安室奈美恵さん専門
振付ダンスサークル
MASQ
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M14 Mint
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後ろからスタートしようと決まったのは前日。
このタイミングが場当たりでも、その場だったとしても全然構わない。
現状をより良くするため
これしか感じない。
現状を変更するときは2パターンしかない。
①精進
②負荷軽減
どちらも「現状改善」ではあるのだけど、「今あるものを減らしてレベルダウン」よりは「今より増やしてレベルアップ」のほうを選ぶタイプなのは過去の経験とか仕事とか元々の性格とかそういったものがミックスされた結果なんだと思う。
前日に伝え合った変更点でも「そっちのほうが仕上がりがいいよね」という感覚があるとこの変更伝達タイミングが前日でも場当たりでも3秒後に始まるときでも「そうだね」と思える。
Mintの場合は「後ろスタートのほうが歩いて前に出たときに「お~」感が出ると思う」というともよちゃん考案の構成になった。
安室ちゃんのLIVEでもそうだけど、センターステージから花道に出てくるときの「んおぉおおあああぁあうああむろちゃぁああああん!!!!!」は全員が感じたことあるんじゃないかな。
根本の仕組みとしてはあの構成と同じで、「動いたことによる高揚感」だと思うんだよね。
もちろんセンターステージにいたって高揚感はあるけど、「前に出てくる」がもたらす効果っていうのは半端なくて、これは何も安室ちゃんのLIVEだけではない。
言い換えるとこれは「距離感」で、例えばパートナーとイチャイチャパラダイスするときは距離感が近すぎるぐらい近いことで「ドキドキ」が生まれるのも似たようなことだと思う。
安室ちゃんやパートナーほどのドキドキを与えられるかどうかは「想いをのせたパフォーマンス」次第。
ともよちゃんと後ろから出ていこうと決めたのは「お~」と思ってもらえたらいいよね、そのほうが盛り上がるよね、っていうとこで「歩き方」「出て行き方」をそれぞれ勝手に工夫する。
Cメンバーの目を見ながら歩いていくのか、あえて目線を外しているその目を見てもらうのか。
脚はクロスさせるのか、肩は揺らすのか、風は切るのか纏うのか。
1×8でできるパフォーマンスは無限大。
意識しなかった場合は想いというエネルギーがゼロだから「前に歩いただけ」というパフォーマンスで「お~」には結びつかない。
意識した場合は何かしらのエネルギーを感じてくれるメンバーもいるだろうから「お~」までいかないにしても、なにかは、届いているはず。
これを読んだCメンバーがあのシーンを回想して「うん!あそこ歩いてくるときすごくよかった!」という記憶が残っていれば、届いたという証拠。
届いていなかったら私たちのパフォーマンス力が甘い証拠。
それをいちいち確かめることなんてしないけど、想いは伝えなきゃ伝わらないし、パフォーマンスもやらなきゃできない。
現状維持より現状打破。
安室奈美恵さんの引退を受けたファンの方々はそれぞれのやりかたでお礼を伝えてい
MASQはお礼かどうかと言われるとそうではなかったけど、安室ちゃんの素晴らしさをダンスを通じて広げていきたい、哀しんでいるファンを1人でも救いたい、泣かなくていい場所がここにはあるよという気持ちでラストステージであるMASQ LIVE STYLE 2018を開催した。
それとは別に、香港のダンススタジオから1通のDMが届いた。
「私たちは安室奈美恵さんが大好きでダンスを踊っている香港のダンススタジオです。引退される安室ちゃんへ3ヵ国からダンス動画のプレゼントをしたいと企画しています。日本代表としてMASQさんにお願いさせて頂けないでしょうか」
リスペクトを込めてバックダンサーさんたちが実際に踊っていた構成を全部取り入れて全力でMintをパフォーマンスした想い出がある。
そこも取り入れて、SHINEメンバーとの構成も取り入れての今回。
Aメンバーはともよちゃんとせり。
Bメンバーはねねちゃん、みゆきちゃん、まどかちゃん、めぐみちゃん。
サビは心強さと嬉しさが急に増す瞬間。
サビに入るまでは横に待機してくれているんだけど、そこには「Bはここから入る」というバミリをしてくれたうららちゃん、みほちゃんのありがたさもある。
このバミリがなかったらサッと入ってバッとできないからね。
Mintの想い出はたくさんあるけど2020年の想い出は7/3の「奈美Dayレッスン」
7/3を「奈美」としてフォロワーさんに「踊りたい曲アンケート」を取って見事1位に輝いたのがMint
