安室奈美恵さん専門

振付ダンスサークル

MASQ

 

 

小さい秋、見つかった?

長袖1枚じゃちょっと寒くなってきたよね、

 

なんていうこの季節に


半袖1枚じゃちょっと暑いよね、

 

と思ってた8月レッスンの記事にやっと取り掛かりました。

もう中くらいの秋に入っちゃうからね。

小さい秋、完売。

*


67曲目【Chase the Chance】
 

「そんなんじゃないよ」

言い換えるならば「違うよ」ってことだと思うんだけど、そうなってくると

「違う違う、そうじゃない、そうじゃない」

と歌う鈴木雅之さんがいつも目の前をシャッと通過する。

安室ちゃんの曲タイトルは「Chase the Chance」だけど、鈴木さんに至っては「違う、そうじゃない」そのまま。

野菜でいうところの産地直送。

違う違う、そうじゃない。

綴りたいのはChase the Chance。

*

「楽しいだけ」

「止まらない衝動に従うだけ」

「退屈な時間はいらない」

「つまらなければおかしくすればいい」

「愛も夢もぜんぶこの胸にはいつだってあふれる」


首を縦にブンブン振った。

MASQもMyライフもほとんどこの状態。

退屈な時間はいらないから楽しいと思えることだけで生きていけるようにMyライフをコントロールしてる

が近いかもしれないな。

会社員時代も退屈な時間はいらなかったし、楽しいと思えることだけで生きていたかったことに変わりはない。

今も自分のやりたいことだけを実現してるから楽しい。

楽しいだけ。

もちろん夢を叶えるまでにはそれなりに勉強も必要だし乗り越えるべきことはあるけど、それは夢を叶えるために必要な時間なだけで、全然退屈な時間なんかじゃない。

Chase the Chanceの歌詞をただカラオケで楽しくノリで歌ってた10代と、いろいろ経験を積んできた30代とでは重みが全然違うよね。

粒あんずっしり!

と謳う豆大福ぐらい重い。

でも実はこしあんがタイプ。

*

MASQは今「20」と「25」にとても拘っています。

「20周年から5年をかけて気持ちを整理した」

と25周年で引退した安室ちゃんがインタビューに答えていたからです。

「25周年のセットリストってどれも甲乙つけがたかったはずだけどどうやって決めたんだろう?」

「20周年ドームと25周年ドームでパフォーマンスした同じ曲って何曲ぐらいあるんだろう?」


そう思って調べてみると5曲あった。

太陽のSEASON
Chase the Chance
a walk in the park
Don't wanna cry
Break It


この5曲は2020年のうちにレッスンしておきたいってことで12月までのレッスン曲が一気に決定。

8月はChase the Chance。

*

レッスンはいつも楽しすぎるぐらい楽しくやってます。

独特すぎるカウントで振り入れをするけど、安室ちゃんやダンサーさんなどへのリスペクトはいつだってこの胸にあふれる。

「右のはにわ」

「左のはにわ」

「最後はおなか」

「ドラムを叩いた私はコサック」

「右でドン、左でドン」

「センター、うんかんプルルン」


スタートはこれで覚えた。

他にも「おべんとばっこに~」というステップもあった。

このステップがハウスらしいんだけど、いかんせんHOUSEというダンスジャンルを習ったことがなかったもんで足の運びだけ説明させてもらいました。

ハウスと言えばSAMさん、SAMさんと言えばHOUSEっていうイメージ。

ダンスをやってる人だとダンスジャンルっていうものがあることを知ってるとは思うんだけど、ダンス未経験者や初心者さんはなにそれ?って感じの人もいると思うのでちょっと長めの小話と一緒にご紹介します。

 

*

SAMさんが足をパタパタさせているスタイルは「HOUSE(ハウス)」というダンスジャンルで、あの時代にSAMさんほどハウスを踊れる人はまだ日本にはいなかったようです。

じゃあなんでSAMさんがハウスを踊れていたかって、海外から引っ張ってきたかららしいです。

この「海外から引っ張る」ってのは安室ちゃんのTRY MEなんかがそうです。

今みたいにインターネットが盛んではなかったから情報収集は足を運ぶのが1番速かった時代。

まだ日本にはなかったユーロビートを海外で流行ってるクラブから持ってきて日本仕様にして流行らせていたのがavexの社長であるMAX松浦さんや小室哲哉さんなどです。

その頃はまだaxev(アクシブ)という社名でしたが、このアルファベットを組み替えて今のavex(エイベックス)になりました。

海外、特にNYやLAなどでは最先端音楽、ニュースタイルのダンスがバンバン発信される場所なので今でもダンス留学はNYやLAなどが人気です。

ちょいと前にご縁があってバックダンサーさんも訪れていらっしゃったLAのダンススタジオでレッスンを受けた経験があるのですが、その体感はこう。

ワーオ!

