『本当に、これでよかったのか・・・』


誰?・・・。


『もう、我々の声も・・・直に届かなくなる。』


だから、一体・・・誰なの?


『・・・我々は、貴方様のためなら何を失っても良かった。でも、もう貴方様は我々のこ・・・と・・・を―――』



?・・・何のこと。

聞こえない・・・違う、もう、聞こうとしてないんだ。



自分自身が、わからない。



この暗闇の中に、私は何をしようとしている?

私は――・・・・・・



ぴぴぴぴぴ



「ん・・・・あ」


うるさいアラーム音に、私はたたき起こされる。

いつもの朝、いつもの時間。


でも、一つだけ・・・心が、何だかポッカリ空いてしまってる。

夢の内容は、起きると同時に忘れてしまって・・・よく覚えてないけど、自分は、何か大切なことを覚えてない気がする。

カーテンから、光が零れる。


私は、いきおいよく・・・カーテンを開けた。


「んー・・・いい天気、考えても始まらない! 今日も、学校行く準備しなきゃ」


光が、目に突き刺さる。

背伸びをしながら、私は・・・キッチンに向かった。


そして、弁当を作って学校に向かう。


何だが、今日は・・・不思議な感じがする。

なぜか・・・わからないけど、温かい・・・ものが、流れ込んでくるようだった。




END