ロンドンで4月2日に開催する第2回金融サミットに向けて、アジア開発銀行研究所など各国の調査研究機関で作るアジア政策フォーラムが、世界的な金融・経済危機への対応策をまとめた提言を発表した。
世界的な金融危機はアジア地域の各国・地域の経済に深刻な影響を与えている。こうした事態に対処するため、東アジア地域の財務省、中央銀行、金融当局で構成される「アジア金融安定化機構」を設立することが提言の柱となっている。
また、財政政策では、省エネや環境面でのインフラ整備など高い成長が見込める分野への投資を促進すべきだと提言した。
また、国際金融システム改革では、世界的な金融危機の再発を防止するために、国境を越えて取引を行う主要な金融機関に対する規制・監督体制の改革に焦点を当てるべきだとし、その場合には、アジア地域の声が反映されるようにするべきだと主張している。
貿易政策では、不当な輸入制限策などを取らないよう協調行動を取るべきだとし、東アジアの自由貿易圏の設立に向けた具体的な対応も求めている。
(2009年3月22日21時20分 読売新聞)
貿易とかって、大昔からあるのにまだ話し合うことあるんだぁ。