ジェームス・スキナーの新刊
『100% すべての夢を叶えてくれる・・・たったひとつの原則』を
読んだ。


100%/ジェームス・スキナー
¥1,995
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個人的には、ジェームス・スキナーの考え方には
「問題あり!」と思っているのだが、
批判するにも相手の書いた本くらいは
ちゃんと読まないと失礼なので、
毎度彼の本は購入して読んでいる。

以前、彼がTV番組で
アメリカが日本に原爆を投下したことで
戦争終結が早まったという間違った歴史認識を

平気で述べいたのを見た事で、

彼の言うこと、書くこと、していることに

違和感を覚えるようになったのだ。


今回の新刊本でも、やはり同じような

間違った歴史認識を披露しており、

詳細は次回以降に紹介させていただくことにする。

(突っ込みどころ満載の本なのだ!)


その程度の歴史認識しかない人物が

日本人に対して、何年にも渡って、

「成功ノウハウ」を「教えてやるよ」という態度が、

好きになれないのだ。


その上、彼が主催する「成功セミナー」へ

日本人の「代理店」が多くの日本人の参加者を

勧誘しているのだ。

(まるで、新興宗教の勧誘並みだ!)


さて、この新刊本の最初に、
ジェームス・スキナーや彼の考え方を褒め称える推薦文が
多数の方から寄せられており、どういう順序か
(アイウエオ順でなければ、
一般的には著者にとっての「ありがたい度」順)、
多彩な人たちの名前がずらっと並んでいる。
その中には、ネットワークビジネス業界では
超有名人な方の名前も見受けられる。
名倉正(10番目)、
池松耕次(12番目)、
山崎拓巳(15番目)などだ。

ところが、彼らの肩書きはこの本でどう表記されているのか?

名倉正は、「メタ・シークレトユニバーシティー学長」だし、
池松耕次は「起業家、インターナショナルモチベーター」だし、
山崎拓巳は「夢実現プロデューサー」となっている!

名倉正は、「ニューウェイズのディストリビューター」だし、
池松耕次は「元ニューウェイズ、現ナチュラリープラスの
ディストリビューター」だし、
山崎拓巳は、多くの人が知っているように
広島大学在学中にアムウェイに参加して
そこそこ成功したことで大学を中退して、
アムウェイでビジネス継続するために、
法人化して成功した男だ。
彼は、サラリーマンの経験が全くない。
成功したのは、間違いなくアムウェイのお陰なのだ!

ところが、これらのMLM
(ネットワークビジネス)成功者たちが、
そろいもそろって肩書きからネットワービジネスを削除している!
ふざけんな!と私は言いたい。

池松耕次などは、
かつて月間ネットワークビジネスでのインタビューで
次のように答えていたのにだ。

「私が目指していることは、
今後出来るだけ沢山のネットワーカーの方が、
高収入をとって頂いて、日本の高額納税者に名前を列ねて頂き、
職業欄に「ネットワーカー」と書いて頂く事をして行ってもらい、
子供達が、将来の夢は何と聞かれた時に
「ネットワーカー!」と答えて貰えるようなビジネスに
なって行ってもらいたいし、なって行くだろうし、
その為に今、自分達が出来る事を
全力でやってゆきたいと思っています。」

だったら、堂々と
「ネットワークビジネス・メンバー」と書けよ!
池松氏は
ネットワークビジネスだけをしているわけではない。
服飾関係の会社も経営しているが、
それでも上記のような考えがあったなら、
率先して「職業ネットワーカー」としなければならないだろう。

セミナーや本などで、人をあおり、
モチベーションがどうのこうの、夢の実現がどうのこうのと
熱く語るなら、
堂々と「ネットワークビジネスで成功しました。
今日のライフスタイルを得られたのは、
ネットワークビジネスのお陰です!」と言わなきゃ、
言動不一致でしょ!違いますか?池松さん?

私は、彼らの書いた本は全部
(メンバー向けの特別な本は別として)買って
(貰ったり、借りたり、盗んだりすることなく!)読んでいる。


大抵は、どこかで読んだような「成功ノウハウ」集が

繰り返し書いているだけなのだが・・・。


しかし、表向きには間違ったことは書いていない。
上記の三人が三人とも、同じように
「夢をあきらめるな!」、
「心の底から欲しいものを欲しいと願え!」とか、
「誰かを助けたら、いつか別の誰かが助けてくれる」
「人には親切にしよう!」、
「夢や計画を紙に書いて張り出そう!」
などと書いている。

だからこそ、言動不一致な人を「誠実な人」だとは
私は思えないのだ。
ネットワークビジネスで成功した
(と周囲から思われている)人たちは、
この業界のイメージ・アップや発展や
後に続く人たちのためにも、
つまらん評判やマスコミイメージなど気にせず、
堂々と「ネットワーカー」と言わないと、
この業界のイメージは少しも良くならないのだ!


仮に、スキナー氏が「ネットワーカーなんていう肩書は

やめてよね。」などと条件を出したなら、

推薦文なんて断ればいいし、そんなヤツの本なんか

ヨイショする必要もない。


出版社(サンマーク出版)が、そう言ってきたのなら

「そういう偏見を持つ出版社の本には

推薦文は書かない」と啖呵を切ればいいだけのことだ。


結果を見れば、原因は明らかだ。

上記の三人は、ネットワークビジネスで成功しながらも

心の奥底では、それを恥じているのだ。

そんな二枚舌の人が書く「成功ノウハウ本」なんて

信用できるわけがないだろう!


私は、不誠実な人と友人になりたいとは思わないし、
不誠実な人と一緒に仕事をしたいとは思わないし、
不誠実な人の説く「成功ノウハウ」も信用していない。