安室奈美恵さん専門
振付ダンスサークル
MASQ
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M12 Hands On Me
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Hands On MeがなければMASQはなかった。
「何やってるか全然わかんないけどめちゃくちゃカッコイイね」
「1曲ぐらいちゃんと踊れるようになりたいね」
カラオケで見様見真似で踊ったときの気持ちがきっかけでDVDを観ながら初めて振り起こしというものをやったんだけど、ぜーんぜんわかんなかった。
1×8どころか、1×4ですら、1×1ですら、何をやってるか観ても観ても観ても観ても分からない。
それだけの技術力も知識も今ほど持ってなかった。
だから停止して、コマ送りにして、1コマずつポーズを取って、次のコマに進めてまたポーズを取って、というやりかたでしかできなかった。
コマ送りのポーズがなんとか分かっても原曲で流すと踊ったときにタイミングがズレる。
それでも何がどうズレているのかも分からない。
「ここが違うよ」とは誰も教えてくれない。
「ここはこうだよ」とも誰も教えてくれない。
家で１人ひたすらDVDと鏡と格闘して何日もかけて１歩ずつ進めるだけ。
1コマ進める度に無数の「分からない」と向き合う。
永遠に続く果てしない道に感じていた。
1日の中でどれぐらいの時間向き合ったかは覚えてないけど、初めての振り起こしは1ヶ月かかった。
1ヶ月後に友達に教えたから、1ヶ月かかったんだと思う。
カラオケのテーブルを端に寄せて、ダンスフロアをつくって、そこで初めてレッスンした。
レッスンと呼べるほどのものでもなかったし、遊びの１つだったけど。
「全然分からない」
「難しい」
「でもすごく楽しい」
取り組んでよかったなと思えた。
「安室ちゃんの振付ダンスを踊ってみたい人は全国に最低でも１人はいると思う。フルで1曲踊る集まりはない。ないなら創っちゃおう」
こうして「安室奈美恵さん専門 振付ダンスサークル」の構想が始まった。
サークルの名前はどうしようかな
ロゴはどうしようかな
誰かにこの活動を発見してもらうには何が必要なのかな
今のままではレッスンとは呼べないから基礎を習おうかな
振り起こし以外のこともなーんにも知らなかった。
どうやってサークルを創ったらいいのかも、どうやって人を集めたらいいのかも、どうやってレッスンしたらいいのかも、全部知らない。
教えてくれる人なんて誰もいない。
サークルの創りかた、人の集めかた、ネットで上位表示に食い込ませるやりかた、全部独学でなんとかしてテストを繰り返してやっと2016年にMASQを世の中に贈り出した。
2021年現在、レッスンは72曲をコンプリートするところまで来たけど、振り起こしは未だに毎回躓いている。
最初から分かるなんてことはこれまでもこの先もない。
ただ、活動5年目ともなると少しは成長するもので、コマ送りでポーズを取らなくても踊れるようになったし、あのとき1ヶ月かかっていた振り起こしは今は4時間あればなんとか最後まで辿り着くようになった。
これもすべて地道な積み重ねによるもので、MASQ誕生のきっかけになったHands On Meにはただならぬ想いがある。
だからどこかのパートはセンターで踊りたいと申し出た。
今までの私だったら全部センターを希望してたけど、今年のテーマはBreak It。
勇気を持って手放さないと新しいものは入らない。
結果、私が担当するのは2番になったけど、最初だけセンターに立たせてもらうことになった。
このヘッドロールも足の踏ん張りが効かなくて「こうやってまわしたい」ところまで届かない。
鍛えないと。
ペア。
ここはHands On Meでも印象に残るところ。
安室ちゃんポジションで振り入れをした後に「安室ちゃんとダンサーさんどちらが希望か」をアンケートするといろんな理由でそれを選んでいたみんな。
安室ちゃんがやりたくて安室ちゃん
今からダンサーさん振りを覚えられそうもないから安室ちゃん
ダンサーさんがやりたくてダンサーさん
安室ちゃんでもダンサーさんでもどちらでもできるから残り物の福
これだけ違いがあるのに私の一存で安室ちゃんとダンサーさんに振り分けてしまうのはちょっと心苦しくてできなかったけど、誰と誰を組ませたら気持ちよく楽しく踊れるかは一瞬で決まったからポジションもすぐ決まった。
リハで最初にやったときはまだ照れや初めてのことでこの距離感ではなかったんだけど、「相方にくっつくぞ！」の意思の結果こんな素敵なペアに。
