地球大気中のCO2濃度を直接計測器で測り始めたのはハワイのマウナロア観測所がもっとも早く、世界がこの観測値の推移を固唾を呑んで、注視しています。 先に書いたように、地球の気温は下降フェーズに入っていますが、このCO2値は今もなお上がり続けていています。



次は、半化石樹木の気孔などの測定から百万年単位で5億年以上前まで遡ったCO2濃度の推定値です。紫の実践が気温偏差、オレンジの実践が古気候学によるCO2濃度、点が樹木の気孔によるCO2濃度。



次は、過去2000年の大気CO2濃度の推移です。
緑の実践が古気候学からのCO2濃度、濃茶色の実践が樹木の気孔からのCO2値の5ポイント移動平均。黄色がハワイのマウナロアの計測器による直接測定値。



さて、マウナロアで計測のCO2濃度は、どこまで上がっていくのか、やはり気になります。 次は、そのマウナロアのCO2濃度の毎年の上昇分の推移です。 上昇の勢いが止まった感じに見えます。


これまで、CO2と気温に関して最新の知見を追跡して来た結果を現時点総括すると、次のようになりますが、

・CO2は気温が上がった結果として増える(+化石燃料燃焼による排出)
・気温は自然の変動として大きく振れ、ここ2千年では中世の方が温暖であった
・現在は寒冷フェーズに入っていて、まさに寒冷傾向にある
・現CO2濃度で地表からの赤外線は全て吸収しているのでこれ以上増えても温暖化に寄与しない

それでも、この推移が気になりますね。