたAYAちゃんも愉快なステップを踏み、URARAちゃんは愉快なことに目がないから当然愉快なステップを踏み、そんな3人を見てマジメに入れるわけもなく愉快なステップを踏んで集まったシーンがさっきの1枚。

 

 

 

そこへTOMOYOちゃんが到着。

 

「おはよー(キラキラ)」

「早めのハロウィンで来たよ」

 

このフレーズ、ハロウィンが近づくとわりと耳にするけど逆に遅めのハロウィンがあるなら知りたい。

 

11月になっても12月のサンタウィークに差し掛かってもハロウィンをやってるならそれはもう遅めのハロウィンですらない気がしてならない。

 

荷物軽量化、汗テストのために1幕の衣装を着込んでヘアアイテムもつけて2020本番メイクで参上したTOMOYOちゃんはいつも汗でメイクが全部流れてリハが終わるころにはスッピンになってる。

 

汗によるメイク崩れの対策はこのヘアアイテムに汗取りシートをチョキチョキしたものが貼ってある。

 

これを発明したのは2017だったね。

 

TOMOYOちゃんが着た数分後、カメラマンのたぬさんも到着。

 

 

「今年もよろしくおねがいします!」

 

たぬさんはMASQのイベントをずっと撮影してくださっている凄腕のカメラマンさん。

 

今回はなんと2万枚の写真を撮影して頂きました。

 

2万枚全部は乗っかりきらないけど素敵な写真を掲載して綴っていきます。

 

 

「今日もよろしくお願いします!」

わーい!パチパチ!

 

 

全員揃ったので改めて挨拶をしてストレッチ。

 

 

ここからはたぬさんPHOTOがメイン。

 

 

プリエー、ストレーッチのやつはアカデミーから引っ張ってきたよ

 

ただでさえ痛いのにフレックスでプリエは膝裏が切れるんじゃないかってぐらい痛い

 

伸びてる証拠、成長への近道。

 

 

2021からはこれも導入

これも前腿が破裂寸前

自分のほうに引くともっと寸前

両手で掴むと悶絶

 

そーっと入ってきてくれたゲストのゆみちゃん

 

このときストレッチに集中しすぎていて気付いてあげられなかったソーリー。

 

V観たらみんな気が付いてくれてたけどストレッチ中だったのと、SERIが気付いていてそのままにしてるのか、気づいてないのかの判断が難しかったよね。

 

AYAちゃんがアシストしてくれて助かったよ。

 

 

開脚ストレッチも導入

これちゃんとやると絶対やわらかくなるけど1人だとなかなかやらない

みんながいるとやるしかないからラッキータイム

 

 

「お泊り会やるよー」

 

♦お泊り会

体幹トレーニングのこと。

以前は全員横向きでやっていたけどなにかのときをきっかけに向き合ってやってみたらお泊り会の感じが楽しくて「お泊り会スタイル」が定着。

無言で10秒やるだけでも鬼のようにキツイトレーニングなのにオシャレしていると「ピアスかわいいね」「ヘアゴムが素敵だね」「ネイル変えたの?」などと話しかけられてしまうのでプルプルしながら「ありがと!でも今じゃない!」と答えるハメになる。

基本的には1分を目安にやってるけど自由に降りていいスタイル。

 

 

腕とつま先だけでカラダを真っ直ぐに支える超きっついトレーニング。

 

カラダの前面はフロアにまったく触れていない。

 

 

急な小芝居が始まる劇団仮面あるある。

 

 

「ねー明日の朝会どうするー?出る―?」

 

「えー、どうしよっかなー」

 

「朝会ってなに!」

 

「校長先生の話聞くかどうしようかってー」

 

「校長先生!」

 

「ねぇー男子の部屋はどんな話してんの~?」

 

「・・・好きな女の子の話」

 

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「えーなになにー!YAMA Pはどんなコが好きなの~?」

 

「・・・ショート(ボブ)が似合うコ」

 

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「ちょっと聞いたー?!」

 

「でもここには誰もいない!!」

 

「ショート(ボブ)いない!」

 

「全員あてはまってない!」

 

「ざんねーん!」

 

体幹中とは思えない盛り上がりを見せたお泊り会。

 

青春の1時間15分。