1サビはみゆきちゃんの希望でセンター。
元々センターをグイグイと希望するようなタイプではないから「おー！ついに！」という驚きがあったけど楽しく踊れたみたいで安心。
レッスンしたときも「できた！」とか「楽しい！」という声があったから「これならいけるかも」と思えたのかもしれない。
型番は違ってもみゆきちゃんもCOMEX。
Hands On Meはステップも細かいし動きも大きいからけっこう制限がかかるけどそれでも楽しめていたみたいでよかった。
みんなのセンターに挙手したときの気持ちとか想いとかプレッシャーとかそのうちまた細かく聞きたいなぁ。
2番を担当。
「they let me see」のところ。
6人は目を合わせにきてくれてるんだけど1秒で6人を同時に見ることってすごく難しいから目が合ってないメンバーもいたかもしれないけど、すごく急いで見回したし気持ちは全員見た。
ピヤピヤピピピ
初めて振り起こしをした当初はコマ送りで見てたわりに振りを取れないところも間違えてるところもたくさんあって、この横押しは「グー」で押してたんだよね。
パーになりました。
そーれ！
たぬさんってほんとすごい瞬間おさえてくれてる。
右足がんばってあげてよかった。
やっぱりやったらやっただけ結果に出る。
やろう。
サイレンのところはソロで踊らせてもらうことにした。
振りはオリジナル。
胸ヒット
・生きてる
・命ある限り
・Dr.心臓音（To Be Continued...）
首ガン
・強い意思
・前を向いて
脳トントン
・立ち上げるまでにフル回転
・アマでも脳を使えば世の中に証を残せる
・何度もパンク
・広がってくシナプス
腕グルン
・360度全方位思考
・サークル
・網羅
・すべて
フロアタッチ
・ここから始まった
・ここから1歩ずつ歩いてきた
・走った
・躓いた
・転んだ
・地に足をつけて
・下から上がっていく
・初心忘れるべからず
・ここから立ち上がる
・ここから立ち上げた
・土台がしっかりしている城は崩れない
左から右へ（腕→顔→脚）
・1周して定めた先にあるもの
・過去＜現在＜未来
左から右へ（脚）
・未来への1歩
・駆け抜ける
・夢を叶えた過去、現在、叶える未来
・PAST＜FUTURE（Dr. To Be Continued...）
ぼーいぷっちゃはんぞみ
Hands On Meに出演を決めた理由は人それぞれ自由でいいに決まってるけど、Hands On MeがなければMASQはなかった想いの応援で出た、というメンバーもいたんじゃないかな。
そういう想いも大切にしたいし、単純に曲が好き、カッコいい、振りが好きとかって気持ちは私にもあるから、そういう気持ちも大切にしたい。
ラストサビはあやちゃん希望のセンター。
元々ストイックな性格だけどこれによって拍車がかかっていて当日までの仕上げ方は目を見張るものがあった。
だから場当たりのときに「ラストあやちゃんがセンターに入るときにハイタッチしたい」と伝えておいた。
後は任せたよ、のバトンタッチ。
Hands On Meは2013FEELのネオンイエローとして照明は黄色をオーダーしてあったんだけど、照明担当のうららちゃんが「ビカビカ」を使ってくれてるからこのカラーになってるんだよね。
このビカビカも伝えたい。
みほちゃん、りょうちん、ねねちゃん、めぐみちゃんもオンラインレッスンに参加してくれたりたくさん練習してくれてそれぞれみんな素晴らしいスタイルがあった。
みほちゃん
「もしかして2017のときってこの振りをCOMEXで踊ったの・・・？」
みほちゃんもCOMEXで踊ってたワケは「それなら私も」しかない
りょうちん
「すごい難しいと思ってたけど踊れた！楽しかった！」
最後の腕ブンブンと足が絡まってないのがほんとすごかった
ねねちゃん
「フルアウト（全力）で5回連続で踊った動画がおかしいから見て！」
筋肉が限界を超えて歯を食いしばって食いしばって踊っててそんなハンゾミ初めて見た
めぐみちゃん
急に送られてきたみゆきちゃんとのレッスン動画
カラオケで楽しそうに踊る姿、がんばる姿を見てジーンときた
想い出はたくさんあるけど、今回のSHINE MORE MASQのレッスン曲でみんなが「楽しい！」と伝えてくれた回数が1番多かったのがHands On Meだった。
私もあのとき踊れなくても「楽しい！楽しすぎる！なんなのこの曲！」って思ってMASQに繋がるほどの楽曲だったから、そういう感覚と似てたのかなと嬉しくなった。
言葉にして伝えたいこともあるし、あえて言葉にしなくても伝わってくるものもある。
みんなからはたくさんのことを感じているし、たくさんの愛を受け取っている。
ありがとう。