とにかく文化の違いにめちゃくちゃ刺激を受けた。

海外に行けばそりゃ刺激ぐらい感じるものだけど、今までは旅行であってダンスとしては初めてだったからワーオ。

YEAH-OHみたいにワーオ。

振りの斬新さとかレッスンスピードとかはもちろんだけど大人顔負けで官能的に踊る4歳児とかゴロゴロいるのよ。

え、そんなセクシーさいつどこで覚えてきたの?

あ、ここか。


みたいな。

あとレッスン音源がめちゃくちゃ最先端。

リリースから1週間してないんじゃない?ぐらいのスピード感でね。

この楽曲を日本でやたら聴くようになったのは半年後だったから謎のタイムラグを感じてたけど、日本でも最先端洋楽でレッスンしてくれる講師もいるからどこから拾ってきてるのか教えてもらいたい。

こんなふうに海外と日本では文化が違うから何もかもが違うのが当たり前といえば当たり前だけど、あの時代になかったHOUSEというダンスジャンルを日本で浸透させたSAMさんはすごい。

すごいなんてもんじゃないけど、すごい。

実際、今では「HOUSE」というジャンルが確立されてるもんね。

私はJAZZ HIP-HOPというジャンルが好きすぎてHOUSEを習ったことがないんだけど、

「こういうときにオールジャンル踊れるといいんだな」

ってド頭から勉強になったのがChase the Chance。

例えばさ、ラーメン屋さんという括りがダンスだとするじゃない。

そしたらラーメン屋さんにもしょうゆ、とんこつ、ミソ、しょうゆがあるみたいにジャンルがあるのよダンスにも。

それがハウスだったり、ジャズだったり、ヒップホップだったり、アニメーションだったりするのね。

例えばさ、私がラーメン屋の店主だとするじゃない。

ラーメン屋になりたかったきっかけはどこぞやで食べたしょうゆラーメンが劇的に美味しくて、自分もオリジナルのしょうゆラーメン屋さんを開きたくなって、大豆の産地から土壌から発酵から何から何までとにかく美味しいしょうゆラーメンを極めるための勉強だけをしてきてたとしてよ。

そこで急に

「トンコツラーメンつくってね」

って言われるような感覚と同じなのが

「ハウスのステップやってね」

ってことなのね。

「えっ、豚骨の出汁の取り方は勉強したことがないや・・・(m´・ω・`)m ゴメン…」

っていう感覚。

私はレクチャーする立場だからオールジャンルできたほうがいいに決まってるし経験値は積めるけど、べらぼうに好きでもないジャンルのラーメンを食べ続けることって正直そんなにテンション上がらないじゃない。

楽しむために生きてるし、楽しむことが1番大切をコンセプトでやってるから心の声をスルーできない。

やっぱりしょうゆのほうが好きだな、みたいなね。

個人的にしょうゆに当たる部分がJAZZ HIP-HOPというジャンルです。

JAZZ単体とHIP-HOP単体のジャンルもあるけど、これが組み合わさってるやつが1番好き。

ちなみにHIP-HOP JAZZもあるし、それより後にできた新しいジャンルでJAZZ FUNKってのもあるんだけど、ジャンルが違うことよりももっと違うことがあってね。

同じジャンルでも先生によって振りの質感がまるで違うのよね。

同じしょうゆラーメンであってもトッピングとかスープでまったく別だからお店が違うのと一緒。

だから「この先生のJAZZ HIP-HOPが好き」っていうのがある。

「このお店のしょうゆラーメンが好き」っていう感じ。

私はプロダンサーでもなんでもなくて、安室ちゃんのダンスを楽しみたくてやってるだけだからプロダンサーさんほどの知識は持ち合わせてないけど、これまで勉強してきた知識だけで言わせて頂くと、中期・後期あたりからJAZZ HIP-HOP寄りの振りが圧倒的に増えてきてる感覚があります。

前期はどちらかというとHIP-HOP寄りで、そこにHOUSEのステップが入ってたり、JAZZの要素があったり、みたいな感じだから踊ってる感覚的には「このスープたまらん」とか、そういう感じではないけど、「そうそうこの時代感!」みたいなワクワクはある。

トッピングがネギとメンマだけのシンプルなしょうゆラーメンが好きな人もいれば、ワカメがあると俄然テンションが上がるとか、半熟の味付けたまごよりカッチコチの味なしたまごが好きな人もいるじゃない。

