サンセット大通り
昨夜のサンセット大通りは◎菊田一夫演劇賞を受賞した初演は観ていないが主演の安蘭けいが初演にも増してグレードアップしていたことは間違いないだろう。トウコ演じるノーマは狂気の中にも可愛さがあって若い彼が引きずられるように虜になってしまうのも納得できた。その昔、ツレちゃんが熱望していた作品と聞いたことがあるが往年の大女優の風格はともかく、強引でなく垣間見える弱さで惹きつける魅力という点ではトウコの方が適役だと思える。歌はもう身体に入っていて叫ぼうが囁こうがノーマそのものという感じ。外の世界の舞台でどうなるだろうと勝手に心配していた夢咲ねねも自然体というか、外に出たからこその等身大の役で良かった。男役に寄り添ってきた娘役特有の相手に寄り添う可愛らしさが無理なく出ていて魅力的。考えてみれば彼女も立派に6年の間トップを務めあげたということだ。終演後の二人のトークショーも楽しかった。トウコとねね、二人の並びということでトウコは負けじとピンクの大女優風ドレスで登場。このアフタートークだけのための衣装?だとしたら気合がすごいです。ねねちゃんが男性にソファに押し倒されるシーンでどうにも視覚的に綺麗に決まらない。見るに見かねてトウコが実演でご指導に乗り出したところねね嬢、誰を相手にするより一番胸キュン、ドキドキしたとかありがちな話だが笑えた。男役、いまだ健在なり。想像以上に歌、歌、歌で展開するストーリー十分堪能したが、外見上、若すぎるのでは?と思われる濱田めぐみがこの役をどうこなすのか興味がある。終盤でジョーがノーマに放つセリフ「50は悲劇じゃない。25であるフリをしない限りは」って何年前の芝居なんだ?と初めて現実に戻ったわ。