安室奈美恵さん専門
振付ダンスサークル
MASQ
SHINE MORE MASQ 2020から一息ついて、年内ラストミーティング。
するにあたり、１つ重要なことを準備していった。
2021年1月レッスンは72曲目になる。
「これにしようと思う。理由は・・・」
*
「振付ダンスがある全楽曲のうち、なんとなくもう半分は超えてる気がする」
そう感じていた2019年だったけど、いつの間にか近づいてきているおわりを感じたくなくてうやむやにしていた。
だけど、2020年を終えて「もう半分を超えているだろう」とほぼ確信。
それならもう今の時点できちんと残曲数を数えて、
「残曲をどうやってレッスンしていくかを考えるべきなんじゃないか？」
そう感じてついに数えることにした。
MASQとしては安室奈美恵さんの公式DVDに収録されているツアーステージにおける振付ダンス曲をすべてとして捉えたい気持ちがある。
1996 LIVE AT MARIN STADIUM～2018 FinallyまでのLIVEセットリスト一覧はExcelで管理していて、MASQで1曲レッスンを終える度にグレーに塗りつぶしている。
まだレッスンしていない曲は塗りつぶさずに白いままだけど、どう見てもグレーが多い。
この一覧を見るだけで半分を超えているという予測がつくようになってしまった。
「安室奈美恵さんの振付ダンスを踊りたい人がスキルを気にしないで楽しめる場所としてサークルを創りたい！」
と意気込んでいたときはこのDVD一覧すらなかった。
初めて振り起こしをしたHands On Meの1曲目が終わっても、MASQを2016年にオープンさせても、毎週新曲のレッスンをやっても、まだ一覧がなかったのは「果てしなく続く未知だなぁ」と感じていたからだと思う。
いつ創ったかの記憶も記録もない。
たぶんという予測でしかないけど、MASQが初めてステージをやると決めた2017年に「どの曲をセットリストに入れようかな」と考えたときなんじゃないかと思う。
レッスンでやってきた曲がメインにはなるけど、初めてのステージのセットリストを適当に選ぶっていうことはしない。
そこで「一覧があれば分かりやすいかも」と思ったのだろう。
それからの記憶も曖昧なままだけど、ハッキリと覚えているのはグレーにすることが嬉しかった時期が確実にあったこと。
「この曲もやった！この曲もやった！」
あの頃から
「たぶん日本で１番安室ちゃんの振付ダンスを踊っているのはMASQなんじゃないかな」
と思っていたこともあるけど、自分が叶えたい夢をどんどんと叶えてることが実感できて嬉しかったんだと思う。
だんだんとグレーに染まっていくExcelではあったけど、2019年になると変化があった。
「なんかグレーが増えたな」
「数えたくないな」
初めての感情だった。
だから残曲数は数えないで1年過ごした。
2020年の年末に見たExcelはグレーばかりで、グレーの中に光る白は点々としていた。
「なんか、もう、少ない気がする」
これまでのレッスン曲は比較的やりたい曲をやってきた。
その月にやる理由とそのときの気持ちに合わせた楽曲を選んでいたから必然的によく知っている曲からピックアップしていたことで安室ちゃんをおやすみしていた時期の曲はほとんどやっていなかった。
薄々感じてはいたけど、このままだと馴染みのない曲が後回しになって、おわりに近づくに連れて馴染みのある曲がどんどん減っていってしまう。
それは避けたい。
それに、2021年1月のレッスン曲をもう決めなきゃ。
ミーティングは12/30
数えたのは前夜。
もう踊った曲を塗りつぶしたグレーとまだ踊っていない曲の白が混ざった一覧から白だけを抜いた。
上から採番してみたら、59で止まった。
「あと、59曲しかないの・・・？」
「59曲で、おわりなの・・・？」
MASQを創るときからノートに書きこんでいた夢、
「全曲フルコンプリート！」
がもう間近に迫っているんだと急に現実味を帯びた。
「59曲って、いつ迎えるんだろう？」
「25周年に見立てた2025年にビッグプロジェクトをやると宣言してそれをベースに2020年をプログラミングしたけど、2025年ってどこまでいってるんだろう」
「もしフルコンプリートするなら、ビッグプロジェクトの内容が変わってくるな」
そう思って恐る恐るペンを走らせた。
2021年
1月 72
2月 73
3月 74
4月 75
5月 76
6月 77
7月 78
8月 79
9月 80
10月 81
11月 82
12月 83
1ヶ月に1曲をレッスンするとして2022年、2023年、2024年までノートに書きこんでいって、2024年の秋ぐらいから数字を入れる手が止まり始めた。
