前回、「Web 2.0」のマーケティングの優位性としての、

4つの重要な構成要素を列挙した。


1.ソーシャル・ネットワーク


2.ソーシャル・メディア


3.ユーザー作成のコンテンツ


4.ソーシャル・ニュース&ブックマーキング


では、順番に概略を簡単に述べておこう。


1.ソーシャル・ネットワーク

いろんな人々が集まってきては、

アイデアや考え、コメントなどを共有するサイトのこと。

例):Facebook、Linkedin, Myspace、ミクシー


2.ソーシャル・メディア

あなたが自分の存在を広めるために、

自ら作ったコンテンツを世界中で共有してもらうための

Web投稿システム。

動画投稿サイトの「You Tube」などが有名。

例):You Tube, Scribd, Flicke、ニコニコ動画


3.ユーザー作成のコンテンツ

「Web 2.0」に関する議論の多くがこの分野。
これは、ユーザーが自らコンテンツをアップし、管理して、

更新するところだ。

例):Squidoo、ブログ(アメブロが有名=ゴマスリ)、Wikipedia


4.ソーシャル・ニュース&ブックマーキング

自分たちの「Web体験」の情報を

ユーザー同士が組織化できるようにしたもの。

2007年5月に「e-bay」に

7500万ドルで買収されて有名になったのが、

「StumbleUpon」。

この「StumbleUpon」の主な機能を上げておこう。


【StumbleUponの機能】
・クリッピング機能(評価機能)
 気に入ったサイトやページを評価することで

クリッピングすることができる。


・巡回機能
 自分の嗜好やクリッピングの傾向を元に、

次々にお薦めのサイトを表示させることができる。


・ソーシャル機能
 他のユーザーを友人として  登録することができる

 (一方向)。
 
・グループ機能
 興味のあるテーマのグループに参加することができる。


例):他にもDigg、Deliciousなどがある。


さて、こうやって見てくると、

「Web 2.0」は、正に今、旬な「Webサービス」と言えるだろう。


だが、時代は「Web 3.0」へシフトされてきているのだ。

なぜななら、「Web 2.0」の限界が分かってきたからだ。


多くの人々にとっては、

「Web 2.0」は問題がないどころか「万能」にさえ見える。

しかし、そこには見落としがちな大きな五つの限界があった。


1.飽和


2.誤解


3.時間


4.相互作用


5.開放性



では、次回、「Web 2.0」に関するこれらの五つの

限界について、順次見ていこう。


先ずは、「飽和」ということについて。


(つづく)