3つの理論の概要を述べた上で、類似性を述べます。

エッセンシャル思考とは、グレッグ・マキューンが提唱した思考法で、「より少なく、しかしより良く」をモットーに、本当に重要なことに集中し、無駄なことを排除することです
。エッセンシャル思考のメリットは、ゴールまで最短距離で行けること、人生のテーマを実現しやすいこと、消耗しないことなどです。エッセンシャル思考を実践するには、自分の選択権を大切にし、情報や感情に惑わされずに本質を見極める技術を身につける必要があります。

 

ゴールデンサークル理論とは、サイモン・シネックが提唱した理論で、「なぜ」「どうやって」「何を」の3つの層からなる円形のモデルで、優れたリーダーや組織は「なぜ」から始めることで、人々の感情や信頼を動かすことができるということです3。ゴールデンサークル理論のメリットは、自分や他者の行動や決断に対する信念や目的を明確にすること、自分や他者の幸せや成功の理由を自分で見つけることなどです。ゴールデンサークル理論を実践するには、「なぜ」を常に問い続ける姿勢と、自分や他者の「なぜ」に共感する能力が必要です。

 

嫌われる勇気とは、岸見一郎と古賀史健が著した自己啓発書で、心理学者アルフレッド・アドラーの教えを紹介しています。アドラー心理学の基本は「目的論」と「共同体感覚」で、「変われないのではなく、変わりたくないだけ」という考え方を否定し、「自分の幸せは自分で決める」という考え方を肯定することです。嫌われる勇気のメリットは、自分の行動や感情に責任を持ち、他人や環境に左右されないこと、他人や社会に対して尊敬や協力を示すことなどです。嫌われる勇気を実践するには、「目的論」や「共同体感覚」を理解し、自分の幸せや成功の条件を自分で選択することが必要です。

 

これらの概念は、表面的には異なるように見えますが、本質的には以下のような類似性があります。

  • すべて自分自身や自分の行動に責任を持つことを重視しています。エッセンシャル思考では、自分の人生の優先順位を明確にし、自分にとって本質的なことだけに集中することで、自分の人生をコントロールすることができると言っています。ゴールデンサークル理論では、「なぜ」を明確にすることで、自分の行動や決断に対する信念や目的を持つことができると言っています。嫌われる勇気では、「目的論」を採用することで、自分の行動や感情は自分の選択によるものであり、他人や環境に左右されないことを認識することができると言っています。
  • すべて他人や社会との関係性を大切にしています。エッセンシャル思考では、自分にとって本質的なことだけに集中することで、他人や社会に対してもより価値ある貢献ができると言っています。ゴールデンサークル理論では、「なぜ」から始めることで、他人や社会に対しても感情や信頼を伝えることができると言っています。嫌われる勇気では、「共同体感覚」を持つことで、他人や社会に対しても尊敬や協力を示すことができると言っています。
  • すべて自分の幸せや成功を自分で定義することを奨励しています。エッセンシャル思考では、自分にとって本質的なことだけに集中することで、自分の幸せや成功の基準を自分で設定することができると言っています。ゴールデンサークル理論では、「なぜ」から始めることで、自分の幸せや成功の理由を自分で見つけることができると言っています。嫌われる勇気では、「自分の幸せは自分で決める」という考え方を採用することで、自分の幸せや成功の条件を自分で選択することができると言っています。

以上のように、「エッセンシャル思考・ゴールデンサークル理論・嫌われる勇気」は、本質的には「自分に責任を持ち、他人や社会と良好な関係を築き、自分の幸せや成功を自分で定義する」という共通のメッセージを伝えていると言えます。これらの概念は、現代社会において多くの刺激や情報にさらされ、他人や環境に流されがちな人々に対して、自分らしく生きるためのヒントや勇気を与えてくれるものだと思います。

 

 

参考文献

グレッグ・マキューン著、高橋璃子訳『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』かんき出版 

サイモン・シネック著、佐藤優訳『なぜあなたは行動するのか? ゴールデンサークルで人を動かす』日経BP社

岸見一郎・古賀史健著『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』ダイヤモンド社