佐藤正久、と言われてピンと来ない人でも、
ひげの隊長、と言われれば、あーあの人か、と分かる人が多いのではないか。
佐藤正久現自民党参議院議員、元イラク先遣隊長のことである。
彼に対する危機感を表明するシンポジウムが、2月17日(日)に行われた。
昨年8月TBSの番組内で、
「(自衛隊を擁護していたオランダ軍が攻撃を受ければ)
情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」との発言を行った。
文民統制を無視した発言だとして問題となった。
ところが、マスメディアでは東京新聞などが取り上げたものの、
多くはその発言をあまり問題視して伝えなかった。
弁護士らは公開質問状を送ったが、
それに対する正式な回答は半年以上経った今でもまだ来ていない。
情報公開はほぼなされていないに等しい。
自衛官から国会議員となった例はこれまでもあるが、
通常、自衛官退官後ライムラグがあり、落選している場合も多い。
今回は、選挙違反も疑われるような、組織による選挙応援がなされた。
佐藤正久を支える会には、日本の軍事化、国家主義を進める人たちの影がある。
幹部自衛官には文民統制、現行民主主義への苛立ちがある。
特に、年代が若い人たちにその傾向が強い。
現場だから分からないところもあるが、けじめが必要。
・・・本当は、他にもたくさん論点や大事なところがあったのだが、
これは確かに重要な問題だと感じたので、
シンポジウムのメモ程度の内容だが、とりあえず、アップしておこうと思う。