京都府京都市の大原の
三千院の参道の奥の突き当たりにある勝林院と、
ちょっと手前にある実光院と、
ともに隣り合っている角地に宝泉院はあります。

入口が奥まっているのですが、
木々が生い茂っていて、
門に辿り着くまでがとても綺麗です。

モミジが多いので、
紅葉するのではないでしょうか。

道の左手は土地が下がり、
面白い景色です。

門を入ると綺麗な庭です。

左手に「宝楽園」、
右手に建物の入口。

先に建物に入ります。

建物は江戸時代初期のものだそうです。

拝観料は抹茶代と菓子代込み。

奥で庭を眺めながらいただけます。

建物に入ってすぐの天井に、
昔の住職さんが使っていたという
御駕篭が吊るしてあります。

右手には「石盤」や囲炉裏の間や庭。

左手には江戸時代中期作庭の「鶴亀庭園」。

樹齢約300年の沙羅双樹があるそうです。

拝観料を支払う窓口のすぐ背後なため、
さらっと通過してしまいがちです。

もっとゆっくり見ればよかったと、
帰宅してから思いました。

奥の部屋から眺められる庭園には、
樹齢約700年で京都指定天然記念物の
「五葉の松」があります。

見事な枝ぶりの松で、
長く眺めていられます。

夫は、
長谷川等伯の松の絵のようだと言っていました。

部屋の奥に座布団が置いてあり、
そこから眺めると額縁庭園として美しいと
教えていただきました。

美しいです。

建物の玄関から見て奥のほうの庭園は
並んでいる竹の合間から見える借景の山が美しく、
手前のツツジかサツキが咲くと、
ワンポイントで華やかだろうなと思えました。

この庭園と「五葉の松」の庭園を
合わせてなのかわかりませんが、
「盤桓園(立ち去りがたい園の意)」というそうです。

実際に長居される方が多かったです。

見ていて心地の良い庭園でした。

この部屋の天井は血天井。

関ヶ原の合戦の前に伏見城で自刃した
武将たちの霊を供養するために、
その自刃した場所の板を天井にしています。

宝楽園は、
珍しい、
回遊式枯山水庭園。

綺麗な形の石でできた階段が多く、
たくさん上り下りします。

作庭は新しいようですが、
楽しめました。

居心地の良い寺院でした。

真由美