公開初日の5月17日
映画館の大きなスクリーンで観てきました。
映画が始まると
一瞬で江戸時代の世界へ
町人が囲碁を打ってるシーンから始まった
格之進の囲碁に取り組む姿は
実直な人柄が碁石の置き方に表れていて
とても美しい所作だった
ストーリーは古典落語の『柳田格之進』をベースにした時代劇
ということだったので、YouTubeで古典落語を聞いていたので
流れはなんとなくわかっていて
自分なりにイメージしていたけれど
実際、映画になると
俳優さんたちの所作や佇まい・雰囲気・音楽などが相まって
その世界にどんどん引き込まれていきました
穏やかな日常から復讐を決意するところまでも
テンポ良く
復讐を誓い成し遂げるクライマックスまでの
怒涛の展開を食い入るように見て
全身に力が入り
たぶん格之進と同化していたかのように
感情が高ぶって身体が熱くなっていました
復讐を成し遂げるシーンは
とても感慨深いものがありました
もしもこのふたりが武士でなかったら・・・
もっとお互い腹を割って話し合っていれば・・・
格之進は真っすぐで娘のお絹さんの言葉
「父上は一旦こうと決めたら
何があっても後には引きません」
にも表れている
柴田兵庫は格之進とは性格も性質も全く違うが
武士なので最後は潔かったが目を覆う暇もないくらい
一瞬でその瞬間を見届けてしまった
仇討ちを果たした格之進だったが
自分の行動に疑問も感じていた
そりゃあ・・・動揺するよなぁ・・・
この映画の好きなところはいっぱいある
まずテンポが良かった
そして映像が美しい
格之進やお絹さん・・・出演者の方々の所作が美しい
音楽で自分も一緒に闘ってる感覚にさせてもらった
萬屋源兵衛がとてもチャーミングで和ませてもらった
お庚さんの商売は商売と割り切ってるところに
この人の生きざまを見たような気がするし
粋な計らいにとっても暖かいものも感じて
思わず(お絹さん~良かったね)と心の中で呟いた
左門と格之進が別れるときの阿吽の呼吸というのか
心で通じ合ってる感じも良かった
大晦日に格之進と左門が走る
弥吉も走る
その姿に(間に合ってー)と応援してた
徳次郎は番頭としてそこにいた
長兵衛がいなければ仇討ちはできなかっただろうな
四日経った今も映画を観た時の感覚がまだある
なんて映画なんだ!
一言で良かったって言うのが勿体ないくらいだ
なんならエンディングの続きをやってほしい
続きがあるのかわからないが
密かに楽しみにしていよう~( *ˊᵕˋ )