「いや、コーン1択だろ」みたいな人もいるね。

それって人それぞれ好みが違うから、「この振付やばい、超好き!」みたいな曲もあれば、Chase the Chanceみたいに「HOUSEのステップはできないけど、みんなと一緒にあの時代の振りを踊れて楽しい!」っていう曲もあるってことです。


*

Chase the Chanceには同じ動きが何度も出てきます。

だから、

「あれ?これさっきもやったな?」

ってなって、その前後がパニックになっちゃいがち。

それが引っ張りとノリノリノッて。



【引っ張り】

サビじゃないとこにもサビにも間奏にも出てくるもんだから、次はなんだっけってなっちゃうんだよね。

だから1Aはカバン持ちにして、2サビではつり革にして、間奏はもう感覚で覚えてもらったけどそれにしてもよく引っ張った。

 



【ノリノリノッて】

この時代にめちゃくちゃ出てくる、ノリノリノッて。

とにかく2個ずつノる。

「隣の人とー!」って言ってるのがこれ。

肩寄せ合って!仲良くして!コミュニケーション取って!っていうところ。

これ、1人で淡々とやるのと仲間とやるのとではだいぶスマイルの数が違うよね。

 



【かまぼこちょんぎって私が食べました】

〇(まる)があって、横半分に割ったら、湾曲してるラインがかまぼこになるよね。

だからこのラインが出てくるときは「かまぼこ」と呼んでる。

呼んでるといってもMintで出てきたのが初だったかな。

ちょんぎりは、自分の腕をクロスさせたらハサミみたいになったからかまぼこちょんぎって。

私が食べましたのとこは次の「いやいや全部は食べてない~」の、「いやいや」が先にできたから「私が食べました」になったんだけど、何言ってるかよくわからんよね。

 



【いやいや全部は食べてない~】

いやいや、ってしてたから。

手が、いやいや、っていう感じだったの。

だから、「いやいや、かまぼこは全部食べてないよ」っていう雰囲気になった。

そんな雰囲気なることなんて一生であるとしてもお正月のおせちをつまんでるときぐらいじゃないの。

この部分みんな1回で覚えてくれてよかった。

やっぱり覚えやすいフレーズと覚えやすい動きがマッチしたときってすんなり入るね。

 



【いま追うものだから】

ほんとに今を追ってた。

1回下がって、前に出てく感じが今を追ってる感じがあった。

家で練習してたときに

「今を、追ってるじゃん!」

って発見があってテンション上がったな。



【アタックチャンス】

Chase the Chanceではあるけど、アタックチャンスも入ってた。

片手じゃなくて、両手でアタックチャンス。

そこがまさに「Just Chase the Chance」のチャンスのところ。

 



【畑の担当】

何かを引っこ抜くような振りってたまに出てくるんだけど、「なにかを引っこ抜く」ってもう野菜しかないじゃない。

だから「畑から野菜を引っこ抜いてきてくれ」とみんなに頼んで、「何が引っこ抜けたー?」って聞いたら「人参です」って秒で返ってきたよ。

この対応力よ。

好きな野菜を引っこ抜いてちょうだい。

 



【んパカっトン】

あのCOMEXを履いてあの足パカとあのジャンプをやるってのがほんとにすごい。

COMEXを履いて立つだけ、歩くだけでも通常通りにはいかないから踊るなんてもってのほかだし、飛ぶとかほんとただ危険なんだけどやっぱりプロだからね、安室ちゃんは。

そもそも安室ちゃん専用につくられたCOMEXだし、滑り止めも仕込みも特別だし、足首もガチガチに固めてあるからそれとはワケが違うけど、MASQのステージメンバーはみんなCOMEXで踊ったからCOMEXで踊ることがどれほどしんどいかを知っている。

COMEXを履いて踊ると本来の力の50%も出せない。

履いた時点で土ふまずから前しか支えがないから踏ん張りが効かない。

じゃあどこで踏ん張るかって腹筋とか、体幹でしかなくて、でもプロじゃないからそこまで踏ん張れない。

みんな1回COMEXで踊るってのを体験してもらったらそのキツさ、安室ちゃんの凄さがわかると思う。

OLさんが履くヒールって大体3㎝~9cmだよね。

3cmだとわりといけるぞって感じで、5cm履くなら7cmかなって感じで、7cmだとちょいがんばってますな感じで帰りは足裏が焼けるように痛いときもあるよね。

だから9cmって秘書がカツカツ言わせてるような一般的に高いと言われてるヒールなんだけど、COMEXのヒールは11.5cmなのね。

もうさ、ちょっとした竹馬なの。

しかもピンヒールだからそれで一般ピーポーが踊るって、SO CRAZYなのよ。

だけど、リスペクトの念だけで履いて踊ったのがMASQ LIVE STYLEのステージ。

フォームとか崩れても、本来の力が出せなくても、ダンスとは呼べないぐらいのクオリティーになっちゃったとしても、そこには

 

