【長岡市】学習塾よりもすごい!こどもの勉強嫌いが勉強好きに!3.5秒の言葉マジック

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“愛する我が子のやる気を引き出したい・・・”
でも、つい余計な口を出してしまうお母さんのための・・・
親の「ひと言」が変わるだけで、じぶんから勉強机に向かい始めるから不思議!  言葉マジックママプロデューサー 白根航

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毎年、11月に入って寒くなると、
受験の思い出が蘇ってきます。

 


冬は、いっしょに過ごした塾生との記憶が
次々に思い出される季節なんです(^^)

 


今日は、紅葉と青空の景色を見ながら、
Mちゃんのことが頭をよぎりました。

 


6年前のことです。

当時、学習塾で教室長をしていたぼくは、
高校生からの悩み相談がとても多かったんですね。

 

 

進路がなかなか決められないこと。

 

勉強のやる気が起きないこと。

 

親とのコミュニケーションがうまくいかないこと。

 

恋愛相談もときどき(^^)

 

 

Mちゃんは
高校での勉強が好きではありませんでした。

 


でも、お母さんが看護師をしていて、
仕事の話をするときに
とっても良い表情をするのが印象に残っていたそうです。

 


進路を決めるときに、
「あ、わたしも看護師にしようかな、、、」
と漠然と思ったようなんですね。

 


ぼくに相談に来たときは、
高校の成績はなんとか赤点(40点以下)を
まぬがれていたものの、
志望校判定模試の結果は散々な状態でした。

 

 


「白根さん、どうしよう、、、
 私にいける看護学校、あるかな、、、」

 

 

Mちゃんは不安そうに
そうきいてきました。

 


「Mちゃんは、そもそもなんで看護なの?」

 

ぼくはMちゃんに訊きます。

 


「うち、お母さんが看護師なんですけど、
 なんか、すごく仕事にやりがいを感じているみたいで、、、
 しかも、助産師の資格も持ってるんです。
 子どもを取り上げる瞬間とか、もう感動の一言らしくて。
 その話とかもきいてたら、なんかわたしもなりたい、って思ったんです」

 


「そっか、お母さん、仕事にやりがいを感じてるんだね。
 そして、Mちゃんも看護師になりたいって思ったんだねー。
 Mちゃんは看護学校だったら、とくにこだわりはない?」

 


「・・・いえ、できれば、やっぱり助産師の資格がとれるところがいいんです。
 学校の先生にきいたら、看護の専門学校で助産師がとれるところは少ないみたいなんですけど、、、」

 

 

「でも、そこを目指したいんだね」

 


「はい!わたし、数学とか全然だめなんですけど、、、
 でも、なりたんです、助産師」

 


そのとき
すでに11月中旬。

 


そこから、Mちゃんは、
苦手な数学を基礎から復習しなおしました。

 


Mちゃんは、
それまで数学嫌いでやる気も出なかったのが、
自分の進みたい方向が決まってからは、
見違えるほど意欲的に取り組むようになりました。

 


・・・

 


でも、結果としては、
センター試験では目標とする点数には
届かなかったんですね。

 

 


そして、
1月に受験した3つの看護学校の試験も
すべて不合格という結果でした。

 

 


2月に入り、
また相談にきたMちゃんは
ぼくの顔を見るなり、

 

 


「白根さん、すいません、、、
 ずっと見てもらってるのに、
 ぜんぜん受からなくて、、、」

 


と、しょんぼりして、
涙目になっています。

 

 

「ううん。
 Mちゃんがこの2ヶ月すごくがんばってるの、ぼく見てるし。
 まだこれで終わりじゃない。
 Mちゃんは、
 これからどういうスケジュールで動きたい?」

 

 

 

「わたし、やっぱり助産師になりたい気持ちが強くなってきて、、、
 だから、3月の最後の試験までやってみたいんです。
 迷惑かけちゃうかもですけど、付き合ってもらえますか、、、?」

 

 

