1、Challenge 1

目標平均観客動員数10000人、J1昇格、ホスピタリティーNO.1。
こういった狙いがクラブにあったと思います。
しかし、個人的には、ホスピタリティーNO.1というのは、ほぼ頭打ちと見ています。
それだけファジアーノ岡山のサービスというのは、素晴らしいです。
アウェー経験のある愛媛、徳島、鳥取、京都、松本、岐阜、G大阪、福岡、神戸と比べても高水準と言っていいでしょう。
では、何故目標を達成出来なかったのか。
ホスピタリティーNO.1というのは、最低条件なのですが、その先に見据える取り組みが必要だという事です。

2、観客が増えなかった本当の理由

ファジアーノ岡山のサポーター層は、フロントが、分析している通り、「新規」のサポーターが少なくなっています。
この部分を如何に獲得するか。
これに関しては、夢パス以降画期的な取り組みは見られない。
地元の新聞、スポーツ局、試合のラジオ放送、タウン雑誌でのコーナー、地域貢献活動、宣伝活動。
確かに素晴らしい環境にあるのは事実ですが、ファジアーノ岡山と全く縁のない人に如何に興味を持って頂くのか。
この部分の取り組みが、不十分と言える。
水戸の様に本屋と連携した取り組みを行うなどの方法がある。
今季に関して言えば、その部分は、ほぼ例年通りである。
そう考えれば、横一線となったが、シーズンパスのサポーターが増えたというは、自然な流れ。
この手法での新規のお客様を獲得するのに限界があると言うことです。

3、サポーターとフロントだけでは解決できない問題

実は、ハードであるスタジアムにも問題があります。
想像して下さい。
雨が降ってるのに傘をさせないスタジアムで、ポンチョが購入が求められるスタジアム。
雨が降っても屋根があるので、よっぽどでないと濡れないスタジアム。
どっちがいいかは明白ですよね。
サッカーに興味ある人は、雨が降っても受け入れられるでしょうけど、初めて来た人は、そこが、余計な出費と感じるでしょう。
何故、傘が駄目なのですか?とね。

また、距離が近くて見やすい専用スタジアムと陸上のトラックのあるスタジアム。
これもどちらがいいか明白です。

トイレ数も現状十分な数に達していると言えません。
欲言えば、岡山市の中心部にあるとはいえ、ショッピングモールをスタジアムに併設もしくは隣接という事が出来れば、試合開始まで時間潰しが出来やすく、それによる満足度も高まるでしょう。
そして、車社会の岡山の事を考えても十分な駐車場があり、アクセスも良い所という条件も捨てがたい。

4、魅力的なサッカーと魅力的な選手・監督

やはり、本質的な部分はここです。
負けても一万人というフレーズがありますが、負けても来たくなるサッカーとはどんなサッカーですか?
よく走るサッカーや最後まで諦めない姿勢。
こういった部分も大事ですが、一番は得点が多く決まる試合です。
これは間違いないでしょう。
また、スター選手の獲得というのも一時的に集客に繋がりますが、本当の意味では、成功とはいえないでしょう。
本当に大切なのは、岡山愛と実力を兼ね備えた選手と監督です。
スター選手を集めるクラブを目指すのか、勝利に辛いチームを目指すのか。
現実的には、広島の様に育成クラブを目指すのが、現実的。
そのためのファジアーノ岡山ネクストであり、下部組織を含めて、大きな期待を寄せたいとこであり、的確な投資をしていって欲しい。
一方で、的確な手法でのスター選手の獲得。
活躍は勿論、経営面でもグッズ収入などでの回収出来るのなら十分ありです。

5、Challenge 1総括

新規観客の獲得の難しさ。
ここにどう取り組んで行くかです。
今季一年を通してのホスピタリティーNO.1の活動は素晴らしかったですが、本当の課題には、ほぼ手つかずだった。
サポーターカンファレンスでの発表を見てもそこの分析は、フロントも出来て入る様ですが、今季は、そこにも着手して欲しいと思っています。
夢パスの様な観客動員の起爆剤に期待したいと思います。

岡山から世界へ

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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