今日から、震災復興に関連した言葉を一つ一つ拾いながら、日本語の意味、その英語表現、そしてそれにまつわる何かをメモしてみようかしらん。 さていつまで続くか、、、
「ふんばろう」という言葉が、被災地復興に向けた掛け声で良く使われています。
「頑張ろう」ではなくて、「ふんばろう」、前者は日常で余りにも頻繁に使われているので、言葉だけ見るとインパクトを感じないように思いますが、後者はインパクトを感じます。
さて、復興活動に向けてのこの「ふんばろう」はどういう意味を皆に投げかけているのでしょうか。
その前に、「ふんばる」で和英辞書を検索してみると、次のように訳されていました。
1.stand firm
誰かまたは何かに対して立ち上がりまたは抵抗する
(stand up or offer resistance to somebody or something)
<例文>
you must stand firm:断固たる態度を示さなければならない - 日本語WordNet
2.keep one's feet
(倒れないように)まっすぐに立っている, 転ばないでいる.
<例文>
brace one's feet to keep from falling
倒れないように足をふんばる - 研究社 新英和中辞典
3.brace one's feet
4.plant one self
さて、この英語の例を見ていて、この"one"に入るのが誰なのかです。
ふんばろう日本!
ふんばろう東日本!
と言った時、前者は東日本の被災地とどう関わるのかわかりませんね。
後者の場合は、呼びかけている人が東日本の人で、一緒にふんばろうと声をかけているような感じです。
ただ、当然の如くこの掛け声の背景になっているのは、東日本大震災の被災地の方々を軸にしているので、漠然とながら可能性としての意味合いはピンからキリまでいろいろあるなと思います。
そのピンからキリは、これらの言葉を発信した人が、具体的にどのようなアクションを取ったのか、取ろうと努力しているかにかかっている筈です。
最近、英国のGuardian紙を読んでいて、ニュースの短い英語のタイトルを日本語に置き換えるのに、本文を読まないと私には訳せないものが多々あります。 で、ようやく気付いたのは、必ず本文を読まないとタイトルの適切な和訳はできないということです。 むしろ、原文を”ある程度”無視して、ゼロからタイトルを創った方が良いくらいです。
ということで、英語表現が何にあたるか考える前に、彼らがこのスローガンで何をして何をしようとしているのか確認するのが先ですね。