「もちろん!
 そんなの全然気にしなくていいよ。
 まだ、2月の試験も2つあるし、
 3月の上旬にも1つあるもんね。
 いちばんいきたいのは、やっぱり新潟の学校?」

 


「はい。
 でも、埼玉で見てきた学校も
 先輩の話がとてもよかったんで、
 そこがもし通ったら、そこもいいかな、って。
 本当は新潟にいたいんですけど(^^)」

 

 

 

「わかった。
 じゃあ、入試の日程とかスケジュールに書き込んで、
 またやることリストをいっしょにつくろうよ。」

 


「はい!」
 

 


そこから、Mちゃんは
さらに行動を加速したんですね。

 

 


ミスが多くて
なかなか得点が伸びなかった数学も
しだいに得点できるようになってきました。

 

 


国語の漢字や
英語の長文も
基本をていねいにやって、
得点に結びつくようになっていきました。

 

 

 

 


・・・ところが2月中旬に、
いちばんいきたかった
新潟の看護学校から、
不合格の通知が届きます。

 

 


Mちゃんは
とてもショックを受けたと思います。

 

 


でも、
行動が止まることはありませんでした。

 

 

 

3月の最後の入試まで、やりきる

 


Mちゃんの表情が
決意に満ちていたんですね。

 

 


3月上旬。

 

 


ようやくMちゃんのもとに
1通の合格通知が届きました。

 

 


2月の下旬に受けていた
4年制の看護学校からです。

 

 


ただ、その看護学校は
保健師の資格はとれるけど、
助産師の資格はとれないところだったんですね。

 

 


少しホッした表情のMちゃんに
ぼくはききました。


「Mちゃん、本当によくがんばったね。
 これからどうしたい?
 あと1つ残っているけど」

 


「わたし、最後の試験も受けます!
 募集人数はたったの3人で難しいのはわかるけど、やってみます。
 お母さんも、応援するよ、って言ってくれました。」

 


「わかった!
 じゃあ、もう1回、今までやってきたことを
 繰り返しやっていこうよ。
 前よりもできるところが確実に増えてると思うよ」

 

 

「はい!ありがとうございます!
 残った受験生、わたしだけになっちゃいましたね ^^; 
 すみません。」

 


「だから、それは全然気にしないで(^^)
 最後まで走り抜けようね」

 

 

 

そして、
最後の埼玉の看護学校の
入試の結果は、、、


補欠合格

 

でした。

 

 


補欠合格は、
誰かが入学を辞退したときに
繰り上げ合格になる仕組みです。

 


Mちゃんがいきたかった
助産師になれる看護学校。

 


最後の最後で
可能性が残されました。

 


3月30日に連絡が来なければ、
繰り上げならず。

連絡が来たら、
入学式までに急いで
住む場所を決めにいかなくてはなりません。

 

 

・・・

 

 

3月30日、
教室に1本の電話が鳴りました。


Mちゃんからです。

 


「もしもし、白根さんですか?」

 


「うん、どうだった?」

 


「わたし、繰り上げ合格になりました!!
 ありがとうございました!
 今からお母さんと、埼玉にいってきます!」

 

 

 

Mちゃんは、
電話ごしに
本当に嬉しそうに
そう言いました。

 

 


「そっか!良かったね〜!
 Mちゃんが最後までやる、って決めてたからだよ。
 おめでとう!!」

 

 


「最後の最後まで付き合ってもらって、
 本当にありがとございました!
 助産師になれるように、がんばります!!」

 

 

ぼくの子どもに対する“在り方”は、
学習塾の教室長をしていたときと、
親子塾えすてぃむにいる今とで、
まったく変わっていません。

 

 


「その子が心から決めたことを、120%応援する」

 

 

 

日本の大学に進む、と決めたら、その決意に寄り添います。

 

海外の大学に進む、と決めたら、その方法をいっしょに考えます。

 

小説家になりたい、と決めたら、作品を書いてきてもらって読みます。

 

プロモデラーになりたい、と決めたら、コンテストに応募するまでの作戦をいっしょに練ります。

 

学校を辞めたい、と話しはじめたら、
「本当はどうしたいのか?」をていねいに聴きます。

 


(ぼくのスキルがない分野に関しては、
 信頼できる専門家におつなぎします)


「自分でやると決めたことで突き抜けていい」

 


親子塾えすてぃむは、
真剣にそのことを伝え続けている塾です。

 


そして、これからも。

 

 

だって、その先に必ず
じぶんの未来が待っていますから(^^)

 

 

 

親子塾えすてぃむ

http://kotoba-magic.com

 

おはようございます!



