こんばんは!
“言葉マジック”ママプロデューサーの白根です。
ぼくは、こどもたちから
学校でのできごとを
毎日聞いています^^
こどもたちにとっても、
ぼくにとっても、
この「話を聴く」時間はすごく貴重なんですね。
いつも残念に思うのが、
小学校でも中学校でも高校でも
「勉強が“できない”ことはよくないことだ」
という雰囲気がいまだに強い、
ということなんですね。
「“できない”ことはよくないことだ」
というのが習慣化して、
「ぼくはもう何をやってもダメなんだ」
と“自分にダメ出しをしてしまう”のは、
本当にもったいない。
「自分はダメだ」
なんてことは絶対にありません。
どんな子も必ず光り輝く原石を持っています。
ぼくは
「勉強は“できない”からはじまる。
だから、“できない”ってすごい良いことなんだよ。」
という考え方を大事にしています。
ただ、はじめからこどもに
「勉強ができない、って良いことなんだよ」
と言っても、
当然ですが、
「何言ってんの?」
という表情になります^^;
ぼくが
「勉強ができない、って良いことなんだよ」
と心の中で強く思いながら
具体的にどのようにこどもに接しているか。
それを、今回はお母さんに
お伝えしようと思います。
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『できない発見テスト』
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『できない発見テスト』は、
ただのテストではありません。
こどもと信頼関係を築き、
さらに“自信”を育てるツールなんですね。
この『できない発見テスト』で
用意するものは、
“市販のワークに付属しているテスト”か
“学校のワークの中の確認テスト”
で充分です。
大切なのは、
テストをやる前から
やった後までのプロセスです。
では、そのプロセスを
Bさんとの実際の場面でご紹介しますね。
(以下、白根・・・白、Bちゃん・・・B)
白:「Bちゃん、今日は数学のどの単元ができるようになりたい?」
B:「証明問題がぜんぜんわからないです。
授業もさっぱり。
難しいからやらなくてもいいですかね?」
白:「そうだよね。
証明問題って、はじめて出てきたところだから、
わかりにくいよね。
文字もたくさん書かないとだし。」
B:「そうなんですよ~!
でも、先生はテストにいっぱい出すって。
絶対できないし。」
白:「いま、授業では、どこまで進んでる?」
B:「三角形の証明までは全部終わってます。
教科書のここまで。」
白:「了解。じゃあさ、Bちゃんがどこまでができて、どこができないか、
ちょっと見せてもらいたいから、
チェッククイズをまず最初にしてみてもいい?」
B:「え~っ!やだなぁ、絶対できないし。」
白:「できなくて全然OKだよ。
むしろ、できないところはどこだ!?、
って探すつもりで気軽にやってみて。
20分くらいで終わるから。」
B:「わかりました・・・。0点かもしれませんよ。」
白:「大丈夫だよ。後でいっしょにできるようにするから。
じゃあ、いくよ。よーいどん!」
(タイマーをセットして、スタートします)
ここまでが、『できない発見テスト』の前半です。
このテスト開始までのコミュニケーションが
すごく重要です。
『できない発見テスト』を出す人の“心構え”としては、
① こどもの「できない」という気持ちをまず受け止める。
(共感する)
② できないことが発見できるのは良いことなんだ、
という気持ちで話をする。
③ ゲーム感覚で
まず『できない発見テスト』をやってもらう。
という3つのポイントがあります。
『できない発見テスト』の後、
「できない、って本当は良いこと」
というのをこどもが実際に体感することになります。
では、『できない発見テスト』が終わった後、
Bさんはどのように変化していくのでしょうか。
↓(ここからさきほどの続きです。)
ピピピ・・・。(タイマーの音)
白:「じゃあ、ここまでにしよっか。どうだった?」
B:「やっぱり全然わかんない。証明やだ。」
白:「まあ、マル付けをしてみようよ。
マルの数を記録しておいてね。」
B:「終わりました・・・」
白:「どのくらいできてた?」
B:「はじめの角度を求める問題はできてました、、、
あとは全滅。」
白:「すごいじゃん!
0点かもって言ってたのに、3割もできてるね!
三角形の合同条件も書けてるし。」
B:「でも、証明するやつは全部だめですよ。」
白:「うん!できないところがはっきりしてよかったね。
できてるところもわかったし。
今の時点でできてるところは、
もう学校のワークやらなくてもいいもんね。」
B:「まあ、最初の問題は簡単だったし。」
白:「じゃあさ、Bちゃん、
いまやったテストの中で、
いまはできないけど、
今日ひとつだけできるようにするとしたら、どれがいい?」
B:「うーん・・・そうだなぁ。これかな。」
白:「了解。
じゃあ、この問題の解き方をいっしょにやってみようよ。
教科書のこの例題を見ながらやると、
けっこうすぐわかると思うよ。」
B:「わかりました。お願いします!」
この後、できないところの基本問題
(『できない発見テスト』と似たような問題)
をBさんといっしょにやって、
できるようにしました。
そして、さらにその類題のプリントを1枚Bさんにわたして、
やってもらいました。
プリントを1枚やったらマル付け。
そしてまた1枚やってマル付け。
というふうに小分けにして、練習します。
30分後、、、
B:「なんか自分で書けるかも。」
白:「すごいね、Bちゃん。
難しいと思ってたやつが
もうできるようになったじゃん。」
B:「えっ~ ^ ^。
でも、まだできないところがたくさんありますよ。」
白:「次はどれをできるようにしたい?」
B:「これもできますかね?」
白:「もちろん!
今みたいに、できないところがはっきりすると、
できるようになるのはアッという間なんだよ。」
B:「はい!やってみます!」
こんなふうにして、
『できない発見テスト』と
前後のコミュニケーションによって、
「勉強は“できない”からはじまる。
だから、“できない”を発見できるのはすばらしいこと」
を実感していきます。
もちろん、1回で実感できる子もいれば、
もう少し時間がかかる子もいます。
もっとも大切にすべきなのは、
「できないってすばらしいこと。
そこからできるようになる喜びを感じれるから。」
と確信して接する、ということです。
この想いがこどもに伝わったとき、
素敵な変化が起こってきます^^