ドラマの主題歌に使われたことも大きかったとは思うけど、単純に曲も振りもカッコイイのが印象的だったんじゃないかな。
このときBメンバーはMintのオンラインレッスンに参加して振付を覚えてくれたことでこうして一緒に踊ることができた。
本当は2番は違う振付だけどオンラインレッスンでは1番の振付しかやらなかったから、そっちにしてみんなで一緒に踊ろうという構成。
スタジオレッスンでも習得までに困難を極める「チョコチップ」もオンラインと自主練でたくさん努力してくれてみんなでチョコチップを焼いた。
スニーカーでもIN&OUTがなかなかのところだけどねねちゃん、みゆきちゃんはCOMEXだったから気持ちはよく分かる。
めぐみちゃん、まどかちゃんはCOMEXではないけど、スニーカーでもなかなかだから気持ちはよく分かる。
2番はあのときみたいにともよちゃんがセンターでカマしてるところに茶々を入れにいく。
これは元々の振りをちょっとアレンジしたというか、リハで自然に出たアドリブだったんだけど、ここをどうするかミーティングしてるときに「ティファール」というネーミングがついた。
「リハであそこ湧いたの意外だったよね」
「ね、そしたら湧かしちゃえばいいか」
「そうだね、じゃティファールで」
「おけ、ティファールで」
ここもCがティファールしてくれてた。
Bメンバーのねねちゃんなんてネオンイエローのグローブを両頬にあててティファってる。
ほんとこういうのって1ヶ月経ってもあのときの「キャー!」が耳でいつでも再生される。
ありがとう。
2番はポジションチェンジ。
これも別にポジションチェンジしなくたっていいし、したらしたで後の構成もどんどん変わってくるんだけど、それでもこうやって交差したことでこんないい瞬間をまたたぬさんが抑えてくれてる。
やってよかったことしかない。
2番あとミンミンクラップは「左・右・下でおやすみ・左」が元の構成だけど、リハで初めて全員が揃って他の曲で決めることもたくさんあったから「右側だけでクラップ固定」に決まった。
4個覚えるところが1個になるだけでたぶんちょっとは負荷を軽減できてたはず。
Cメンバーのスマイルが元気の源。
おおおおおーは元構成がロールオフ。
最初はともよちゃんがあのときにやっていたタイミングに合わせてたけど、この構成を取り入れようと1つ後ろにずらした。
このときBメンバーはずっとポーズを取ってくれてるんだけど、このポーズ時間がけっこう長いことからフォーメーションシートには「アイス」と記した。
氷という意味で。
冷ための態度という想いで。
ずっとアイスしてくれてるBメンバー。
Aメンバーは氷が溶けたような動きをしてまたピタッと氷のように固まる。
ラストは全員一緒に。
「愛よ」の足を上げるのがほんとにきついけど気愛で上げてよかった。
安室ちゃんは「どの瞬間を切り取っても完璧なポージング」と言われていて、コマ送りでビデオを観て振り起こしをする私はそれをほんとに肌で感じていて、そこで分かったことがある。
安室ちゃんが誰よりもきついはずなのに、誰よりも足が高いとか、誰よりもクロスしてるとか、誰よりもどうのこうのがたくさんあってそれはびっくりしていた。
バックダンサーさんもプロの道で何十年もやってきて精鋭しか揃ってないのに、そんなトップレベルのダンサーさんよりも足が高くあがるって、あれはもう絶対に「上げてる」でしかないなと思ったことがある。
それもただ上げてるとか、上がるから上がるとかじゃなくて、「いともたやすくやってのけるように」やってる。
元々スカウトされちゃうぐらいセンスの塊でバックダンサーさんもダンス界でも安室ちゃんのダンススキルは一線を画すものがあるとは言ってるけど、それにしても信じられないぐらいの努力をしてるんだと思う。
それは振付を実際に踊って初めて「え、こんなすごいことやってるの」と毎回発見があるんだけど、「愛よ」もそう。
「え、こんな足上げるの」「あがんないけど」っていう発見があった。
柔軟性と股関節はもうどうやっても追いつかないから何でカバーできるかって、気。
気愛だけ。
リスペクトしてるがゆえに頂くエネルギーがたくさんある。
ラストは2チェーンをお願いさせてもらった。
腕を繋いだのもこのリハのときが初めてだったけどBメンバーの4人がしっかりと繋いでくれたおかげでダブルバウンスができた。
場当たりでねねちゃんがセンターに入ってくれたことでダブルチェーンができた。
ポジションで言うとみゆきちゃんがセンターだったけどダンス経験があったからその場でお願いさせてもらった。
ねねちゃんが1番の大役になったけどこうしてしっかりとセンターでみんなを繋いでくれた。
みゆきちゃんとまどかちゃんも急な変更にも対応してくれたおかげでみんなで繋がることができた。
ありがとう。

