白根です。



ぼくの高校時代の
エピソードも
今日でようやく最終話です。



最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました(^^)



では、最終話をどうぞ!




第1話~3話はこちら

●『高校時代、無気力だったぼくを救ってくれたもの』第1話

●『高校時代、無気力だったぼくを救ってくれたもの』第2話

●『高校時代、無気力だったぼくを救ってくれたもの』第3話







Mくんと
数学のテストで勝負する。



そのイベントは
ぼくにとっても
Mくんにとっても
“遊び”でした。



一種のゲームのようなものですね。



おたがいに
数学の成績は
中の下。



だからこそ、
勝負のしがいがありました。



勉強で
ワクワクするのは
本当に久しぶりです。



というか、
高校生になって
はじめてでした ^^;



Mくんも
同じ気持ちだったのでしょう。



毎朝、学校にくると

「白根くん、
 問題集どこまでやった?」

と嬉しそうに聞いてきます。



負けたくない、
というプレッシャーなどは
まったくありません。



「よっしゃー、点取りゲームだ!」

という感じで
中間テストをむかえました。




さて、、、



数学のテスト結果は
どうだったかというと、、、




ぼくは、
(くわしくは思い出せませんでしたが)
70点台後半でした!



理系は数学の平均点が
50点を下回ることがほとんどだったので、
これは快挙です^^




そして、Mくんは、、、

(これも確かな記憶ではありませんが)
70点台!



ぼくが
2、3点だけ勝ったんですね。



Mくんは、

「あぁ、、、くっそー。
 おしい!負けた!(^^)」

とニコニコと悔しがっていました。




「でも、いい勝負だったね!(^^)」

と、ぼくも
Mくんといっしょに
笑い合ったんですね。



本当に楽しい勝負でした。



Mくんも
「また、次も勝負しようよ(^^)」

と言葉をくれました。



そして、
それからテスト勝負(ゲーム)は
3年生の1学期まで
続くことになります。



ぼくもMくんも
勝ち負けよりも
その“ゲームを使って”
コミュニケーションを
していたのかもしれません。



おたかいに口べたでしたから^^



高校で
勉強が楽しいと感じたのは、
ぼくはMくんとのゲーム
だけだったんですね。



Mくんと、
ゲームを使った
コミュニケーションをしたこと。



これが
灰色だったぼくの高校生活に
ひとすじの光がさした瞬間です。



そして、
そのひとすじの光が
支えとなって、
大学進学へと架け橋をつくっていきます。



Mくんとは
じつは高校の卒業式以来
会っていません。


(ポケベルの時代でしたし、
 家の電話にはなかなか
 かけにくいところがありましたね ^^;)



でも、Mくんは
きっとその誠実さで
周りの人を
笑顔にしているんだろうなぁ、
と信じているんですね。




高校時代、
灰色で無気力だったぼくを救ってくれたもの。



それは、Mくんとの
コミュニケーション。



Mくんとのゲーム。



何よりも
Mくんという友人だったんです。





(おわり)
おはようございます!



