母～母の結婚指輪～

義母から指輪を受け取ってほしいと伝えられ、

2022年6月22日に、
サイズのぴったり合った、
母の結婚指輪で私の指輪のサイズを測ってから、
毎日昼間に母の結婚指輪をはめています。

私の母は私が5歳9ヶ月の時に亡くなりました。

尊敬する大好きな母でした。

11年ほど前に、
父は私にプラチナの指輪を4個、
送ってくれました。

おそらく、
父の指輪2個と母の指輪2個、

結婚にまつわる指輪。

父は再婚して、
新しい結婚指輪を買ったでしょうから、
母との結婚指輪をはめることはないのでしょうね。

でも、
私はちょっと複雑でした。

母との結婚指輪を、
父の分くらいは
父が自分で持っていてもいいのではないかと思いました。

今では、
父と母の結婚の証の指輪を、
全て私が持っているのは好ましいと思っていますが。

父と母と私という家族構成を、
私は本当に恋しがっているから。

それに、
私は父と母の次の世代だから。

母の結婚指輪をはめていたら、
常日頃から母を身近に感じられるかなと思って、

母の結婚指輪をはめるようになりました。

母が生きている間、
そして、
もしかしたら死んでからもはめていた結婚指輪。

不思議な気持ちになります。

母の思いがこもっているのでしょうか、
この結婚指輪は、
私たち夫婦の結婚指輪より重い雰囲気で、
身につけていても気になって、
何度も見てしまいます。

時代的なものかもしれませんが、
私たち夫婦のものより着け心地は良くないのに、
着けていたいのですよ。

受け取った父と母の結婚にまつわる指輪の全てに
思いがこもっているように見えます。

全部身につけたいところですが、
サイズが合わないので、
はめられるのは1個だけ。

いつまで母の結婚指輪をはめているかわかりません。

母の結婚指輪をはめていると、
かつて父と母のつくったおうちがあって、
私が素晴らしく幸せに暮らしていたことを思い出します。

私はとても幸せな子どもでした！

私はその時の私をとても愛しく思います。

いつか、
母の結婚指輪を外したくなる日が来るでしょうか。

ずっとはめているのかな。

いつまでも大切な、
母の生きていた頃の思い出。

大切な母。

大好きな母。

ありがとう、
母。

真由美