お日にちが空きましたが

8月末の日本民家園散策の続き・・・

 

残暑ですが、初秋の気配はススキや萩、水引といった秋の草から。

 

 

こちらは日本民家園の施設案内MAP

「信州の村」ゾーンには合掌造りの物件が集まっています。

地域によって建材が様々なのが興味深く、

↓↓↓ の外壁には樹皮が使用されています。

 

 

 

 

 

「神奈川の村」ゾーン。

民家園の入り口の敷居は板で養生されていて、

踏みつけて入らないようにアテンション。

神奈川の村ゾーン「伊藤家」。

ここを保存することが日本民家園開園のきっかけだったそうです。

移築するにあたり、三渓園と川崎市が競い合ったとか。

生田緑地に博物館の屋外展示として移築され、

いまでは、各地の古民家がコレクションされています。

 

シンプルなあがりの造りですが、

飾り彫りが施されていました。

 

 

毎日5棟の囲炉裏に火が入り、煙で防虫処理されています。

その間は、管理のボランティアさんが見守り、

入園者は座敷に上がることもできます。

写真愛好家の来訪が多いそうで、

囲炉裏の煙が写真映えする天気を教えてくれました。

(ピーカンがよろしいとのこと)

 

 

 

土間がごつごつした感触で、

見れば浮き出た丸石が・・・。

 

囲炉裏の煙にいぶされて真っ黒になった内壁。

実際はもっともっとダークな世界です。

民家園の散策では

外と中を不自然なほど行き来するので、

とにかく肉眼が酷使されます。

現代人の生活は、室内も明るいですし、このコントラストは堪えます。

目から頭痛がくることを知りました・・・。

 

軒下の造りが美しい・・・・・

 

 

 

ボランティアさんが棕櫚の葉で作るバッタ。

お土産に頂きました。

「カエルを作るのがうまい人もいるよ~」

 

2棟続きの民家

同時期に建っているのではなく、約100年違いだそう。

2棟のつなぎの室内には雨が落ちてくるわけですが、

木をくりぬいて作った雨どいが両方からの雨を集めて

外に排出します。

 

石物やお地蔵さんもコレクション。

一つ一つのオリジナルデータが展示されています。

 

 

 

工事中の物件も。

新たな移築物件??と思いきや

耐震補強工事でした。

文化財の保存に気を配る補強工事。大変です。

石置板葺の屋根。

山間地域の特性を生かした屋根素材で、こちらのお宅は栗の木だそうです。

 

 

 

古民家園正門から見学すると最初に鎮座するのは、

近代に近い物件・川崎の原家住宅。2階建てで豪勢です。

裏庭は生田緑地の小さな崖が迫っていて、

いい風が吹きおろし、室内に冷風を通してくれます。

天然のエアコンでが効いた図書コーナーで、汗が引きました。

 

夏仕様になっている客間。

 

 

日本民家園は、正門・西門・奥門からの入場ができます。

西門から入場してすぐの「船越の舞台」(三重県志摩市)。

こちらは歌舞伎の舞台です。

漁村の神社にあった舞台だけに、鬼瓦に波のデザイン。

 

中をのぞくと、舞台装置の仕掛けや、回り舞台がありました。

 

建物裏に回ると、奈落への入り口が。

直径3間(5.4m)もの舞台を人力で回すのですね。

 

 

花道があり、屋根をかぶせて養生してあります。

11/3(祝)は古民家まつりがあり(入場無料!!)、

ここの舞台で「歌舞伎公演」を見ることができるそう!!

 

民家園のお隣さんが岡本太郎美術館だったり、藤子・F・不二雄ミュージアムがあったりと、

ディープな生田緑地でした。

 

<オマケ>

帰りに立ち寄った、たまプラーザの「モンスーンカフェ」。

ここも暗いのよね~~~。明るいところに案内してもらいました。

「台湾かき氷」はこれ1つで、マンゴーシェイブアイスとマンゴーアイス、マンゴータピオカ、マンゴーゼリーなどなど、アトラクションのように楽しめます。おなか膨れました。

 

 

オド