白根です。



ぼくの高校時代を思い出しながら
エピソードを書いているんですが、
思った以上に長くなっています ^^;



振り返ると思い出すものですね^^



ここまで書いたので
なんとかオチ?まで持っていきたいと思います^^



第1話と第2話の記事はこちら↓

●『高校時代、無気力だったぼくを救ってくれたもの』第1話

●『高校時代、無気力だったぼくを救ってくれたもの』第2話




高校2年生にあがると
文系・理系に分かれます。



それにともなって、
クラス替えもあるんですね。



Mくんとはじめて話したのは
新しいクラスでの
席替えがきっかけでした。



席替えで
いちばん後ろの席の
となり同士になったんですね。



はじめて話したときの
Mくんに対するぼくの印象は、
「言葉数が少なくて、おとなしい」
という感じでした。



ただ、
誠実そうな雰囲気が
にじみ出ていて、
波長が合う感じがしたんですね。



しばらくは
教室に入ってきたときに
挨拶をしあうくらいの関係でした。



ぼくもMくんも
おしゃべりが好きなタイプでは
なかったですし ^^;



でも、
席がとなり同士ということもあって、
忘れ物をしたときなどに
自然と会話がうまれます。



白根:
「Mくん、ごめん。
 今日、英語の教科書忘れちゃったんだよね。
 あてられたら教科書見せてもらってもいい?」



Mくん:
「ああ、いいよ。
 白根くんでも忘れるんだね^^」



きっとMくんは
ぼくに対して“優等生”のイメージが
あったのでしょうね ^^;



実際はMくんもぼくも
成績は中の下(真ん中よりも少し低い位置)で
同じくらいだったんです。



クラスに仲がいい友達がいなかったぼくは
しだいにMくんと
頻繁に話すようになりました。



おたがいに
TVゲームや
カードゲームが好きだったこともあって、
話がはずむようになったんですね。





そのころからです。



高校に行くのが嫌いだったのに
Mくんと話すことを
楽しみにしている自分に気づいたのは。



だからと言って
勉強が好きになったわけではありません。



ただ、Mくんとの会話が
楽しかったんです。



しだいにぼくは、
放課後の過ごし方に
興味を抱くようになりました。



Mくんは
部活をやっていません。



少なくともクラス内では
友達もそれほど多くはありません。



勉強もそれほど
熱心にやっている様子はありません。



でも、
なんだか自然体で
楽しそうなんですよね。



こんなことを
聞いたこともあります。



白根:
「Mくんてさ、
 学校が終わると何してんの?」



Mくん:
「いや、別に何もしてないよ。
 帰って、ゲームしたりマンガ読んだり、かな」



白根:
「そうなんだ、、、
 退屈じゃない?」



Mくん:
「う~ん、まあ勉強はね。
 でも、やりたいゲームもあるし、
 読みたい本もあるし、
 家ではそれなりに楽しんでいるよ」



白根:
「そっか、、、」



中学時代、
バスケットボール部に入っていたぼくは
部活動に明け暮れていて
“ヒマ”に慣れていませんでした。



でも、高校に入って、
バスケ部には入らずに
自分で“ヒマ”をつくってしまったんですね。



Mくんは、
自分の時間を楽しんでいる、、、



ぼくは、
高校がつまらないと環境のせいにして
自分の時間を楽しんでいない、、、



Mくんと話していて
そのことが少しだけ見えてきました。



ショックではありましたが、
前向きになれるショックです。



そして、ふと、
Mくんと遊びたいな、、、
と思ったんです。



でも、そのときは
ぼくには
学校外でMくんを
遊びに誘う勇気は
持ち合わせていませんでした。



ただ、
ひとつアイデアが
ひらめきました。



白根:
「Mくん、次の中間テストさ、
 数学勝負してみない?」



Mくん:
「えっ?」



白根:
「ほら、オレもMくんもゲーム好きじゃん。
 (ぼくは、学生時代は「オレ」でした^^)
 だから、ちょっとゲーム感覚で勝負
 ってどう?」



Mくん:
「面白そう(^^)
 じゃ、次の中間テストでやるか!」



Mくんもぼくも
数学はクラスの平均点に
少し届かないくらいです ^^;



だからこそ、
楽しいかな、と思ったんですね。



こうして、
ぼくとMくんは
数学の中間テストという“遊び”で
勝負することになります。






またまた長くなったので、
続きはまた明日に!(^^)