「なんか、2025年に終わっちゃいそうな気がする・・・」
2024年12月の数字は「119」だった。
全楽曲数の「130」はどこにくるのか。
2025年
1月 120
2月 121
3月 123
え・・・
4月 124
あ・・・
5月 125
あれ・・・
6月 126
もう・・・
7月 127
・・・
8月 128
・・・・・
9月 129
ペンを置いた。
10月の数字はしばらく書き込めなかった。
大きく深呼吸して、
ペンをしっかり握って、
「1」を書いた。
「3」を書いた。
そして、「0」を書いた。
2025年
10月 130
11月
12月
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「2025年におわるなんてこと、ある・・・？」
「2025年て・・・MASQ何年目だろう」
「10年目・・・」
いろんな想いが一気に押し寄せてきた。
「とりあえず59曲の中から1月のレッスン曲を決めないと」
「何にしよう？」
59曲の歌詞を全部読んだ。
メロディーが脳内で流れないように、しっかり歌詞を読めるように、ザッと読んだ。
そして振り分けていった。
最初に決まったのは2025年にやりたいラスト10曲。
次に決まったのは新たなスタートを切る2021年にやりたい曲。
その次はおわりの1年前の2024年。
そして2022年、2023年。
変動はあるかもしれないけど、とりあえず一旦落ち着いた。
そして2021年1月レッスン候補曲は2曲に絞った。
その他にもアジェンダを整えて翌日にミーティング。
*
2020を終えて2021からの大切なことを話すから「PAST＜FUTUREっぽい！」という一目惚れで買ったパーカーを着ていった。
レッスンの日もパーカーを着ていく。
だから「この日ぐらい洋服を着ていこう」と思ってたんだけど、
「5年後の未来が見えた年末に洋服なんて着てる場合じゃない」
とPAST＜FUTUREっぽいパーカーを着ていくことにした。
まず過去になる話を始めた。
昨日、ついに数えたよ。
あと59曲でした。
ともよちゃんは静かに深く頷いたり、しみじみと何かを感じたりしながら話を聞いてくれた。
そして、未来の話を始めた。
2025年に振付ダンス曲をフルコンプリートすると分かったこと。
2025年最後にやりたい10曲がほぼ決まったこと。
2025年に叶えたい夢を叶えること。
「2025年にフルコンプリートするからビッグプロジェクトより先にやることにする。ソロ」
130曲踊りきるソロステージが夢。
その夢を叶えているところを想像して涙を流し始めたともよちゃん。
だけど数分後にはかなり現実的な話にのめり込んでいた。
「130曲って何時間ぐらいかかるの？」
「そう思って計算した。1曲5分の単純計算で10時間」
「10時間かぁ・・・いけるっしょ」
「うん、いけるいける」
「レッスンが6時間だもんね」
「そうなの。ただ10時間って観てられないよね」
「それもそうだし相当な人手が必要になってくるね」
「相当な資金もね」
「クラウドファンディングかなぁ」
「やるなら勉強して慎重にやらないとね」
「ドームはいくらあればいいんだっけ？」
「本番だけで会場費が2,000万だから人件費とか機材費入れたらなんだかんだで1億ぐらいじゃない？」
「1億あればやりたいことできるの？」
「できない。3億あればほぼできると思う」
「3億かー」
「年末ジャンボ前後賞合わせたら3億とかじゃない？」
「よし、買いに行こう！」
閉まってた。
でも、3億集める必要はない。
「ドームっていくらで借りられるんだろう？」
っていう疑問から調べただけのことで、ドームでやりたいわけじゃない。
あそこは安室ちゃんとダンサーさんとスタッフさんとみんなの想い出が詰まってる場所だから大切にしたい。
*
「2021年1月のレッスン候補が2曲ある」
「お、なになに」
「歌詞を読んでもらって一緒に決めたい」
「わかった」
「こちらが歌詞です！」
「おぉー！あっはっは！」
「もう1曲はこちら！」
「・・・あっはっは！なるほどねー！」
「悩むよね」
「悩むねぇ」
「でもこっちをやってからのこっちのほうがしっくりかもだよね」
「あーそうだね」
「じゃそれで！」
「決まりました！」
2025年に振付ダンス全130曲のソロステージの夢ができた今、
「夢掴みたきゃ攻めるときはNOW！」
1月レッスン曲はBLACK OUT！
（スタジオレッスンは修了しました）
*
まだ間に合う！
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