【ニューヨーク=都留悦史】米航空大手のデルタ航空とノースウエスト航空による合併発表が業界他社を刺激している。合併交渉を続けているとされるユナイテッド航空とコンチネンタル航空は15日、両経営者による従業員向けの書簡を公表。他社との合併も視野に入れた動きを加速させる姿勢を鮮明にした。
航空業界2位の米ユナイテッド航空を傘下に持つUALのティルトン会長は書簡で「合併が正しい選択であり、従業員と顧客、株主の利益になるなら再編に参加する」と表明。同5位の米コンチネンタル航空のケルナー会長も書簡で「競争環境は変化している」と危機感をにじませた。
米景気減速や原油の高値更新など航空業界を取り巻く環境は厳しさを増している。ノースウエスト航空のダグラス・スティーンランド社長兼CEOは15日の記者会見で「強固な財務基盤と世界に通用するブランドを確立せねば生き残れない」と、合併の必要性を強調した。実際、合併が好感されて、両社の株価が一時上昇する局面もあった。
ユナイテッドとコンチネンタルが書簡を公表した背景には、デルタ・ノースウエストの合併発表に「脅威と、株主からの圧力を感じた」との見方も米業界筋には出ている。
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合併忙しいなぁ