「安室ちゃんが好き。安室ちゃんすごい」

 

のリスペクトという名の愛があるから気持ちだけでCOMEXを履いたよ。

安室ちゃんがどれほどのことをされていたのかを実感したのはCOMEXで17曲踊り倒したとき。

1曲目はラクなのか?と思いきや、そんなことは微塵もないというか、真逆で、1曲目~5曲目あたりの序盤のほうが断然キツい。

なんでかというと、スニーカーを履いて踊るときと、COMEXを履いて踊るときに使う筋肉の部位が全然違うのね。

ふくらはぎの筋肉が上がってきたら踊りやすくなるというか。

これをMASQではCOMEX筋と呼んでるんだけど。

6曲目とか中盤に差し掛かってくると筋肉がだんだん上がってくるから多少踊れるというか、脚が動くようになるんだけどね。

安室ちゃんのステージ構成と同じにしたかったからそうしたけど、ラストのほうがもうラッシュじゃない。

ラストスパート。

もう怒涛のセットリストになってて、ぐわぁーって盛り上がってフィニッシュな感じの構成になってるんだけど、それと体力は反比例なんだよね。

体力はどんどん消耗してくのに、盛り上がってくっていうすごいことになってるんだけど。

だからCOMEX筋というか、もう身体がどうなっちゃってるかよくわからないぐらいなんだけど、最後になればなるほど不思議とアドレナリンが大放出されるから、そこのエネルギーを使って、力を振り絞って動くっていう感じだったな。

だからそんな状態でさらにブレずに歌うって、とんでもないことだっていうのを深く深く実感できた。

だいぶ長くなったけど、んパカットンのところはわりとアガってくところだから、アドレナリンが出てれば、出せれば、イケるかもしれない。

 



【ヒット8個】

「どうやってきみは」

のところ、もうここの空気感とかエネルギーがすごいことになってる。

ダンサーさんたちはそれぞれ好きなポーズ(たぶん)を変えて胸のヒットを8回打つんだけど、いろんなポーズでやってみたところヒットが打てるポーズと打ちにくいポーズと、そのポーズなんなのっていうポーズがあったね。

ポーズは好きなようにしようってなったんだけど、1回それに決めたらヒットしてからじゃないと次のポーズに移れないからおかしなポーズで止まっちゃうと、「こんなポーズになっちゃったんだけど?!」「はやく、次!」みたいな気持ちになったね。

すごくカッコイイシーンだけど、こういうとこでも楽しむ気持ちはいつでも持っていたい。

*

Chase the Chanceといえば全力ダッシュ。

あの長ーいステージをあのCOMEXで走って息切れせずに歌いだす安室ちゃん、あれは安室ちゃんしかできないよね。

自分たちは歌わないんだからせめて全力疾走するよってことでスタジオ内を走り回ったんだけど、ここで持ってかれる体力がすごいのなんのって。

Chase the Chanceの踊り始めに携帯の充電が100%あったら1番が終わるぐらいのときは73%ぐらいなんだけど、あの全力ダッシュをやって
2番に入ったときは8%とかになってる。

やばい、もうない。

だけど2番頭で「ノリノリノッて」が2×8もあるからそこで補充するみたいな感じだったな。

この全力ダッシュきついんだけど、みんなスーパースマイルだったなー。

左回りと見せかけて急に右回りしたりして。

鬼ごっこみたいな感じになってたな。

小学生のときって中休みも昼休みも放課後も全力で遊んでたよね。

あのときは何も考えないで遊びに集中してたじゃない。

MASQの6時間ってそういう感覚。

普通に考えたら6時間のレッスンってありえないし、6時間喋りっぱなしってのもありえないし、6時間笑いっぱなしってのもありえない。

でも楽しいからそれが成立する。

燃え尽きる感じがまたいい。

大人になって全力で青春するとか、全力で騒ぐとか、そういう場所ってだんだん制限されてくけどダンスにいたってはエネルギーを出せる場所だしダンスに年齢は関係ないからそこがいいよね。

まさにカラダで話そう!

 



ありがとうございました!(AtoZのところ)