神奈川県相模原市で昨年4月、暴力団組員を射殺後、東京都町田市の都営アパートに立てこもり、警察官に発砲したなどとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた指定暴力団極東会 系の元組員、竹下祐司被告(36)の判決公判が17日横浜地裁 で開かれた。鈴木秀行裁判長は「無関係な一般市民に危害が及びかねなかった」として求刑 通り無期懲役を言い渡した。

 鈴木裁判長は「検挙を恐れ、警察官にいらだち銃撃した短絡的な犯行」と指摘。組員殺害についても「確固たる殺意をもって行われた計画的で残忍、悪質な犯行」と批判した。

 弁護側は「(立てこもっていたときの発砲は)威嚇のためで未必の殺意もない」などと主張。これに対し鈴木裁判長は、竹下被告が拳銃の十分な殺傷能力を認識し銃弾 を警察官の至近距離に着弾させたことなどを挙げ、「未必の殺意があった」と判断した。

 判決などによると、竹下被告は昨年4月20日、相模原市のコンビニエンスストア駐車場で、同じ組の横山円組員=当時(37)=を射殺。その後、約700メートル離れた町田市の都営アパートの自室に約15時間立てこもり、拳銃9発を警察官に発砲した。

産経ニュース 立てこもって何をしたいんだろう