5.良い失敗
私は失敗したのではない。
ただ、うまくいかない1万通りものやり方を
見つけただけだ。
by Thomas A. Edison(トーマス・A・エジソン)
Charles Goodyear(チャールズ・グッドイヤー)と
彼の硫化ゴム(硫黄を添加したゴム)の
発明の話は興味深いものです。
しかも、それは、
Lenonard Nimoy(レナード・ニモイ)とは
残念なことに全く無関係なのです。
(硫化ゴム=valcanized rubber。これから、
「スタートレック」のバルカン星人、
ミスター・スポック役のレナード・ニモイを
連想するが、そうじゃないということ)
我々が現代的な生活が送れるのは、
一般的な物質を使って、
必要な「製品」に変えることができるからです。
ゴムがなければ、車も、自転車も、飛行機も
そして我々の大好きな
履き慣れたスニーカーでさえ
この世に存在しえません。
グッドイヤーの発明についての
驚くべき伝説は、
問題の最終的な解決案の発見が
「偶然」だったということです。
彼が行った最新の実験の失敗を
あざけり笑った人々に
グッドイヤーは腹を立てて、
おまけに、失敗続きの自分にも、
いいかげんうんざりして
近くにあった火のついたストーブに
手にしていたゴムに硫黄を混ぜたものを
投げ込んだのです。
後でそれを取り出そうと戻ってきたとき、
彼は熱がゴムを熟成させたということを
発見したのです。
「Eureka!(ユウレカ:ギリシャ語で『分かった!』)」
その瞬間、闘いの全て
(債務不履行での刑務所送りの可能性や、
長年に渡る貧困と飢えとの闘い)は、
蒸発してしまったのです。
後に、グッドイヤーは、
「失敗が、『ブレイクスルー』の意味を実感させる
ために必要な情報を与えてくれた」
と言いました。
このことを覚えておけば、
あなたの仕事においても役に立つはずです。
鍵は、
その不安定な感覚を受け入れることです。
いい結果が出るならよし、
もしそうでなければ、
何か別のことを試せばいいだけのことです。
にんじんアクション:
あなたが今までにしでかした
いくつかの「失敗」を
1分かけて思い出してください。
その当時は、
降りかかった災難のようなことから、
結果的にポジティブな結果になったことを
書き記(しる)してください。
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失敗の中に成功に繋がる芽があるということ。
コツコツとチャレンジし続けていれば、
ある日「あれっ?」と驚くくらい、
視界が開ける時がやってくる。
それが「ブレイクスルー」だ。
有名な発明家だけに起こることではなく、
誰にもどんな仕事でも起こることなのだ。
もしかしたら、あなたの身の上にも
既に起こっていたかも知れない。
それを思い出してもらうためには、
過去の失敗とそのおかげで
飛躍できたことを書き出してみよう。
そういうことが、
これからもまたあなたの身の上に起こるのだ。
by ウルフペンギン