山形市の蔵王温泉などで旅館を経営する「高見屋旅館」(岡崎重弥社長)が、台湾南部の台南市で7日から開かれる「山形の食と文化フェア」で、山形県の郷土料理と文化をPRする。
台南は日本統治時代の建造物が多く残り、日本食も人気を集めている。フェアは高見屋と現地のホテルが協力して開催し、ホテル内の日本料理店で高見屋が料理を提供する。蔵王温泉の老舗旅館「深山荘 高見屋」の総料理長らが直接現地に出向いて調理するとともに、日本料理店にも調理技術を指導する。
料理長が現地に赴くのは、高級志向が強まっている現地の人たちに山形の料理の良さを直接知ってもらい、蔵王エリアへの観光客誘致につなげるのが狙いで、今回が初めて。台湾からの観光客の誘客はこれまで団体客を主なターゲットとしてきたが、今回のフェアは比較的裕福な個人旅行客を多数山形に呼ぶことを目指す。
7日の開幕式に自ら出席する岡崎社長は、「現地の日本食のレベルは高いが、季節感を料理に表現することを伝えたい。特に芋煮のおいしさを伝えたい」と話すとともに、「個人旅行客は様々な旅館に宿泊して土産を買ってくれる可能性を持っている。台湾では現在、日本の温泉が非常に人気がある。料理とともに、山形の魅力を売り込みたい」と意欲を見せている。フェアは4月いっぱい開かれる。
(2008年3月4日 読売新聞)
そんなに儲かるのかなぁ